自転車のメーカーで、とても有名のジャイアント。
その中にあるイディオムシリーズは、ミニベロという小径車です。
ミニベロのメリットは、何と言ってもデザイン性にあるのではないでしょうか。
今回は、イディオムシリーズを改造して、スポーティな自転車にしようという記事です。
ジャイアントのイディオムシリーズの特徴①
ジャイアントの小径車シリーズのイディオムには、いくつかタイプがあります。
改造する前に、それぞれの特徴を整理しておきましょう。
イディオム0は、ハイスペックだという評判もあるほどの本格的なミニロードになっています。
ジャイアント自慢のアルミ合金を使用しており、強度やしなりを持った軽量アルミフレームになっています。
フォークとシートポストにはカーボンを使っており、小径車でありながら、ハンドルが取られにくく、路面からの振動が伝わり難いように設計されています。
ブレーキ・レバー・クランク・ギア・変速といったコンポーネントには、シマノのティアグラを使っており、リム幅は深く、それにより、慣性が強く、速度維持や安定がしやすくなっています。
イディオム1になると、ロードバイクよりかはクロスバイクに近く、20インチの小径車でありながら、走りはフルサイズのクロスバイクと同程度のものになっています。
コンポーネントは、シマノのSORAを採用しており、それだけでもクロスバイクのように思えます。
小径車でありながら、見た目は近年見なくなったフラットバーロードというジャンルの車体のようです。
スポーツ性能を強く意識していることもあって、タイヤサイズは20×1-1/8で、タイヤ幅は約25mmとなっています。
タイヤを細くすることで、スピード感を大切にして、ホイールベース(前輪車軸・後輪車軸の間)を1024mmとすることで安定性を出しています。
ジャイアントのイディオムシリーズの特徴②
イディオム2という自転車は、ジャイアントのイディオムシリーズの3モデルのうち、最下位のモデルとなります。
フロントのギアがシングルで、実はそこがおすすめポイントです。
フロントにギアがあれば、様々なシチュエーションで、走行できるメリットがあるのですが、ギアが少ないことでギア変更が簡単となり、トラブルも少なくなります。
リアは8速で、街中の走行であれば、それで十分だと言えます。
チェーンリングは、ガードもついているのでカジュアルなズボンであっても、裾を巻き込んで汚してしまう心配もありません。
フレームは上位モデルと共通なので、改造やグレードアップをすることも可能でしょう。
イディオムシリーズ改造するのなら、まずはタイヤを交換することをおすすめします。
フレームやギアやブレーキというスペックが気になるメジャーなパーツに比べて、タイヤは意外と気にされていません。
メーカー側からすれば、タイヤを安価にすることで全体の価格を下げているので、普通のタイヤがつけられていることがほとんどです。
そのため、タイヤを良いものに交換するだけでかなりの性能アップを見込めます。その他のパーツとしては、ハブの交換が良いでしょう。
耐久面からカップアンドコーンを使われていることが多いのですが、回転効率では、シールドベアリングに軍配が上がります。
あとはチェーンリング。実際のペダリングを考慮したチェーンリングを使うことで走行性能が向上します。
ジャイアントのイディオムの改造におすすめハンドル
ジャイアントのイディオム1やイディオム2は、クロスバイク寄りのパーツになっています。
それらを、ブルホーンバーに改造したいということで、実際に変更してみたところ、元々フラットハンドルなので、ブレーキレバーや変速レバーのサイズが合わず、ブルホーンバーに取り付けることができませんでした。
ならばと、ブルホーン用のレバーを持ってきたとしても、クロスバイクだとVブレーキやMTB用の変速で、ブルホーン用レバーはロードバイク用なので、今度はブレーキや変速と合わず取り付けられません。
つまるところ、イディオム1・イディオム2にブルホーンバーをつけるということは、大変な改造となってしまうということです。
そこでおすすめしたいのが、ブリジストンとnarifuriがタッグを組んだ自転車ブランド・HELMZの「Bullhorn Bar」です。
これならフラットハンドル用のパーツがついてしまうのです。
ハンドル幅は410mmで、街中でも取り回しが快適になるように、前に突き出た部分が少し内側に入っています。
まさに、クロスバイクやミニベロを改造するためにあるようなブルホーンバーなのです。
ブルホーンハンドルに改造したら一緒に取り付けるもの
ジャイアントのイディオムのハンドルを改造して、ブルホーンハンドルにしたら、ハンドルが狭いこともあって、ブレーキの取り付けもギリギリになってしまうことがあります。
そうなると、ライトを取り付ける場所がありません。
そこで、出番となるのがハブライトホルダーです。
ライトを取り付けられるようにする台座で、取り付け箇所は、クイックレバー付近かステムとなります。
これで無灯火自転車から脱出できます。
弱点としては、ステムにライトをつけることで、ブルホーンの景観を崩してしまうことくらいでしょうか。
それでも良いかは、好みによるところだと思います。
改造例としては、HELMZの「Bullhorn Bar」が7,875円で、クランプ径が26.0mmなのでステムも交換する必要があります。
そこで同じく、HELMZの「STEM 70mm or 90mm」7,500円を採用して、HELMZで揃えてしまいました。
それらの注意点としては、ハンドルの内径が16mmと狭いので、買ってきたパーテープ付属のバーエンドキャップが入らないことです。
イディオムのタイヤを改造はおすすめ①
自転車は、良いタイヤに交換することで、かなり性能が向上します。
完成車は、安価なタイヤを使うことで値段を抑えていることもあるので、良いタイヤに交換すると、性能が著しく向上するのです。
ジャイアントのイディオムなどの小径車でも、タイヤは安価なものなので、交換することで、他の改造をしなくても、スピードアップが見込めます。
タイヤによって、性能を制限されていた。というくらい効果的な場合もあるので、侮れません。
特に小径車だと、ホイール径が小さいことから、転がり抵抗が大きくなってしまいます。
そこで、スポーツタイヤのような細く・高圧で転がり抵抗が少ないタイヤに変更することで、自転車がスッと前に進むようになります。
走行中にペダルを漕がず、惰性だけで進めてみることで、より前に進むことを実感できると思います。
さらに、転がり抵抗か少なくなることで、加速性能も向上します。
漕ぎ出しが楽になり、街乗りだと信号停止も多いので、かなり効果的な性能向上だと思います。
イディオムのタイヤを改造することがおすすめ②
自転車のタイヤを良いものに改造することで、走行性能がかなり良くなります。
良いタイヤというのは、転がり抵抗が少ないタイヤということです。
タイヤがよく転がることで、スピードアップだけでなく、ペダルが軽くなったと感じられるようになります。
そのため、疲労感も軽減できます。
毎日乗る人であれば、疲労感の軽減の恩恵をかなり感じることでしょう。
良いタイヤに交換すると、最高速度も上がります。
転がり抵抗が低く、よく転がるタイヤというのは、高圧で細身です。
細いことから、空気抵抗が少なくなり、軽量になるので、そのため最高速度が上昇してきます。
下り坂では、ペダリングしなくても、スピードがよりよく増してくることでしょう。
さらに、巡航速度も向上すると言えます。
巡航速度というのは、長時間の走行速度なので、単純に自転車の性能と言い換えることもできるでしょう。
ジャイアントのイディオムのような小径車は、ホイール径が小さいため、巡航速度が低いので、タイヤ交換による巡航性能の向上を顕著に感じると思います。
巡航性能が上がるということは、登り坂に強くなるということも意味しています。
登り坂だと押し戻されるので、転がり抵抗や重量の影響を受けやすいのです。
そのため、タイヤの性能の変化が顕著に現れてくるのです。
ジャイアントのイディオムは改造することでスポーティになる
今回のハンドル交換は、ブルホーンハンドルを紹介しましたが、ドロップハンドルもおすすめです。
ブレーキの位置によっては、扱いづらくなりますが、見た目はロードバイクのような見た目になりますし、走行もしやすくなります。
また、タイヤを改造することで、スピードも出るようになって快適になります。
クロスバイクに負けないミニベロを目指して、改造してみるのも面白いですよ。