ロードバイクを利用していて、休日にサイクリングロードを走るのが趣味の方は、多いのではないでしょうか。
まっすぐなサイクリングロードを、景色を眺めながらひたすら進むのも良いですが、せっかくロードバイクを持っているのであれば、ヒルクライムで峠越えに挑戦してはいかがですか?
今回は関東にあるおすすめの峠や、ロードバイクのヒルクライムについてお話しします。
ロードバイクで関東の峠を越えろ!①
ロードバイクでヒルクライムを楽しみたい人に向けて、おすすめのスポットをご紹介したいと思います。
何処もそこまで長距離ではないため、気軽に始めることが出来るでしょう。
・ヤビツ峠
神奈川県では、最も有名な峠と言えるでしょう。
距離も勾配も申し分なく、てっぺんまで辿り着いた時の達成感や、そこから見える景色も素晴らしいです。
標高が表記されている看板の前で写真を撮れば、良い記念にもなります。
この峠を走り抜いた時間は、富士山の2分の1の時間であるとされているので、腕試しのつもりで挑んでみると良いでしょう。
行き方は、まず国道246号線から名古木交差点へ入れば、後は一本道です。
コンビニ近くにある信号には注意して下さい。
なお、てっぺんを通り抜けると宮ヶ瀬湖にも行けるので、時間と体力に余裕があるならそちらへ向かうのも悪くありません。
・大垂水峠
東京都から神奈川県へ向かう途中で通過する国道20号線を走ります。
緩やかな勾配なので、相模湖まで行くのも良いでしょう。
京王線に乗って終点を目指せば着くため、サイクリング気分で走ると快適でしょう。
高尾山は蕎麦も有名なところなので、走りきった自分へのご褒美として、帰りに食べていくのも楽しみのひとつです。
ロードバイクで関東の峠を越えろ!②
ロードバイクで関東地方の峠を制覇するなら、いくつかおすすめのところが存在します。
・和田峠
多摩近辺に住んでいて、脚力に自信のある人はここへ行ってみましょう。
ハイキングスポットとしても利用されている陣馬街道を通っている峠で、3.6kmという短い距離とは裏腹に、10%を超えるほどの急勾配が特徴です。
どれほどきついかと言うと、原付バイクのエンジンが止まってしまうことがあると言えば分かりやすいでしょう。
しかしそれだけに、上りきった達成感は大きいです。
てっぺんの売店で休憩を取ることも出来ます。
・筑波山
ツール・ド・つくばが開かれる場所だけあり、緩急の付いた坂道は、走っていてとても気持ちが良いところです。
眺めが綺麗なので、休日には県内外から多くの人が訪れます。
レストランなども備わっているので、走りきった後は存分に休憩しましょう。
・いろは坂
日光と言えばお馴染みの場所です。
つづら折りの道は、走るたびに次々と景色が移り変わるので飽きさせません。
ゴールの明智平では、日光を一望することが出来るので、景色を眺めながら湯葉まんじゅうを食べるのも楽しみになることでしょう。
体力に余裕があれば、観光として奥日光へ行くのも悪くありませんよ。
峠越えが楽になるロードバイクのテクニック①
ロードバイクで峠を越える時、楽々と通り抜けられる人と、上ってすぐに息が切れてくる人に分かれます。
基礎体力や脚力にもよりますが、平地ではお互い速度を上げても大差がないにもかかわらず、坂道になると大きく差が付くという場合は、何が違ってくるのでしょうか。
これは、走り方が「マイペースかどうか」という点が大きいでしょう。
レースで山岳地帯を走る選手達は、平地と変わらないスピードでどんどん走って行きます。
集団で坂を上っている時も、疲れている様子は滅多に見られません。
レースでは、上位に食い込むためにありったけのスピードをもちろん出します。
長距離でハイペースを維持するには、何よりも周りに流されず、自分のペースで走ることが重要になってくるのです。
峠をマイペースで走れるようになれば、体力の使い方も上手くコントロール出来るようになり、今までよりもスムーズに坂を上ることが出来るでしょう。
そこで少しでも効率良く走るために、マイペースで坂を上るテクニックを身に付けることが必要になってきます。
これを機に、具体的には何をすれば良いのかを調べてみましょう。
峠越えが楽になるロードバイクのテクニック②
ロードバイクで峠を越えるには、マイペースで走ることが一番ですが、いざ実行しようと意識してみても、なかなか上手くはいきません。
これはプロでも難しく、初心者の場合は、まずマイペースがどれくらいのペースなのかを知る必要があります。
自分が快適に走り続けられるペースを知らなければ、そもそもマイペースを維持することなど出来ません。
そこで心拍計とケイデンスメーターを使い、ギア比を「39×19T」か「34×17T」に設定したら、1分間でペダルを85回転させます。
これを平地で行い、1時間維持出来るかどうかをチェックして下さい。
心拍数が最大心拍数の80%以内(個人差はありますが、130~150bpmが平均値です)になっていれば、坂を上るための基礎は出来ていると見なして良いでしょう。
ギア比が軽いと感じたら、もう少し重くして下さい。
逆にきついのならギア比を下げて、ペダルの回転数と心拍数を一定に保っていられるところを探しましょう。
これは人によって違います。
心拍数が一定数を維持出来るくらいの負荷が「マイペース」なので、無事発見出来たら忘れないようにしましょう。
ヒルクライム向けロードバイク
峠を通り抜けるためには、最適なロードバイクを使うとスムーズに進むことが出来ます。
今回は、おすすめのロードバイクを何台かご紹介したいと思います。
・Tarmac Sport
メーカーオリジナルのカーボンで作られたフレームが特徴です。
色はグリーン・レッド・ブラックの3色で、11速の「SHIMANO 105」を搭載しています。
坂道はもちろん、平地や下り坂でスピードを出してもバランスが崩れることはありません。
コーナーや長距離でもペースを乱さず、難なく走れる万能バイクです。
・Emonda ALR 5
フレームの素材には、アルミが使われていますが、一見すると、カーボンと見紛うような滑らかさを誇ります。
性能面も優れており、走るペースに合わせてしなやかな動きを見せてくれるフレームは、まさにヒルクライムにうってつけと言えるでしょう。
走りやすさだけではなく、美しさも求める人に向いています。
色はブラック・ブルー・レッドから選んで下さい。
・NEOR(ネオール)
左右非対称という、一風変わった見た目が特徴のモデルです。
その独特の形状は、路面から伝わる衝撃を分散させてくれるので、身体への負担がほとんどありません。
腕も疲れにくくなるので、ハンドルの操作に集中することが出来ますし、フレームは平地でも坂道でも走りきれます。
レースなどに参加したいと考えているのなら、これをおすすめします。
ヒルクライム向けのロードバイクのタイヤとは
ヒルクライムとは、山や峠をロードバイクで上っていったタイムを競います。
坂道を走るので、身体やバイクに負担は掛かりますが、そのぶん得られる達成感も大きいものです。
自分のペースで走れる上に、景色を楽しむ余裕もあるので、初心者にも向いていると言えるでしょう。
とはいえ、なるべく走りやすい方が良いので、タイヤは軽いものを選び、サイズは20~23Cの範囲にすることをおすすめします。
タイヤを含めた車体の重さが、ヒルクライムの結果を決めると言っても過言ではありません。
ヒルクライム専用のタイヤや、軽くすることに重点を置いたタイヤもあるので、ヒルクライムに挑む時には、そのようなタイヤに注目しましょう。
レースのために作られているタイヤは、目的を果たすことに特化しています。
つまり、軽さやスピードに力を入れていることが多いのですが、引き替えに耐久性は弱くなってしまいます。
タイヤによってはまだ2、3回しか出場していないのに、もう新しいものと交換しなければならなくなることもあるでしょう。
ですが、性能は抜群なので、リスクはいっそのこと割り切って下さい。
サイズに関しても、バランスの取りやすさは25Cですが、軽さを優先させるなら上述した通りのサイズを使いましょう。
峠越えを楽しもう
今回は関東の峠をご紹介しましたが、ヒルクライムにおすすめの峠は、全国各地に存在しています。
輪行で県外の有名な峠に行くのもアリですが、まずは自宅近くの峠からはじめてみるのもいいかもしれませんね。
自宅近くであれば、峠まで自走できるため、輪行袋の用意は必要ありませんし、車にわざわざロードバイクを乗せる手間も省けますのでおすすめです。