こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
ロードバイクを買うときに、一番大事なことはフレームのサイズです。
値段やメーカー、アルミかカーボンか、ロードバイクのフレームにもいろいろな要素がありますが、何よりも大事なのはサイズです。
服と同じですね。
いかに良い服を買っても、サイズが合っていなければ何の意味もないですよね。
今回は、そんなロードバイクのフレームのサイズのお話をしていきましょう。
どうしてロードバイクはフレームサイズが大事なの?
ロードバイクを買う上で、一番大事なのはフレームサイズです。
しかし、どうしてフレームサイズが大事なんでしょうか。
簡単にいうとフレームサイズが合っていないというのは、他のスポーツでいうと、地面が傾いているような状態と言ってしまっても良いかもしれません。
ほとんどのスポーツは自分の足で地面に立ちますが、ロードバイクというスポーツは、地面と自分の体の間にロードバイクがあるんですね。
ロードバイクのサイズが合っていないというのは、つまり地面と自分の間にあるものの大きさが違う、本来、理想的とされる姿勢で力を入れられないということです。
また、力が入れにくいだけなら良いですが、無理な姿勢を取っていれば体も痛くなりますよね。
後からフレームサイズを変えようと思うと、フレームごと交換ですから、ほとんど新車と同じくらいの値段になってしまいます。
ロードバイクの適正フレームサイズ
ロードバイクのサイズが重要というのは分かっても、どういうフレームサイズが適正なのかというのは、非常に難しいところです。
1台目のロードバイクをある程度きちんとした店で買うと、股下・上半身・手の長さを測って、サイズを決めてもらえると思います。
もしくは、実車があればまたがって、それを店員さんが横から見て決める場合もあるでしょう。
いくつかサイズを決める方法はありますが、きちんとしたプロショップなら、どんな方法で決定するにせよ、サイズを外すということはありえません。
というのも、だいたいの人が2~3種類ぐらいのサイズが適正なんですね。
例えば、筆者の場合、カーボンのロードはTREKのサイズ52を使っていますが、54も56も問題なく乗れます。
(メーカーによってサイズ表記の数字は違います)
一般的には筆者の身長、手足の長さだと54の方がオーソドックスかもしれません。
ただ、筆者は少し小さめのフレームの方が昔から好きなので、そういうサイズにしています。
ある程度乗っていると、好みのサイズ感やポジションなども出てきますが、初めての1台なら許容範囲の中のサイズであれば問題ありません。
自転車屋さんによって、オススメされるサイズが少々違うこともありますが、別に間違いというわけではありません。
問題は、大きくはずれたサイズです。
例えば、筆者の場合、サイズ50や58のようなものは、さすがにまともには乗れません。
一応、またがれるかもしれませんが、きちんと力を込められないでしょう。
小さすぎるサイズのロードバイクフレーム
小さすぎると、どういう問題が出るのでしょう。
簡単にいうと、フレームサイズが小さいというのは前三角が小さいということ、つまりハンドルが近すぎて、ハンドルが低くなります。
ひと口にいえば、窮屈です。
ハンドルの距離については、ステムという部品を長いものに交換すれば、ある程度は伸ばせます。
ハンドルの高さに関しては、少々難しいです。
コラムエクステンダーという部品や、角度の大きいステムで無理やりハンドルを高い位置にすることは可能ですが、見栄えが悪いです。
小さいフレームのメリットは、ホイールベースが短くなるので小回りがききます。
あとは使う材料が少ないので、軽量化もいくらかは期待できます。
ただ、劇的な軽量化ではないです。
あくまで優先させるのは力の入れやすい、なおかつ、長時間楽に乗れるフォームを取れるフレームサイズです。
無理して小さいサイズを選んでも、メリットはありません。
また、小さいフレームはハンドルを低くできるので、強い前傾を取りたい人にもオススメです。
ただ、ヨーロッパのプロみたいな、ハンドルが低く前傾のきついフォームを夢見ると、ちょっと無理があります。
ヨーロッパ人は手足が長いので、ハンドルがすごく低くても、問題なく乗れてしまいます。
ただ、我々日本人の場合、ハンドル落差が大きいポジションは初心者はもちろん、ベテランでも力が入りにくく逆効果になってしまう場合があります。
ただ、ロードバイクに乗っていると、次第に前傾のきついフォームも取れるように筋肉がついてきます。
人によって、程よい前傾の度合いというものがありますので、最初は無理はしないようにしましょう。
そういった理由から、悩んだときには、大きめよりは小さめの方が、ロードバイク乗りには好まれやすいですね。
大きすぎるロードバイクフレームは?
大きすぎるフレームの場合、小さいすぎるフレームと逆のデメリットがあります。
つまり、ハンドルが遠すぎて、アップライトになりすぎます。
ステムを短いやつに変えるといっても、60mmくらいが限界でしょう。
マウンテンバイクのダウンヒルなどでは、もっと短いものもありますが、ロードバイクではそこまで短い物はありません。
さらにヒドい場合は、停車したときにトップチューブに股間がぶつかります。
これは困ります。
安全に停車できません。
女性などで身長が150センチ前後の人の場合、一番小さいフレームを選んでも、メーカーによっては、どうしてもまだ大きすぎるという場合もあります。
小柄な女性にも乗りやすい小さなフレームを作っているメーカーもありますが、自分の好きなメーカー、欲しいメーカーには小柄な人用のラインナップがないということもあるでしょう。
乗りやすいサイズを取るか、好きなメーカーを取るか。
難しい問題ですが、あまりに無理がある場合は、好きなメーカーを諦めたほうが良い場合もあります。
やむを得ない事情がない限りは、大きいフレームを意図的に選ぶのは、デメリットが大きいです。
サイズの簡単なはかり方
基本的には、初めての場合は、ショップでサイズを測ってもらうのが良いでしょう。
実車をまたがるか、手足の長さなどを測定してもらうか、どちらかは最低限してもらえる店が良いと思います。
一部のメーカーでは、カタログにサイズと目安身長の表のあるメーカーもありますが、あくまで目安です。
身長だけでサイズを決定するのは、プロでも危険です。
身長だけ聞いてサイズを確定してしまう店は、少し怪しいと思っても良いかもしれません。
「その身長ですと、だいたい○○から××くらいのサイズになるのが一般的ですね。あとは手足の長さや柔軟性、好みのフォームなどでもサイズは変わりますから、とりあえず手足の長さを測って、実車にまたがって確定しましょう」
という店であれば、安心でしょう。
スポーツ用品量販店などだと、
「身長がいくつなら、このサイズですね」
と、カタログの身長表を開いて言われたりすることがあります。
これは危険です。
きちんとしたプロショップなら、車体を購入してくれたお客さんには、サイジングは無料でしてくれるでしょう。
ただ、初めての1台をプロショップで買う勇気がなかったり、いくらか自分でサイズを考えてみたいという人は、トップチューブの上にまたがってみて、股間とトップチューブの隙間が、ある程度きちんと確保できるものを選ぶというのが最低限の目安です。
ただ、それだけで決めるのも危険です。
ある程度の値段を買おうと決めている人は、きちんとしたサイジングのできる店で購入するのが一番ですね。
まとめ「ロードバイクはフレームサイズが命」
ロードバイクのフレームのサイズについてでした。
別にレースに出ない、そこまで本気では乗らないという人でも、適正サイズも間違ったサイズも同じ値段なので、せっかくなので適正サイズのものを買う方が良いですね。
プロショップで採寸してもらうというと、何だか戸惑う人もいるかもしれません。
気持ちは分かります。
でも、勇気を出してプロショップで購入するのがおすすめです。
ただ、気を付けないといけないのが、昔気質のプロショップの場合、ロードバイク=レース=小さめで前傾のキツいもの、という店が今でもあります。
そういうフレームは、初心者の人には正直少ししんどいです。
ちょっとその辺が難しいところですが、今は時代も変わってきているので、ショップでとりあえず相談してみて、信頼できそうだと感じるところを見つけて買うというのがオススメです。