スポーツ自転車が欲しいけど、本格的なロードバイクより、気軽に乗れそうなクロスバイクのほうが良いと思う人もいます。
安い自転車メーカーの代表格であるジャイアントには、乗り始めるのにお手ごろなクロスバイクが多くあります。
今回は、そんなジャイアントの安いクロスバイクをご紹介していきます。
ジャイアントのクロスバイクはなぜ安い?
ジャイアントというブランドは創業者の「劉金標」氏が、1972年に台湾で設立したブランドです。
設立当初はOEM生産での外部委託の生産のみで、経営は中々に苦しいものだったようです。
ですが、アメリカの大手メーカーの下請けに入ったことをきっかけに、ここから自転車メーカーとして大きく伸びていきました。
また、技術に関しても、その委託生産の中で確実に躍進していきます。
その後、1980年に台湾における自転車製造メーカーとしてトップに立ち、欧米にも進出。
現在では、自転車の出荷量世界一を誇る超巨大自転車製造メーカーとなっています。
なぜ、ジャイアントのクロスバイクが安いかというと、この世界最大の自転車メーカーであるということを最大限に生かした生産体制で、その量産効果によって仕入れのコストや製造原価を下げているからです。
その結果、他のブランドと比較しても、同じ仕様ならば安く販売することが可能になっています。
基本的なラインナップは5万円~10万円の間のものが多くありますが、5万円以下でも全く問題ないクオリティのモデルを購入することが可能です。
ジャイアントの安いクロスバイク・ESCAPE R3
万能型クロスバイクの代名詞!?
【ESCAPE R3(エスケープR3)】
ジャイアントのクロスバイク選びで悩んだら、このエスケープR3が、まずはオススメです。
買って後悔をすることは、まずないでしょう。
その性能と価格の両立が素晴らしい万能モデルです。
ベストセラーは伊達ではないです。
街乗り用のクロスバイクとして求められる性能・機能を全て備えていると言ってもいいでしょう。
10万円以下で購入できるクロスバイクの中で、価格と性能のバランスが特に取れているモデルですね。
変速段数は24段で様々な路面状況にも対応し、そのパーツはロードバイク界では世界最大のシェアを持つ日本の「シマノ」のパーツを使用しているので信頼できます。
カラーバリエーションも豊富で、鮮やかな蛍光イエローみたいな派手な感じから、落ち着いたシックなブラックまで、好みに合わせて選べるもの楽しいです。
また人気モデルなので、自転車専門ショップで大抵は在庫されている場合が多いのも、うれしいですね。
すぐ欲しいという人でも、安いので簡単に手に入れられます。
・漕ぎ出しの軽快性:★★★
・悪路走破性:★★★
・長距離対応力:★★★
参考価格:52,000円 重量:10.2kg
軽いクロスバイクが欲しいなら、ESCAPE AIR
ロードバイク並みの軽量さを実現
【ESCAPE AIR(エスケープ エア)】
エスケープの派生モデルである、このエスケープ エアは、その軽量さが一番のセールスポイントのジャイアントのクロスバイクです。
その重量は465mm(適応身長160〜175cm)のサイズで9.5kgであり、アルミロードバイク並みの軽量さを実現しています。
軽さから考えれば安いです。
フレームは上記の『R3』と同じアルミを使用していますが、フロントフォークの素材をより軽いものにして、より軽くすることを実現しています。
加えて、ホイールも『R3』とは異なる軽量なホイールを採用しています。
スポークの本数では『R3』が52本なのですが、こちらは40本と本数を減らし、軽量に一役買っています。
変速段数は18段と、『R3』の24段よりも少ないのですが、段数の比較では優劣はつきません。
『R3』が8×3のギア構成で、『ESCAPE AIR』9×2の構成なのでギア比が異なり、必要にして十分な変速性能と軽量化の両立のために割り切られているのです。
平地の街乗りメインの人には、この『ESCAPE AIR』がオススメです。
・漕ぎ出しの軽快性:★★★★★
・悪路走破性:★★
・長距離対応力:★★★
参考価格:65,000円 重量:9.5kg
ジャイアントのクロスバイク。エスケープシリーズ最上位モデル
ロードバイクに近いクロスバイク
【ESCAPE RX3】
エスケープシリーズの中では、最上位モデルとなるのが、この『RX3』です。
最上位でも、他のメーカーと比べれば安い値段です。
フレーム本体も『R3』とは異なる設計がされ、ジャイアントのロードバイク『TCR』と似たような構造を持つトップチューブ形状の採用などで、より軽量に、かつ剛性が高く仕上げられています。
フロントフォークも『R3』『AIR』はクロモリなのですが、この『RX3』はアルミ製で、より軽くなっています。
さらに、コンポーネントやブレーキなど各パーツ類も、『R3』や『AIR』よりもシマノの上位グレードが採用され、まさに上位モデルと言えます。
通勤・通学などの街乗りだけでなく、ロードバイクでなくクロスバイクで週末にロングサイクリングを楽しみたい人は、この『ESCAPE RX3』を選ぶと良いですね。
また、ロードバイク用のコンポーネント『シマノ(ティアグラ)』を採用していて、より性能がロードバイクに近い『ESCAPE RX1』という、さらなる上位モデルもあるので、ご参考までに。
・漕ぎ出しの軽快性:★★★★
・悪路走破性:★★★
・長距離対応力:★★★★★
参考価格:69,000円 重量:10.4kg
安いのに悪路に強いクロスバイク・GRAVIER
オフロードも対応、頑丈なジャイアントのクロスバイク
【GRAVIER(グラビエ)】
本格的なマウンテンバイクのような悪路走破性はオーバースペックだけれど、街中の段差や砂利道も気にせず走りたいという人は、この『GRAVIER(グラビエ)』がオススメです。
ホイールはやや小径の27.5インチで、幅も広めな40mmのタイヤを装着ているので、安定感はしっかりしています。
エスケープシリーズよりもガッチリ太めのタイヤを装着しているので、段差などの障害物も問題なく走ることができます。
値段も安いので、コスパは良いです。
街乗りをメイン目的としたエスケープがベースになっているので、悪路走破性は高められている上にマウンテンバイクと比較し、かなり軽快な走り味が実現されています。
見た目もあまりゴツさはなく、他のエスケープシリーズとあまり変わらないため、街中で通勤・通学に使用するといったスタイルにも違和感ありません。
・漕ぎ出しの軽快性:★★
・悪路走破性:★★★★★
・長距離対応力:★
参考価格:57,000円 重量:11.0kg
安い値段で買えるジャイアントの女性用クロスバイク
ジャイアントの女性用クロスバイク
【FREEDA(フリーダ)】
最後にご紹介するのが、女性向けのクロスバイク『FREEDA』です。
近年は、女性のサイクリング人気が高まっており、需要があると思う女性向けなクロスバイクです。
どこが女性向けかというと、女性の体格へ合わせて専用設計されています。
このフレームは、最小サイズのXXS(350mm)でホイール径が26インチ仕様となり、140cm〜155cmと、身長の低い人にも合うように作られています。
さらに、女性用ブランドとして展開されるジャイアントの『Liv(リヴ)』のパーツが、サドルなどに採用され、徹底的に女性をターゲットに設計・デザインされたクロスバイクとなっています。
・漕ぎ出しの軽快性:★★★
・悪路走破性:★★★
・長距離対応力:★★★
参考価格:52,000円 重量:10.7kg
以上、ジャイアントの安い値段で購入できるクロスバイクのご紹介でした。
安いけど侮れない!
あまりに「安い、安い」と言うと、お金がないやつと思われて嫌だという人もいるでしょう。
たかが5万、されど5万ですが、自分が凝り性なのであれば、最初から良いものを買うほうが節約になります。
自転車・カメラ・楽器など、安いものでも性能が良いものは、少なからずあります。
ですが、はまってしまうと、ハイエンドモデルが欲しくなるのが、世の常です。
長いスパンで使う金額をある程度決めて、無理なく楽しみましょう!