自転車トレーニングには欠かせないローラー台。実際に走ることが一番ですが、室内でもトレーニングをしたい!という真面目な方には欠かせないトレーニングの機材です。そんなローラー台にも種類があって、それぞれのメリットや車体に及ぼすデメリットもあります。今回はローラー台の種類なども見ながら何がいいのか、ローラー台を比較してみました。
自転車の室内トレーニング、どんなものがある?
自転車のトレーニング方法はやはり実際に走行するというのが基本中の基本ですが、屋外ですとどうしても天候に左右されてしまいます。特に梅雨の時期などは気持ちよく走れないですよね。そんなわけで天候に左右されない自転車の屋内トレーニングを紹介していきます。
屋内トレーニング方法としてはざっくり2種類の器具の使用で分けられます。
・ローラー台
・エクササイズバイク
ローラー台は自転車を必要とするもの、エクササイズバイクは自転車がなくてもトレーニングできます。これらの中にも色々と種類がありますが今回は「ローラー台」に焦点を当ててお話していきましょう。
一言にローラー台と言っても方式で分けると主に以下の4種類が挙げられます。
・タイヤドライブ式
・リムドライブ式
・ダイレクトドライブ式
・3本ローラー式
ではそれぞれの特徴とおすすめローラー台を見ていきましょう。
自転車トレーニング代表格の機材、ローラー台その種類と比較①
「タイヤドライブ式」(初級・中級・上級者向け)
これが最もポピュラーなローラー台かと思います。その名の通り、後輪を固定してタイヤを回転させるローラー台です。車体を固定するので、安定性は抜群、自転車が倒れる心配もありません。 さらにオプションで後輪部分への負荷調整が可能で、思い通りのシチュエーションを想定してのトレーニングができます。。
【メリット】
・車体を固定するので、倒れる心配がなく初心者でも簡単にトレーニングができる。
・テレビを見ながらでも気軽にトレーニングできる。
【デメリット】
・音がうるさい。ローラー台を回す際の走行音がかなり大きいです。防音対策が必要です。
・タイヤの消耗が激しい。ローラーとタイヤをしっかりと直接接地させるので、タイヤの摩耗がおどろくほど早いです。モノによってはですが、3~4時間くらいのトレーニングでタイヤが台形になってしまいます。 そのため、ローラー練習用としての専用タイヤの準備をすることを強くおススメします。
【おすすめタイヤドライブローラー】
Elite(エリート) Supercrono Digital Mag Elastogelトレーナー
ローラー台メーカーとして有名なエリート製のパワーメーター付のローラー台です。
老舗メーカーということもあり、その静寂性には信頼がおけます。それでも防音対策は必要ですが。
自転車トレーニング代表格の機材、ローラー台その種類と比較②
「リムドライブ式」(初級・中級・上級者向け)
後輪固定ローラーと同じく、車体を固定させるローラーですが、こちらはタイヤではなくリムとローラーを接触させるタイプです。リム部分にローラーを当て、負荷をかけることで、タイヤの消耗を気にしないでトレーニングを可能にした画期的なローラー台です。リムの消耗はありますが、タイヤほど消耗は早くないので安心ですね。さらに、タイヤを消耗しないので、ローラー専用のタイヤに交換する必要がないのが強みです。
【メリット】
・車体を固定するので、初心者でも簡単にトレーニングができる。
・テレビを見ながらでもトレーニングできる。
・タイヤの消耗がない。
【デメリット】
・相変わらず音はうるさい。防音対策は必須。
【おすすめリムドライブローラー】
ミノウラ(MINOURA) RDA2429-R リムドライブ
こちらのおすすめは国産メーカーのミノウラの製品です。
おそらくですが、リムドライブ式ローラーの中ではおこれが一番静寂性に優れていると思います。さらに騒音防止マットを2重に敷いた状態での使用であればほとんど騒音は気にならないでしょう。
また国産なのでという安心感もありますね。
自転車トレーニング代表格の機材、ローラー台その種類と比較③
「ダイレクトドライブ」(中級・上級者向け)
これは今まで紹介した2種と根本的に違い、なんと後輪をホイールから外して、直接自転車に取り付けるタイプのローラーです。うーん、すごい画期的ですね。タイヤ・ホイールを使わないので、タイヤにもリムへの負担も当然ありません。
さらにローラーに接触することがない為、騒音もだいぶ抑えられています。
【メリット】
・静寂性が抜群。
・タイヤ、ホイールへの磨耗・負担がかからない。
・ローラー用タイヤへの交換する必要がない。
【デメリット】
・毎回のホイールの着脱が手間。
・少々お高い。
【おすすめダイレクトドライブローラー】
サイクルオプス サイレンサーダイレクト マグ ダイレクトドライブサイレンス
サイクルオプス社の製品で静寂性については最高性能を持つローラー台です。サイレンサーと名前の通り、相当静音性には絶対的な信頼が置けます。しかしお値段が少々張ってしまいますが…。
自転車トレーニング代表格の機材、ローラー台その種類と比較④
「3本ローラー」(上級者向け)
こちらは今まで紹介してきた固定式と違い、実際に後輪2本、前輪1本のローラーの上で実走します。車体が固定されていないので慣れるまでが大変ですが、脚力トレーニングだけでなくペダリングやダンシングでのトレーニングもできます。
しかし慣れるまでは少々苦労します。固定されていないため、バランスを崩すとローラー台から落ちてしまいます。
慣れるようになるまでは、手すり等につかまりながらのトレーニングがいいと思います。2~3回乗れればコツがつかめてきます。慣れれば固定ローラーより3本ローラーのほうがより実践的で楽しくトレーニングできるでしょう。
本格的なトレーニングを求めるなら、こちらの3本ローラーが一番ですね。
【メリット】
・実際の感覚に近いトレーニングができる。
・ペダリングやダンシングなど、総合的なトレーニングができる。
・タイヤの擦り減りは少ない。
【デメリット】
・慣れるまでちょっとコツが必要。。
・脱落するとやっぱり痛いし室内でこけると床に傷がつく。
・騒音がやや大きい。
【おすすめ3本ローラー】
Elite(エリート) Arion Al13 エリート3本ローラー
3本固定ローラーとして確かな実績をもつエリート社製のローラーです。
これはエントリーモデル的な位置づけのローラーだと思います。特徴としてローラーの両サイドはややせり上がっており、脱落を防止に一役かっています。またローラー幅も大きくなっており、騒音防止の効果もあります。さらに折りたたみ式でで、収納もコンパクトにできます。
屋内ローラー台トレーニングでの注意点
以上の4種類の方式のローラー台を紹介してきましたが、それについても共通して注意するのは騒音でしょう。結局どのローラー台を使ってもどうしても騒音はさけられません。特にマンションなど集合住宅にお住いの方は近隣住人の方々の迷惑にならないように配慮が必要になってきます。
防音効果のあるゴム製のマットやコルクマットを下に敷けばある程度の防音効果は期待できるのですが、ローラーメーカーの老舗エリートからもしっかりした専用のトレーニングマットが製品化されているので、こちらも是非チェックしてみてください。
トラブルをおこさないように配慮してしっかりとトレーニングに励みましょうね。