自転車業界にも虫食いという言葉を耳にすることがあります。虫食いとは一般的に皆様が想像するあの「虫」のことなのでしょうか。そんな皆様の疑問に答えるべく、今回はこのハブの虫食いに焦点を当てて調査をしてみました。
自転車のハブの虫食いとは?
自転車の虫食いとは主にはハブが上手く回転せず、まるで「虫食い」の様な筋が出てきいる状態の事をいいます。ハブのグリスアップで手で回す時に玉押しがキツい状態から少しずつゆるくするときの事です。状態が悪いと、ごろごろというかころころというような感覚があります。そうではなくどちらかというとコロコロとしたときが良い状態です。
精度が悪いと更にここからごろっごろっという様な感覚が空くような感じで、もし、これを感じる時には出来る限り軽くしましょう。それとは反対に精度が良い状態だとベアリングの回転する感覚が薄い感覚になります。
また、少し固めのグリスを入れる時には、先ほどのコロコロという感覚よりもむじろぬるぬるした感覚になります。この時もキツくし過ぎると筋が作られてしまい、想定通り上手くはいきません。切り詰めて軽くする必要性はありませんが、ちゃんと整えたいものです。
自転車の部品「ハブ」の虫食いを起こす原因は?
虫食いになる原因は水入りも原因です。勿論、グリスが切れてしまった場合やハブ軸の玉受け固定位置がゆるんでいて、隙間が出来る事にもあります。
最近では新車でもこの傾向がみられ、れっきとしたメーカーのものであっても安心は出来ません。
玉受け固定の位置は、両手で車輪の軸を持ち上げた際に回転しているときのコリっという感覚があればそこが該当箇所です。
基本的には晴れの日に走る分には問題ありませんが、通勤使用などで頻繁に雨の日に走るライダーさんに多く、グリスは適宜確認した方が無難です。
虫食いの原因は言ってしまえば大きい隙間が出来上がってしまっている事です。加工の出来次第では重みを感じるほどにゆるみますので、この隙間が空かない様に気をつけて念入りにチェックが必要です。
逆に馴染んでくるとごろっとした感じは消えていきますので、安心してください。
自分の自転車を見て玉押しに問題がある様であれば1,000円ほどで買えますので、是非挑戦してみて下さい。
自信がない人も一度近くの自転車屋さんで点検してもらうのが良いでしょう。
自転車のハブの虫食いを放置すると!?
安全の為、出来る限り点検は行うのが望ましいですが、例えば3年ほど放置してしまうとほぼ虫食いになってしまう事が多い様に感じます。この虫食いはそのまま放置してしまうと他の部品へのダメージが大きいです。特に玉受けやそのボールへのダメージは大きく、玉受けの交換となると、ハブの交換ももれなく付いてきてしまいます。
しかし、ちゃんと点検していれば大丈夫です。走行で1500km~2000kmぐらいでは虫食いにはなりません。
新車購入時にはなるべくグリスアップは早めに行ってください。イメージでいうと自動車のエンジンと一緒です。
ちなみにグリスアップせずに回転させると約30~50秒間回転するかと思いますが、このグリスアップを行うと1分30秒ほどは回転してしまうぐらい効果をすぐに発揮します。
店員さんに言われたらもちろんお願いするのが良いですが、こちらからも提案出来る様にしておきましょう。
ハブの故障予防「グリスアップ」の仕方!
既に完成されたホイールのグリスは意外にも少ないです。これが少し厄介で、メーカー車ではそれほどではないですが、わりと安価に手に入れた自転車ですと研磨粉がかなり発生します。これは加工の精度があまり高くはないカップとボールが導入されている事が多く、これが擦れあっていく為です。その為、最悪の場合には乗れなくなってしまうものも少なくありません。
これを防ぐには当たりが付いた状態からグリスを交換する事が重要です。
また、ひとことにメンテナンスといっても新車時ならば良いですが、フルでメンテナンスをするとなると皆さんの予想以上の値段がしてしまいます。もし、安価に手に入れた自転車だとすれば、それと同等ぐらいの値段になる事もザラです。いかに購入時のお店とそのお店と付き合えるかが重要になります。
自転車のフルメンテナンスが高い理由としては、やはり保証の問題はあります。きちんと全てを見るので、思わぬ発見もあります。部品がすべて整っているお店ならば良いですが、そうはいかないのが現状です。
そうなると自身でのメンテナンスを日々心掛けて、いざという時にも安価で頼める様な状態で整えておくべきでしょう。
自転車のハブだけのの交換は出来る?
これにおいては正直、全てのホイールのハブが交換出来る訳ではありません。どんなホイールなのかにもよってしまいます。もしも手組のホイールであるならばむしろスポークの交換も合わせてハブの交換は通常の事です。
どんな自転車かにもよりますが、同じリムを使用した自転車同士のホイールのリムの交換ぐらいならばそう珍しい事ではありません。
問題は、既に出来上がっているホイールです。この既に完成されたホイールというのはハブ、それからリム、そしてスポークを全て結合して既に設計しているものがあり、このモノの通り、違う自転車のモデルのハブへの移しは出来ません。
また、メーカーにより補修する部品としてハブの全体を交換する事も可能ではありますが、一部のメーカにおいてはハブのボディが満足には容易されておらず、リムやスポークの交換のみとなってしまいます。これはメーカーによっての考え方で、ホイールはハブボディが基本なので、ハブボディが壊れるともちろんホイールも交換するというのがそのメーカーの認知の場合もあるからです。
自転車で別の虫繋がりといえば!?
ここでは「虫食い」の事や虫食いにならってその予防法を言ってきましたが、最後に一息ついて「虫ゴム」がなんで虫っていうか知っていますか?
それはバルプを虫というので、そのバルプのゴムだから「虫ゴム」というものだと思います。
もし、間違っていたら教えて下さい。笑
皆さんが乗っていてなんだかタイヤの空気がおかしいな、空気が抜けたかな?などの疑問が出る事もあるかと思います。そんな時には真っ先にこの虫ゴムに気を掛けてみて下さい。
よく見かけるのが「パンクしました。」という方で虫ゴムの交換をすれば治るということは多々あります。
そんな虫ゴムですが、虫ゴムの交換は非常に簡単なものです。ゴムですので、時が経てば経つほどに劣化してしまいます、ですので、皆さんも交換する機会がきっとあると思います。早い場合ですとなんと3か月で交換しなくてはいけない時もあります。
まずは、新しいゴムが破れていないかやちぎれてしまっているゴムが中に入ってしまっていないかなどの確認をします。その後、新しい虫ゴムをプランジャーの一番奥の段差までしっかりと挿し込んで下さい。
バルブ・トップナットを元通りに治し、空気を入れれば大丈夫です。
以上ですので、皆さんも時間のある時にでも挑戦して下さい。
自転車の「虫」について分かりましか?
普段から自転車に乗っている方なら簡単にわかる事ですが、普段から自転車に乗っていない方には虫食いってなに?って思ったり、虫ゴムってなんだろう、、なんて思う方もいると思い、書いてみました。出来る限り知識のあるないに限らず、分かる様に書いておりますが、次も同じ様な形で自転車のナゾについても書いていきたいと思います。