自転車のタイヤがパンクした!その原因と見分け方!!

自転車の修理の基礎といえばパンク修理ですね。おそらくもっとも自転車のトラブルで多いのではないでしょうか??

自転車のパンクといっても様々な種類があり、それによって修理方法も違ってきます。

今回は、なぜパンクするのか、原因とパンクの種類の見分け方をご紹介します。

自転車のパンクの原因と見分け方

何だ、この違和感?久々に出かけようと愛車に跨ってみた今朝のこと。

何と後ろのタイヤがベコベコ…。「確か2~3日前に空気を入れたばっかりなのに…」とぼやく私。

仕方なくまた空気を満タンにしてタイヤをパンパンに。ところが、空気入れを外した途端に、「プシュゥ~」という気のない音。

今入れた空気が見る見るうちに抜けていく、どうして?

自転車屋さんまでの移動と修理代金のことを思うと、もはや出かける気にもなれず…、検索してみるも、どこの自転車屋さんもビミョ~に遠いんだよなぁ。

「わが愛車、汝を如何せん」修繕方法を調べてみたものの私の出る幕はなさそう。お手上げか?途方に暮れていると、ある記事の一文が目に飛び込んできました。

おや、タイヤがパンクしちゃったかな?でもちょっと待って、自転車屋さんに持ち込む前に確認してほしいことがあります。

パンクかなと思ったら自転車屋さんに持ち込む前に虫ゴムをチェック!虫ゴムを交換するだけで直せちゃうかも。
例えば、長く乗っていない自転車のペチャンコのタイヤ、空気を入れた翌日に、もうペチャンコ状態のタイヤなど。

パンクの見分け方をご紹介します。

まず空気を入れる→すぐに空気が抜ければパンクか虫ゴム劣化の疑い→バルブ頭あたりに石鹸水または薄めた洗剤液を塗る→泡が出れば虫ゴムが原因です。

非常に小さな穴から空気が徐々に抜けるスローパンクもあります。

自転車のパンクは虫ゴムだった?!普通のパンクとの見分け方

あの空気の抜け方は異常だったなと思いつつ、パンクの見分け方はどうだっけ?と記憶をたどります。「ひょっとしてパンクじゃないかも…」という淡い期待を抱きながら…

キャップとリングを取り外し、ねじ状になっている部分をそっと引き抜く。

思った通り虫ゴムの劣化です。真ん中にある黒いゴムの部分がいわゆる『虫ゴム』ですが、下半分がちぎれてしまっています。
虫ゴムは、下にある空気穴を覆うのが役目ですが、今はそれを果たせていません。

どうしたものか?わずかに残っているゴムだけでは空気穴を覆えるはずもなく…

それなら昔お世話になった自転車の虫ゴムを利用できないものか?

劣化の具合が心もとない感じはするものの何とかいけそう。

付け替えてみると、な、な、なんと、空気穴をうまく覆うことができました。サイズもぴったし。自転車の神に祈りつつ空気を注入。問題なし。

これで自転車屋さんに持ち込む手間も無くなり節約にもなりました。
自転車屋さんで新品に交換すると、平均200円前後だそうです。意外に良心的。
近所に自転車屋さんがあるのであれば、お願いしたほうが良さそうですね。

なお、今回の処置はその場しのぎ的なものです。
古い自転車の虫ゴムは劣化が進んでいるはずです。そう遠くない将来に再び破損することになるでしょう。

自転車のパンクの原因、虫ゴムの見分け方

「虫ゴム」の見分け方についてです。

ゴムが途中で切れてしまっているケースがあります。

この状態では、自転車に乗らない限り空気はまず漏れません。

乗った途端に衝撃や重さで漏れてしまいます。
例えば、「今朝、家を出る前に空気を入れたはずなのに、駐輪場に着いたら空気が抜けていた」という時は、虫ゴムがこの状態と思われます。

切れてはいないけど、虫ゴムが劣化しているケースがあります。
この状態で空気が漏れることはあまり無く、乗っていてもまず気付きません。調べてみて分かるレベルです。

とはいえ、このまま使い続けるのは良くありません。ゴムの劣化で空気圧に勝てなくなり、やがて切れてしまい、チューブの中の空気が漏れやすくなって空気不足のまま走り続けることになります。

それが内部摩耗パンクの発生につながり、チューブを交換する必要が出てきます。虫ゴムが裂けた時点で交換すれば、将来起きるパンクを予防できるのです。

「虫ゴム」は外見でわからない場所にあり、パンクした、カギが開かない、ライトが点かないなど「分かりやすいトラブルの症状」が出ません。
なので、春先に乗り始める時期など年1回の定期交換を推奨します。

自転車の様々なパンクの種類

自転車のタイヤがパンクを起こす6つの原因の見分け方を解説します。

1. 蚊刺しパンク

パンクの中で最も多く、ガラス破片、画鋲、釘など鋭利な異物が走行中に刺さりチューブに穴が開いてしまうのが原因です。

※走行中に気付きにくい小さくて鋭利な物(ホッチキスの針など)でも穴が開いてしまうことがあります。

2. 蛇噛みパンク(リム打ちパンク)

段差や石、岩などで大きな衝撃を受け、リム(タイヤビート)にも伝わって、チューブに蛇に噛まれたような2つの穴が開いてしまうのが原因です。

※横断歩道の段差などでも大きな衝撃だったり、劣化したタイヤや空気不足だと起こり得ます。

3. 破裂パンク(バーストパンク)

高圧のタイヤが破裂して起きるものです(起きやすくはなっているが1や2ほどではない)。

タイヤの中での破裂以外に、タイヤがリムから離れることで起きる場合もあります。

4. ニップルパンク

リムのニップル穴やニップルの先がチューブを傷つけることが原因です。

※空気を多く入れやすいスポーツサイクルで起きやすく、リムとチューブの密着度が高くなることが要因です。

5. バルブパンク

滅多にありませんが、空気を入れるバルブの根本から空気が漏れることが原因です。

6. いたずらによるパンク

これも非常に多く、中でも愉快犯がほとんどを占めるようです。

※きちんと自転車置き場にとめる、こまめに自転車カバーをかけるようにしましょう。

自分でタイヤのパンク対策をしよう!!

パンク予防として、自分で出来る対策としてどんなことがあるでしょうか?
異常の見分け方や注意すべき点なども含めご紹介します。

パンク予防で気をつける点は、まずタイヤの空気圧です。適正な量を維持する必要があり、空気の量が多すぎたり少なすぎたりするのは好ましくありません。

また、特に雨の日は気をつけなければなりません。
雨が降っていると、タイヤや異物などが雨で濡れてしまい、ともに摩擦係数が小さくなるため、ゴムが材料のタイヤは異物が刺さりやすい状態になっています。

なので、雨が降る日やその翌日は、自転車での走行を控えるのが得策です。
走行はアスファルトが乾くのを待ってからにしましょう。

走行後は、鋭利な異物などが刺さっていないか、食い込んだりしていないかよく見ましょう。

※何か刺さっていたら直ぐに取り除き、空気圧も大丈夫かよく確認しましょう。

定期的にタイヤやホイールを点検して、大きな傷などがあればパンクに強いタイヤへの交換をおすすめします。
空気を入れる時の注意は、バルブを引っ張ったり、ねじ曲げたりなど決してしないことです。

チューブの装着時には、ホイールに異物が混入していないか、タイヤとリムがしっかりとはまっているかをチェックしましょう。
タイヤの内面には、タイヤライナーを貼ってタイヤを保護しましょう。

また、タイヤシーラント剤(タイヤ密封剤)をタイヤに注入するのもパンク予防の一つの手です。

空気の入れすぎもパンクの原因!?ほどほどがおすすめ

タイヤの空気は「ほどほど」がおすすめ!入れ過ぎはパンクの原因なので禁物。ここでは空気圧の表示の読み方、空気を入れる頻度の見分け方を解説します。

私のタイヤの側面には「MAX INFLATE TO 6.5BAR / 90PSI / 620KPa」とあり、意味は「最大で、6.5BAR / 90PSI / 620KPa まで空気を入れることが可能」です。

こちらは「790-900 kPa(115-130psi/7.9-9.0 bar)」とあり、意味は「790kPaから900kPa/115psiから130psi/7.9から9.0 barの間で空気圧を調整」です。

統一表記でなく、メーカーごとに異なりますが、基本が分かれば要領は同じです。

「BAR / PSI / KPa」は空気圧の単位で、圧力計付きのポンプではどれかが表記されているので値を見て、最大値よりは少なめに空気を注入します。

空気圧が高すぎると滑りやすく、クッション性も落ちて、乗り心地に影響を与えます。
ちなみに、ポンプで空気を注入しすぎるとチューブが膨らんで、最後は風船のように破裂してしまうので注意が必要です。

空気を入れる頻度は、目安として2週間くらいだとパンクも起きにくく、タイヤも長持ちします。
一般的に小さくて細いチューブほど空気の減り方が早く、20インチの小径車やタイヤに700×23cとあるような細いタイヤでは1週間くらいがベストです。

自転車のパンク まとめ

自転車のパンクは厄介なものですげ、自分でメンテナンスすることでタイヤは長持ちします。

パンクしたまま長時間走ってしまうと、チューブやタイヤがリムで痛めつけられます。
ひどい場合はチューブ交換、もっとひどくなるとタイヤ交換もあり得ます。

その場合修理費用が高くなってしまうので、パンクしたら無理して乗らないようにしましょう。