自転車に乗っている人なら、一度はご自分で空気入れを行った経験があると思います。
自転車に乗るうえで、空気入れは必要不可欠な作業ですよね。
自分で自転車のタイヤに空気を入れるとき、どのくらい入れるか分からないことはありませんか?
今回は、自転車の空気入れについてお話します。
自転車の空気圧はどのくらいが適切?
自転車のタイヤに空気を入れる時、手で触った感じで「まだ柔らかいな・・・」とか、「パンパンに入った!」とか、勘で判断していませんか?
ママチャリならそれもOKですが、クロスバイクやロードバイクを楽しむ際に、勘で空気を入れるのは、ちょっと残念な感じがしますね。
自転車のタイヤはどのくらいの空気圧が適正なのか、是非知っておきましょう!
自転車のタイヤの空気圧は、クロスバイクで5気圧前後、ロードバイクは7気圧前後が目安になります。
タイヤの側面をぐるっと一周見ると、適正な空気圧が書かれているので確認してみましょう。
例えば『Inflate to min.100psi(7bar) – max.145psi(10bar)』と書いてあった場合、『最低空気圧は100psi – 最高空気圧は145psi』です。
体重60kg未満の場合は、最低空気圧を目安にします。
このタイヤの場合、体重に合わせて100psiから145psiまでで調整するのが、適正な空気圧ということになります。
空気圧について
自転車タイヤの側面に書かれている空気圧の単位には、psi(ピーエスアイ)やbar(バール)があります。
psiは「pound-force per square inch」の略で、1psiは、1インチの面積に1ポンドの力がかかるという意味になります。
barとpsiは、次のように対応しています。
・1bar=15psi、気圧は0.99
・2bar=29psi、気圧は1.97
・3bar=44psi、気圧は2.96
このように、barの値に合わせてpsiと気圧の値も増加します。
自転車のタイヤを適正な空気圧にするには、タイヤにどのくらいの圧力がかかっているのかを、確認しながら空気を入れる必要があります。
ママチャリなら、空気を入れた時の抵抗感やタイヤの硬さで充分空気圧を確認できます。
ロードバイクやクロスバイクなどの本格的な自転車に乗るなら、圧力計のついた空気入れを購入しましょう。
フレンチバルブのタイヤなら、対応した空気入れが必要になります。
購入の際は、ご注意してください!
自転車の空気入れ、どのくらいの頻度で行うべき?
自転車の空気入れは、どのくらいの頻度でするべきなのでしょうか?
まず、ママチャリなどの街乗り自転車やタイヤが頑丈なマウンテンバイクなどですが、これらの自転車は、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
2週間に1度くらい空気圧のチェックをして空気を入れてあげましょう。
空気が抜けにくく、タイヤも長持ちしやすくなります。
それでは、ロードバイクやクロスバイクの場合はどうでしょうか?
これらの自転車は、街乗りの自転車よりタイヤが細く、チューブも小さいので、空気の減りが早くなります。
また、高圧で入れたタイヤは、空気圧が低くなりやすいのです。
1週間ごとに空気圧をチェックしてあげましょう。
余談になりますが、タイヤの空気入れには、携帯用のミニポンプも販売されています。
これは走行中のトラブルなど緊急時に向いているポンプで、空気を入れるのに時間がかかってしまいます。
玄関も狭いしコンパクトなものを…と安易に選んでしまいがちですが、定期的なメンテナンスを行う事を考えると、通常サイズの空気入れをおすすめします。
定期的な空気圧チェックで、自転車を大事に乗りましょう!
自転車の空気、足りないとどのくらい困る?
自転車に乗る時、タイヤの空気圧が低いと困った事が起こります。
漕ぎが重くなって楽に走れないだけでなく、チューブに穴が開いてパンクの原因になったりします。
パンクをすると、ハンドルだって思うように切れなくなります。
とても危険です。
タイヤの空気は、乗らずに置いておくだけでも抜けていってしまうものです。
安全で快適に自転車に乗る為には、どのくらいの間隔で空気を補充した方がいいのでしょうか?
ママチャリなどの街乗り自転車は、それほど頻繁に空気を補充しなくても大丈夫ですが、ロードバイクやクロスバイクなどは、1週間に一度は補充したいところです。
ロードバイクなどスポーツタイプ自転車のタイヤの空気圧は、ママチャリと比べて3~4倍です。
高圧なため、チューブのゴムから少しずつ空気が漏れ出してしまいます。
3日で5~10%、1週間で15~20%漏れ出してしまうそうです。
タイヤの空気圧が適正空気圧より20%も低ければ、とてもじゃないですが、快適に乗ることなんて出来ません。
めんどくさいからと空気の抜けた自転車に乗らずに、適正な空気圧で、安全・快適に自転車に乗るようにしましょう!
自転車の空気は入れすぎてもダメ!
適正空気圧を超えて自転車のタイヤに空気を入れてしまうと、どうなってしまうのでしょうか?
自転車屋さんでは、無料で空気入れを貸りることができる所があります。
機械のものだとあまりに簡単なので、すぐにパンパンに空気が入ってしまいます。
どのお店も、必ずと言っていいほど、入れすぎはダメと注意書きがしてあります。
ですが正直、どのくらいが入れすぎなのか、よくわからない部分もありますよね。
空気をいっぱい入れたのに、パンクしてしまった。という声を聞きます。
慎重にタイヤの感触を確かめながら、適正空気圧で入れるようにしましょう。
他にも、クロスバイクやロードバイクなどのタイヤに、コンバーターを使って普通の空気入れで空気を入れたりすると、空気圧がわかりません。
そのため、空気を入れすぎてしまうことがあります。
適正空気圧を超えて空気を入れてしまうと、タイヤではなく、空気入れが爆発するなんてこともあるようです。
もちろん、自転車のタイヤにも良くありませんが、爆発した部品が飛び散り非常に危険です。
クロスバイクやロードバイクを楽しみたい方は、圧力計の付いた空気入れを購入して、安全に正しい空気圧で自転車に乗るようにしたいものです。
空気の入れすぎを防ぐコツ
自転車のタイヤの空気を入れすぎると、タイヤ・チューブが車輪から外れたり、パンクの危険もあるといいます。
適正な空気圧で自転車に乗るためには、圧力計の付いた空気入れを買うのがベストです。
それでも、今ある普通の空気入れで頑張りたいという方のために、どのくらい入れたら良いか、ちょっとしたチェックポイントをお伝えします。
チェックポイントその1
空気を入れて、タイヤの側面を親指で押して、少しだけ凹むくらいが目安です。
タイヤは縦(地面につく面)には膨らまず、タイヤの側面に向かって膨らみます。
側面を指で押して凹まないときは、空気の入れすぎです。
そういった場合は、空気を抜いて調整しましょう。
チェックポイントその2
空気を入れてから、タイヤを回して左右に変形がなく、車輪から外れていなければOKです。
たったこれだけですが、これを守ればパンクが減り、ペダルも軽く快適になります。
今では、砂利道はほとんどなく、市街地は舗装道路ばかり。
サドルにもサスペンションが付いているし、適正空気圧でちょっと硬めに空気を入れてしまった方が、すいすい快適に走れて良いことばかり。
コツを覚えて、こまめな空気圧チェックを心掛けたいですね!
自転車の適正空気圧
今ある自転車で快適に走りたいけれどお金がない・・・
そんなときに、まず自分のできることは、適切な空気圧に調節することです。
空気入れの作業は、自転車屋さんでも無料でしてくれるところが多いのでお得です。
乗る前に適正空気圧をチェックし、タイヤに異物が付いていないかを確認するという作業を行えば、パンクを防ぎ、タイヤの延命に繋がります。