昔から自転車の盗難による犯行は続いております。更に最近では自転車自体でなくサドルなどのパーツだけを盗む人もいます。サドルが盗まれていると困惑しますよね。今では盗難防止グッズが増え続け性能が良くなり、盗難しづらくなって来ているのも確かだと思います。今回はサドルに焦点を当てて盗難防止のグッズなどを紹介します。
自転車のサドルも盗まれる!?
実は、自転車のサドルだけが盗まれるということは珍しくありません。
そしてこれは、単純に自転車を丸ごと盗まれるよりも精神的にダメージが来たりします。
というのも、高い自転車なら日頃から盗難防止のチェーンなどを掛けるなり、何らかの対策を施すでしょうが、安物の場合は鍵だけ掛けておけばいいだろうと、あまり深刻に考えないのです。
その心理を突かれ、サドルだけがなくなっていると、予想以上の衝撃を受けるのです。
自転車のサドルを盗む目的は、大体「別の誰かに売る」「自分のサドルが使えなくなったから新しいものが欲しい」「単なる悪戯」「変質者」のどれかに当てはまるようです。
どれも馬鹿馬鹿しい理由に見えますが、かつて横浜で、女性が乗っていた自転車のサドルを200個ほど盗んだ男が捕まったというニュースもありました。
ですから盗まれないように、ある程度の対策はしておくべきです。
最も効果的なのは、停める場所を目の届くところにすることです。
とはいえこれも確実ではありません。
ですから針金や適当な紐を巻き付けて、サドルを取り外せないようにしましょう。解くのに手間が掛かるため、すぐに諦めてくれます。
今は専用のワイヤー鍵が売られているので、それを使うといいでしょう。
自転車のサドルを盗難防止しよう!
自転車のサドルを盗まれないためには何らかの対策を行うべきですが、それにはいくらかのお金が掛かります。
盗難防止に使う金額は、所持している自転車の10%ほどを使うのが目安だそうです。2万なら2,000円、10万なら1万円という具合ですね。
ですが相手に「盗みにくい」と思わせることくらいなら、大体500円あれば可能になります。
例えば、外すのに手間取るサドルカバーや、専用の工具を使わなければ取れない工夫がされているボルトを付ければ、盗むまでに多少の時間が掛かります。
また自分の持ち物であることを証明するために、名前や本人にしか分からない目印を書いておくといいでしょう。これなら転売も阻止出来ます。
統計を取ると、自転車が盗まれたという報告は一年の間に40万件も受けるそうです。
つまり1分半に1台、日本のどこかで自転車が盗まれていることになります。しかもこれは概算に過ぎないため、実際はこれ以上の被害者が出ているはずです。
なお盗難が起きやすいところは、駐車場が約50%、道路が約20%、公共交通機関等が約1%、都市公園が0.5%、空き地が0.4%、その他が約30%となっています。
自転車のサドルが盗まれたら警察に!
もしも自転車のサドルを盗まれたら、一応警察に連絡して下さい。
現行犯でなければサドルの特定が難しいため、犯人が捕まえることは、ほぼ不可能と言われていますが、しないよりはずっとマシです。
被害に遭ったことを伝えれば、近隣のパトロールなどが行われるかもしれません。
ですが、サドルに本人であると証明出来る目印などがあれば、後で損害賠償を請求出来る可能性があります。
なので目立つ部分や外しやすそうなパーツには、名前などを書いておきましょう。
警察へ行っても、盗まれたサドルが戻ってくる確率は低いですが、これは立派な窃盗です。
被害届はきちんと提出して、警察はそれなりの対応を取る義務があります。
放っておけば同じことが繰り返されるどころか、どんどんエスカレートするかもしれません。
警察も日々様々な事件に追われていて忙しいかもしれませんが、注意喚起を促す張り紙を出すだけでも、十分盗難防止の効果はあります。
たかがサドルと言わず、少しでいいので何らかの対策を取ってくれることを願います。
自転車サドルの盗難防止グッズの紹介!
自転車のサドルの盗難防止にはワイヤー鍵が最適です。今回はその中からいくつかを紹介したいと思います。
・DAHON ロック SERT POST LOCK
そんなに大きくありません。ダイヤル式なので、取り外しが楽に出来ます。
・DAHON ロック COWBOY LOCK
8×1500mmのシートポストに付けられます。一目で頑丈だと分かる見た目をしているので、見た瞬間に盗難を諦めてくれるかもしれませんよ。
・crops QSPD07
長さが180cmもあるので、サドルと前輪・後輪をひとまとめにしてしまえば、自転車ごと盗まれることもありません。
クイックレリーズなら工具も必要ないですよ。
・J&C 多機能コンパクトワイヤーロック
これはダイヤルではなく、シリンダー錠になっています。鍵も3本付属しているので、紛失しても大丈夫です。
サドルが盗まれるのは、工具がなくても外せることが大きいですね。
留め具となっているレバー式のボルトは手で取り外せるのです。
これを防ぐには、レバーのないただのボルトナットにするのが一番でしょう。
サドルの高さはそう何度も変更するものでもないので、困ることはまずないと思われます。もしも不便なら、鍵の付いたレバー式ボルトも存在します。
ただ工具を所持していたら、やはりあっさりボルトを外されるので、ワイヤー鍵も付けた方がより安全になりますよ。
自転車サドルの盗難防止グッズは鍵だけではない!
自転車のサドルを盗難防止出来るのは鍵だけではありません。
そもそも泥棒だけではなく、単に悪戯をしていく人も多いのです。そんな人を追い払うには防犯ブザーが最適でしょう。
無理矢理自転車を動かそうとすると、派手な音が大音量で鳴り響きます。
アパートやマンションの敷地内だったら、すぐにでも大勢の人が駆け付けてくるはずです。
これの良いところは、相手を現行犯で取り押さえられることですが、うっかり路上に駐輪した際、警察の人がどかそうとしても鳴るので、出来れば駐輪場に停めた時などに使いましょう。
防犯ステッカーを目立つ部分に張るのも悪くありません。
アラーム機能が備わっているタイプもあるため、これ一枚あれば他人に自転車を触られても安心です。
面白いものでは「鳥の糞」を模したシールがあります。サドルに貼れば、恐らく誰も近付きません。
汚れたサドルなんて誰も欲しくないですよね。
これは貼って剥がせるタイプなので、何度でも使うことが出来ます。
ちょっと変わった雑貨を扱っている店舗などで販売されているので、近所にあるなら是非試してみて下さい。
自転車を盗難する犯人活動時間
自転車のサドルの盗難防止をしようにも、いつ犯人がやって来るかまでは分かりません。
ですが、ある程度の予想は立てられるので、頭に入れておくと役に立ちますよ。
自転車を盗もうと考えている人は、堂々と昼間から犯行に及ぶそうです。
モラルの低い学生やお年寄りなど、社会において責任を問われることがあまりなく、責任を負うことになっても、そこまで重くはならない人が犯人であることが多いようです。
そして最も多い犯行理由は「帰りが楽だから」です。
この思考で自転車を盗んだ場合、目的地まで行った後は、適当な場所に捨て置くので、誰がやったのかが分かりにくくなります。ただ、探せば見つかるかもしれません。
対策はU字ロックを使うことです。
大抵は鍵を掛け忘れているものを選ぶので、ロックされているものは、対象から外すことがほとんどのようです。
しかし、鍵さえ掛かっていなければ、場所はお構いなしに盗んでいきます。
また、高価な自転車は、プロと言ってもいいくらいの腕前を持った犯人がよく狙います。
チェーンを切るのは朝飯前で、中には何台も軽トラックに積み込んでいく大胆なケースも存在します。
ですから高い自転車には、防犯ブザーやステッカーなども付けましょう。
いくらプロでもリスクが高そうなものは避けていきます。特にブザーやGPS付きのものは犯行が発覚しやすいため、あまり盗まれません。
盗まれないためにも、過剰かな? と思うくらい、しっかり対策をしましょう。
自転車のサドルだけではなく出来ること全ての盗難防止をしよう
自転車の盗難は、未だに沢山あり毎日盗難届けが出るほどです。
更に自転車だけでなく、ヘルメットやサドル、自転車のあらゆるパーツが盗まれる可能性があります。
盗難をする人を減らすには、自分で防止するしかありません。
盗難される前に盗難防止策をしっかりして安心できるようにしましょう。