ひと口に自転車と言っても、ママチャリやロードバイク、クロスバイクにマウンテンバイクと、様々な種類があります。
そして、サイズも豊富にあり、自分の身長に合った自転車を見つけることができます。
しかし困ったことに、豊富過ぎるために、選び方が分からなくなってしまっている方が多くなっています。
ここでは、26インチの自転車は身長が、どれくらいあれば良いのかなどについてご紹介します。
26インチ自転車の適合身長
自転車を買うときに、必ずサイズを気にする人は多いのではないでしょうか。
自転車のサイズは、26インチや28インチのように「インチ」で表されています。
このサイズは、タイヤ(厳密にはリム)の外径のサイズのことをいい、自転車の本来の大きさ(フレームの大きさ)を言い表すサイズではありません。
26インチは140cm以上、28インチは156cm以上くらいが乗るのに適した身長なのですが、あくまで一般論なので必ずしも、これにこだわることないです。
しかも、実際には、その自転車の設計の違いにより、この範囲は変わってきます。
なので、購入時には現物の自転車にまたがって、自分に合っているかどうかを自らの足や手の長さで確認するのが、一番大事だと思います。
ここで、注意すべき点は28インチは、26インチより軽く進むわけではないということです。
ペダルの回転数と、ホイールの回転数(進む距離)は、乗りやすいようにギヤで調整されておりますので、ホイール径と進み方は必ずしも比例関係にはなりません。
26インチは自転車の種類で違う
昔から自転車のサイズを25インチなど、タイヤのサイズで自転車のサイズを決めていましたが、MTBなどのスポーツ自転車は、基本的にタイヤのサイズは初めから決まっています。
MTBの場合、乗る人の身長が155cmでも195cmでも関係なく、基本は26インチを使います。
ただし、24インチや29インチのバイクもあるので、身長が極端に低かったり髙かったりする場合は、24インチや29インチのバイクを使うこともあります。
ちなみに、ロードバイクは、700Cというタイヤのサイズが基本にしています。
さらに、これらはフレームサイズでも選ぶことになり、適したサイズは身長で、だいたい決まってしまいます。
よく股下を測ってサイズを選ぶことがありますが、股下の正しい定義は、足を素足で15センチ開いて股の中心から地面までの距離です。
そのため、誰かとパートナーを組んで測る必要があります。
ズボンの股下ではないので、注意が必要です。
なお、シートチューブ長がフレームサイズを表しており、前後サスペンションのMTBの場合、前サスのみのMTBより車高が高いので、ひと回り小さめのサイズを選ぶことをおすすめします。
一般的な自転車は身長より用途
いざ、自転車のサイズを選ぶとき、サイズを小さめにするか、少し大きめにするか迷うと思います。
この場合は、身長ではなく、自転車を使用する目的で決めるほうがいいと思います。
買い物など日常生活で近距離で使う場合は、小さめの26インチサイズを選び、通勤や通学など少し長めの距離を毎回走る場合は、大きめの27インチサイズを選ぶといいです。
目安として、3km以上走るか否かを基準にするといいです。
なお、スポーツ自転車にしてしまうと、近所の自転車屋さんで、パーツを取り寄せる必要が出てきます。
そうなると、すぐに修理してもらえない場合があるので、シティサイクルを選ぶ方が良いこともあります。
シティサイクルなら、すぐに修理してもらえます。
自転車屋さんによりますが、タイヤのパンク程度ならば数分で修理してもらえますし、値段は1,000円もかからずお手頃です。
スポーツ自転車とシティサイクルは、日常の走行性能には、さほど差がないので、日常生活で使用する分にはシティサイクルで十分な気がします。
クロスバイクは身長に合わせてフレーム選び
クロスバイクの標準タイヤサイズは700Cですが、フレームサイズは、適応身長が150cm台から揃ったものが色々あります。
なので、成人であれば、ほぼ身長を気にすることなく、700Cのクロスバイクに乗れると思います。
これは、身長190cm台など、高身長の人でも同じことが言えます。
世界中のどのメーカーでも、既製品として作っているクロスバイクは、700Cが主流となっています。
実際、一般的な自転車のシティサイクルでも、タイヤのサイズが26インチ、もしくは27インチが成人用としては標準となっています。
このサイズは、700Cとほぼ同等の外径寸法となっております。
クロスバイクは、身長に合わせてフレームサイズで選びます。
身長とタイヤサイズは無関係なので、ライダーの中にはペダリングの負担を減らす目的であえて、ひと回り小さなタイヤサイズの650Cを選ぶこともあるそうです。
お気に入りのクロスバイクで、700Cのフレームサイズしかなくても、無理にサドルやステムを調整して乗るのは、避けるべきです。
26インチ自転車のハンドルとフレームの種類
自転車のタイヤサイズが、26インチと27インチだと、どちらを選べば良いかが分かったかと思います。
ところで、力の入れやすさや乗り心地が、ハンドルによっても違ってくることをご存知だったでしょうか。
ハンドルは、用途によって選ぶのがポイントです。
今回は、代表的な2つのハンドルをご紹介したいと思います。
まず、『セミアップハンドル』は、子供を乗せたり、買い物に使うのに適しています。
ハンドルまでの距離が近く、上体が起きるので、ゆったりした姿勢で乗ることができるからです。
スピードがゆっくりでも、ふらつきにくいのも特徴です。
次に、『オールラウンダーハンドル』は、通勤・通学で使う場合に適しています。
真っすぐなハンドルの方が力が入りやすく、坂道なども比較的楽になるからです。
セミアップハンドルと比べて腕が伸びるので、ほんのわずかですが、前傾姿勢に感じられるのも特徴です。
さらに、フレームの形によって、強度や乗り降りのしやすさが違うことも、ご存知だったでしょうか。
見た目と強度のどちらを優先するのかは、自転車の用途によって決めた方が良いと思います。
U型フレームは、乗り降りしやすいように設計されており、小柄な人に向いています。
Wループ型フレームは、U型より振動吸収しやすく設計されているので、乗る頻度が多い人に向いています。
身長以外で注目したい自転車の選び方
ここまで、タイヤサイズの26インチや27インチの選び方、ハンドルの違いについてご紹介しました。
最後に、自転車を選ぶ際に重要なポイントを、フレーム・サイズ・ブレーキの3つに分けて、ご紹介します。
まずは、フレームですが、自転車の最も重要な部分です。
確認すべきポイントとしては、定められた安全基準に適合したことを示す、BAAマークがあるかどうかです。
これがないと、厳しい耐久試験をクリアしたものではないからです。
次に、サイズですが、自分に適したサイズの通学自転車を選ぶ際には、タイヤの大きさ(車輪径)がひとつの目安になります。
これは、実際に自転車屋さんなどに来店して、またがらせてもらったり、サドルの高さも調節したりして、納得のいくサイズを見つけることが大切です。
ホイールも軽いアルミ製と、錆びにくいステンレス製がありますので、この点も確認が必要です。
最後に、ブレーキですが、当然ちゃんと効くものを選ぶことが大事です。
特に、雨が降ったときに、しっかり効く安定感もかかせないポイントです。
もちろん、日頃のメンテナンスも大切です。
最低限、ライト切れはしていないか・チェーンの油が切れていないか・鍵はしっかりと施錠できるかの3点は、確認すべき点ではないかと思います。
自転車の26インチサイズは身長がどのくらいあると良いの? まとめ
一般的に言われる自転車のママチャリ選びでも、注目したいポイントは結構ありますが、そこまで注意している方は少ないのではないでしょうか。
私は、学生時代にママチャリに乗っていましたが、身長が高いので、自転車乗るが窮屈そうと、周囲からよく言われていました。
今思い出すと、そのとき選んだ自転車の色が気に入っていたので、サイズを無視していた気がします。
気に入ったものを選ぶか、合ったものを選ぶかは悩みどころですね。