ロードバイクでツーリングする方を最近多く見かけるようになりました。ツーリングは自分の身体一つで旅をするので、時間は掛かりますがその全てが楽しい物になるはずです。まだツーリング初心者におすすめの北海道の理由をお伝えします。
北海道はロードバイクツーリング初心者におすすめ!?①
ロードバイクでツーリングをするのは楽しいですが、本州などでは、着いてすぐに泊まれる場所が見つかるとは限りません。
なるべく費用が掛からないところを探しても、大抵5,000円以上は必要になりますし、野宿やキャンプが出来そうな場所もないことがほとんどです。
旅が初めてという人は、なおさら大変でしょう。
ですが、北海道には突発的に利用出来る宿泊施設がわりと多く、価格も1,000円以下のところが見つかります。
何でしたらバス停や道の駅で寝ることも可能です。さらに日帰り温泉が近くにあることも多いため、入浴にも不自由しません。
利点はまだあります。峠が楽に超えられるのです。
本州だと1,000kmほどの峠があちこちにあり、計画をろくに立てずに進むと酷いことになります。
しかし北海道は300kmくらいの峠ばかりなので、本州よりはずっと簡単です。
また道幅がとても広く、車線の端に引いてある白線の外側にだいぶ余裕があるので、気兼ねせずに走り抜けられます。
北海道はロードバイクツーリング初心者におすすめ!?②
ツーリングをしている人を見かけても、ほとんどの場合はスルーしますが、北海道では慣れているのか声を掛けてくる人がよくいます。
自転車やロードバイクだけではなく、徒歩やバイクで旅行をしている人も少なくないため、宿泊施設に行ったり野宿をすると、似たような立場の人に会う確率が高いようです。
旅行が初めてだという人は、経験者による話をたっぷり聞けるチャンスです。
また、これは北海道を訪れたり、住んだ経験が一度もない人に限られますが、北海道は非常に広いため、何処へ行っても新鮮な景色を目にすることが出来ます。
特に北の方は、寒冷地特有の植物などが咲いているので一見の価値はありますよ。
地名もアイヌ語がベースになっているので、面白い響きのものがたくさんあります。
さらに食べ物が美味しいのも嬉しいですね。
現地調達をすると当たり外れがありますが、北海道は滅多に外れがありません。
食費や宿泊費もそこまで高いと感じたことはなく、コンビニの商品ですら、本州の3分の2程度しか掛からないというありがたさ(何でもセイコーマートというコンビニが幅広くチェーン展開をしていることで安くなっているらしいです)。
そして一番嬉しいことは、夏でも比較的涼しいことでしょう。北国のメリットですね。
北海道をロードバイクでツーリング!注意点!
北海道は広いため、ロードバイクによるツーリングをするのにもってこいの場所ですが、気を付けなければいけない点もたくさん存在します。
まずは季節です。
冬になると、旅慣れた人ですら足止めを食らってしまうほどの難易度になります。
それなら夏なら良いのかと思えば、地域によって気温にも差があるため、冷えるところは冷えます。
いつ行くにせよ、長袖は必ず持って行きましょう。
自転車屋が少ないことも厄介です。
もしパンクなどを起こしても、店に頼れないかもしれないので、出来る限りの技術と知識は身につけておくと役立ちますよ。
道が広いというのは、デメリットでもあります。
町と町との距離が長いので、どれだけ走ってもコンビニひとつ見つからないといったことが、ざらにあります。
さらに、見通しがいいので事故はそんなに起きませんが、そのぶん被害は甚大です。
そして、最も注意すべきものが動物です。
山の中で熊と遭遇する可能性は、決してゼロではありません。
夜間には山に入らない、峠を通る時は音楽を鳴らすなどの工夫と対策を忘れずにしましょう。
また、エキノコックスという寄生虫を宿す狐も危険です。
狐を見ても触らないようにして、山菜や生水は絶対に避け、飲み食いの前には手を洗って下さい。
最後に、ライダーハウスでのマナー違反が問題視されており、そのせいで閉鎖するところも出ています。
利用する時はきちんと決まりを守り、周囲への気配りを忘れないで下さい。
北海道ツーリング!知っておくと良いこと!①
北海道でのツーリングの定番は、荷台やランドナーにテントなどの必要な荷物を括り付け、寝る時はキャンプ場を利用する方法でしょう。
実際、ほとんどの人は大量の荷物を持ち、テントで過ごしていました。今回はロードバイクしかないので、宿に泊まることに決めました。
テントと宿には、それぞれメリットとデメリットがあります。
テントやライダーハウスは、お金がなくても眠れますし、どれだけ走ってどこへ行くかという決定権は自分にあります。
他のツーリストとも会えるかもしれません。ただ荷物が多くなり、天気が悪いと面倒な組み立てや後片付けが、より面倒になります。
周辺の環境によっては、うるさくて寝付けず、お風呂や洗濯もままなりません。
一方、宿は軽装備で済みます。
食事や洗濯はもちろん、お風呂にも入れますし、布団で眠ることが出来ます。
しかし事前予約が必要で、一度決めたら予定変更が利かないことが多いです。何よりお金が掛かります。
宿泊するなら、あらかじめ日数分の予約を入れておくべきなのか、それとも旅行中にその都度予約すればいいのか迷いましたが、観光シーズンということを考慮して、全部の予約を済ませてしまいました。
後は台風などが来ないことを祈るのみですね。
北海道ツーリング!知っておくと良いこと!②
北海道へツーリングをしに行くには、当たり前ですが、まず北海道に向かう必要があります。
ここで予想以上の額になったのが飛行機の料金です。
羽田と釧路の往復で、なんと約93,000円!
買うタイミングが遅かったので、多少の割高は覚悟していましたが、まさかこれほどとは思いませんでした。
いくらシーズンとはいえ、上乗せされる金額が高すぎる気がします。おまけに往復割引もなかったため、普通料金で乗りました。
後で知ったことですが、JALやANAには料金が半額になる株主優待の枠があるので、金券ショップやネットで優待券を手に入れるのがベストでしょう。
ロードバイクを運ぶ時の条件や方法は、会社によって異なります。JALの場合では、以下のことをあらかじめやっておきました。
・エンド金具をリアとフォークに付ける
・ペダルを外す
・リアディレイラーをフレームに括る
・チェーンを掛けたまま固定して、緩んでいたら束ねておく
これらは振動や怪我を防ぐためのもので、さらにタイヤの空気を抜き、工具類は輪行袋に入れておきました。
空港では、破損などが発見された時に備え、免責の書類にサインをしました。またゴムのりは危険物扱いらしく、没収されました。
北海道楽しむおすすめツーリングスポット
北海道にあるオロロンラインは何十キロにも渡って、ただひたすら真っ直ぐな道が延びているだけという驚きの場所です。
電柱や信号など、進行を遮るものは何一つありません。
その光景は言葉に出来ないくらいの迫力で、遠くには日本海に浮かぶ利尻島が望めます。
ロードバイクでのツーリングにふさわしいところですが、途中に店はもちろん自動販売機すら見当たらないので、飲み物や食べ物は多めに持って行きましょう。
ここまで来たら、オロロンラインを通り抜け、日本の最北端に当たる宗谷岬まで向かいましょう。
もうひとつのおすすめは、「丘のまち」という別名を持つ美瑛です。
溜息が出るくらいの美しさを誇る丘陵地が見所です。
別名の通り、地面の起伏は激しいですが、広大な畑がどこまでも続いているので、季節によって色々な顔を見せてくれる素敵な場所ですよ。
電動自転車の貸し出しも行っているので、自前の自転車を持ち込むほど体力がないという人は、ここで借りていくのもひとつの手です。
まとめ
ツーリングをするなら北海道はとても良い場所です。
道も複雑でなくシンプルですし、広いです。最初にチャレンジをする場所としては、とても良い地域ですね。
但し、北海道に住んでいない方は、飛行機代が掛かるため料金が高くつく可能性があります。
しかし、オロロライン等ツーリングをするのに適している場所もありますし、ツーリング好きの方には、是非一度は、北海道に行くことをおすすめします。