ロードバイクのリムの寿命はどの位なのか?
どのような症状で寿命の判断なのか?目安はあるのか?
ブレーキの当たり面も兼ねる重要部分の寿命を探ります。
ロードバイクのリムの役割
ロードバイクの性能を左右する最も重要な部分であるホイールを構成するパーツであるリムに課せられた役割はなんでしょうか?
常に回転し続けるホイールの「外側」であるリムは軽量であることが重要ですね。
しかし軽いだけで剛性が足りない場合力が逃げて推進力が逃げてしまうばかりか激しい動きで破損する恐れもあるわけです。
軽量でありながら横にも縦にも強い必要があるロードバイクのホイールでリムが担う役割は軽量且つ高剛性。
加えて大きな特徴でありモータースポーツ等との決定的な違いがブレーキの当たり面を兼ねているということ。
通常ホイールの回転を減速するのには「中心近く」のほうが利きが良くなることは知られていますがフレーム等の軽量化最重視による形状でどうしても今現在(ディスクブレーキ搭載のロードバイクありますが)の方式がとられています。
ということはブレーキ性能向上の為の性能も高くなくてはなりませんし、摩耗にも強くないといけません。
単純な構造ですがリムに与えられら役割というのはロードバイクの性能を決定づけるといっていいかと思います。
ロードバイクのリムの種類
ロードバイクのリムに使われているもののほとんどがアルミ二ウム合金です。
合金ということですからバナジウムやジルコニウムを含有させたりと夫々の特徴を際立させるため各メーカー工夫をしています。
アルミ合金を使うメリットは軽さと価格に加えてブレーキ当たり面の性能の良さだと思います。
市販されているほとんどのブレーキシューとの相性も抜群でスピードコントロールし易いです。
また日常的な取扱いもそれほそ気を使う必要が無いという面も重要だと思います。
そして数的には少数ですがカーボンが使用されているモノもロードバイクにはよく使われています。
軽量と剛性バランスがコントロールし易く形状の自由度が高いところが魅力ですが取扱いが若干デリケートなところと価格が若干高くなってしまっています。
また、珍しいところではアルミ+カーボンというハイブリッドリムと呼ばれるモノも極少数ですが流通しています。
形状においては軽量を目的としたスポークの間に削りを入れたタイプ等とリム高を高くした空力重視のモノ、そしてその両方を兼ね備えた中間のモノとがあり使用目的と予算にあったものが選びやすくなっています。
ただ気を付けたいのは極端な形状のモノは寿命も極端に短くなってしまうということです。
具体的にどの程度なのか?次の項目で。
ロードバイクのリム寿命
ロードバイクの多くのパーツはリムに限らず寿命がはっきりと「ここまで!」というものがあまりありません。
また目安になりそうな「距離」が使用状況によって極端に違う為自分の使用の仕方を十分把握して判断をしなくてはなりません。
トラブルで一番多いのは段差によりリムが変形してしまうことです。
猛スピードで段差に入ってしまったりパンクした状態で走ってしまったりと色々な場面でトラブルに出くわしてしまいます。
一般的に重いリムは材料が肉厚ですのでトラブルにも強く、ブレーキの当たり面の摩耗も強いことが多いです。
ただし重いリムでも極端に安価なモノは(軽量タイプはもちろんです)はスポークを組む前のリムの状態で歪みがありスポークを張ることでかろうじて円を保っているモノもあります。
とうぜんちょっとした衝撃でもホイールがブレーキに当たるほど歪みが出てしまうこともあります。
トラブルにより歪みの出たものや凹みのできたものは寿命であるということはすぐにわかっていただけると思います。
ロードバイクのリムの寿命で特徴的なことというのはリムの当たり面が削れてしまぅということです。
とうぜん肉が薄くなるわけですから本来の剛性を保つことが難しくなってくるということと薄くなりすぎて破損する恐れも出てきますので気を付けましょう。
リム寿命の判断は?
ロードバイクのリムの寿命の判断をどうするかということについてですが、前述のように使用が困難な場合を除いてはブレーキ当たり面の状態が判断基準になるかと思います。
寿命を知らせるマーク付きのメーカーもありますが、販売店での定期点検時に寿命をチェックしてもらうのが一番確かかと思います。
ブレーキシュー(ゴム)と摩擦で制動力を生み出すわけですからブレーキシューの材質によってもリムの寿命は変わります。
ブレーキシューは大きく分けるとアルミ用とカーボン用とに分かれ、通常はブレーキメーカーの推奨する純正品を使用することになります。
ただやはりブレーキシュー専門メーカーもいくつかあり雨天用や利きが極端に良くなるもの等が販売されていてこれが通常より摩耗を早めるモノがあったりしますので注意が必要です。
どんなブレーキシューでもリムの寿命よりは短く大体の目安ですがブレーキシューを4・5回代える段階でリムにも寿命が訪れるという感覚で良いかと思います。
指先で触ってブレーキシュー当たり面とそうでない部分に段差を感じることができたら「そろそろかな?」で準備しましょう。
リムの寿命が来たらどうする
ロードバイクのリムに寿命が来たら交換が基本です。
ただ、リムの寿命が来た場合はスポーク・ハブ等も同じように寿命が訪れている場合が多いのでリムの寿命=ホイール寿命と考えるのが良いかと思います。
例外としてはトラブルによる破損や極端にブレーキを掛ける場面の多い処で乗車をしているもしくはブレーキシューが極端にリムを削るタイプのモノの場合があります。
リムを交換する場合、スポークも代えることを推奨するメーカーもありますが多くの場合同じリムへの変更は可能です。
完組販売のホイールの場合は穴数が同じだからと言ってメーカーやグレードの違うものに交換しないことです。
完組販売ホイールの場合、スポークやハブも含めトータルでの設計に基づいて組まれていますので違うものはトラブルの元のなりますのでやめましょう。
手組と言われるホイールの場合は穴数さえ合っていれば(リム高は合わせます)マーカーグレードが違っていても交換可能な場合が多いです。
ただやはりキチンとメーカーか販売店に相談してから交換することをお勧めします。
ホイール組みに関しては細かな数値設定がされてますので専門工具・計測器を有しない場合はメーカーか販売店に依頼するのが間違いないかと思います。
ロードバイクのリムの寿命のまとめ
、
ロードバイクのリムは軽量・高剛性を要求され尚且つブレーキの当たり面という役目も担うのですから寿命の見極めはとても大切です。
安全面に直接関わるパーツですが走行距離や走行時間で判断が付きづらい為、日々チェックすることが大切です。
ロードバイクのリムの寿命は目視の判断より触手での判断が一番かと思います。
もう少し・もう少しと考えるのが人情ですが、販売店などで第三者に判断していただき引導を渡してもらうのが諦めがつくかもしれません。
とにかくロードバイクの性能自体を左右する重要なパーツです安全第一で考えましょう。
最後までお読みくださり誠にありがとうございました。