一番ユーザーが多い自転車は、ママチャリのイメージですよね。
また、自転車が一番利用される機会と言えば、通勤や通学かもしれません。
自転車好きの方には、ぜひママチャリよりも少し高価なロードバイクをおすすめしたいです。
そして、ただ街乗りするだけでなく、他の楽しみ方を知ってもらいたいです。
今回は、ロードバイク選びに欠かせないクロモリフレームのお話と、少し変わった楽しみ方としてヒルクライムをご紹介します。
ロードバイクのクロモリフレームの良いところPart1
ロードバイクのフレームの中でも、人気が高いものはクロモリです。
丸い断面をしている細いパイプで組み上げられたフレームは、すっきりと引き締まっている外観を生み出し、一目見ただけで、その素早さを感じさせてくれます。
デザインに関しては、アルミやカーボンの方が好きな形を作りやすく、斬新なデザインを編み出せることでしょう。
しかし、自転車らしさを優先するなら、クロモリがトップクラスと呼べるはずです。
その理由は、「ホリゾンタルフレーム」と呼ばれる独特のフレームにあります。
トップチューブが地面と水平になるように作られたフレームで、クロモリでは定番とも言えますが、他の素材でこの形を使っていることは、ほぼありません。
古くから伝わるスタイルを変えることなく、現代でもその美しさを色褪せさせずに表現させられるものがクロモリなのです。
三角形のフレームが囲んでいる部分が広いので、パーツを取り付けやすいというメリットもあります。
乗り心地や肝心の性能も抜群なので、レースやヒルクライムでも活躍を見せてくれるでしょう。
ロードバイクのクロモリフレームの良いところPart2
クロモリでロードバイクのフレームを作ると、とてもしなやかな乗り心地を得られます。
アルミは軽さには秀でているものの、耐久性が弱いので、フレーム素材にすると、厚さと太さを増やす必要があります。
これでは軽快さが、あまり感じられません。
一方、カーボンは高い弾性を持っていますが、人を選ぶ乗り心地となっています。
そのため、短距離ならともかく、長距離では気疲れを感じるでしょう。
クロモリは、素材の中では最もしなやかさと剛性のバランスが取れています。
パイプの種類を違うものに変えて組み上げても、バランスの比率がどちらかに偏ることはありません。
レースやヒルクライム、サイクリング、長距離走などあらゆる競技で役立つでしょう。
そして、乗り心地が良いと感じる理由はもうひとつあります。
それは、振動を吸収しやすいという点です。
ロードバイクに乗っていると、路面からの衝撃が乗り手に伝わってきます。
クロモリフレームは、フレームそのものがサスペンションとショックアブソーバーの役割を果たしてくれるので、どんな揺れでも緩和することが出来るのです。
パイプで囲まれた三角形の面積が広い上に、断面が綺麗な円を描いているおかげで、四方から来る衝撃を全て受け止めてくれます。
これにより、振動が和らぐのです。
ロードバイクのクロモリフレームにはデメリットも
ロードバイクの素材の中では、クロモリが飛び抜けているようにも思えますが、決してメリットばかりではありません。
弱点ももちろん備わっています。
1つ目は「錆び付きやすい」ということでしょう。
とはいえ、普段からこまめにメンテナンスをしていれば問題ありません。
水が溜まりやすいボトムブラケットには、きちんと水を抜くための穴が空けられています。
そのため、手入れが行き届いているなら、こびり付くほどの錆が発生することは恐らくないはずです。
2つ目は「重さ」です。
これはカーボンと比べた場合で、素材の状態で比較したのならともかく、自転車のフレームにしてしまうと大きな差は付かなくなります。
重さは、レースやヒルクライムなどでは重要視されますが、個人の趣味で使っているぶんには、深く気にする必要はないでしょう。
3つ目は「へこみやすい」ところです。
他の素材なら耐えられるような衝撃でも、へこんでしまうことがあるので、尖っているものや固そうな部分にはぶつけないように気を付けて下さい。
これら3つが、クロモリのデメリットとして、よく挙げられるポイントです。
それほど深刻なものはないので、普通に使用している限り、大きな被害が出ることもないはずです。
ヒルクライムってなに?
クロモリフレームのロードバイクは、レースやヒルクライムに向いていますが、そもそも「ヒルクライム」とはどのようなものなのでしょうか。
ヒルクライムとは、自転車競技の一種で、山頂を目指して坂道をひたすら上っていくという過酷な競技です。
しかし、あらゆる競技の中では最も定番と言われております。
平地をひたすら走り続けるものや、決められたコースを周回するものと並ぶか、あるいはそれ以上にメジャーとなっているかもしれません。
具体的な内容は、開催者の決めたルールにもよりますが、基本的には大きな山が会場として設定してあり、下り坂や平地を使うことはまずありません。
距離は様々ですが、中には25kmを超える長さの坂道を、延々と上ることもあります。
坂道を自転車で通り抜けるというのは体力を使います。
立ち漕ぎを行ったり、ハンドルの操作を誤らないために、いつもよりも手に力を込めたりと、心身ともに疲れが溜まるのです。
そんな場所を舞台として、タイムを競い合うのがヒルクライムです。
ロードバイクの性能はもちろんですが、何より乗り手の体力や脚力が試されます。
ヒルクライムって人気なの?
バランスの良い性能を持つクロモリフレームのロードバイクを手に入れたら、是非ヒルクライムに出場してみましょう。
ヒルクライムは、上り坂をひたすら走っていく競技なので過酷と思われがちですが、実は初心者に向いていると自転車業界では言われています。
難易度やリスクは競技によって異なりますが、転倒が原因で怪我をすることが、全自転車競技で共通して多いです。
自転車を使ったレースは一人ずつではなく、大勢がまとまってコースを突き進むため、誰かが転ぶと高確率で他の選手を巻き込みます。
そして速さを競っているのですから、当然誰もがスピードを出しています。
これでは急ブレーキを掛けても、すぐに止まることは出来ません。
その結果、後からやって来る選手が次々と転倒事故の現場に突っ込み、被害者が増えるのです。
しかしヒルクライムなら、坂道を登るので、平地よりも圧倒的に遅いスピードで進むことになります。
これなら、もし転んだとしても、そこまで重傷を負うことはないでしょう。
どちらかと言えば、競技が終わった後、帰り道で転ぶ人が多いようです。
ヒルクライムのトレーニング方法
クロモリフレームなど、性能面に優れたロードバイクを持っていると、人によっては、ヒルクライムなどに挑戦してみたくなるでしょう。
初心者には、きつそうと感じてしまうかもしれませんが、きちんとトレーニングを行って、コツを掴めばどんな競技にも安心して挑むことが出来ます。
ヒルクライムのトレーニングのポイントは、「ゆっくり長時間走り続ける」「坂道でのダッシュに慣れる」の2つを意識することです。
ヒルクライムは、山の中の上り坂を通る競技です。
距離は、レースによって違いがありますが、長距離のもので、25km以上を走り抜くレースが存在します。
上り坂は平地よりも速度が出せないので、自然とゆっくり走ることになります。
ですので、それだけ時間も掛かります。
そこで長い間、自転車を漕ぎ続けられる持久力が重要になってくるのです。
具体的な距離はレースによるものの、時間に関しては、4時間以上掛かったという例があります。
それくらいになると、普段は使わない筋肉を酷使することとなるでしょう。
坂道をダッシュして、一時的に筋肉を上手くコントロールする術も身に付ければ完璧です。
疑似体験をして身体を慣らすのが、最も効率的なトレーニングとなるので、適当な時間を決めておき、その間はひたすら走り続けることに集中してみましょう。
お気に入りのロードバイクを買おう
いかがでしたか?
ロードバイクはいくつもフレームがあり、またフレームの素材によって特徴も大きく変わってきます。
選ぶ際にはじっくり検討したいですよね。
自分だけで判断するのが難しいと感じたら、自転車屋さんに相談することをおすすめします。