ロードバイクのライト、昼間でも装着しよう!

皆様、ロードバイクに乗るときは、ライトを装着されていますか?

「ライトは夜間に使うものなので、昼間に装着する必要はない」と考え、装着していない方もいるのではないでしょうか。

ロードバイクのライト、点灯しないにしても、昼間でも装着すべきなのでしょうか。

今回は、そんなライトや道路交通法についてお話しします。

ロードバイクは昼間でもライトを装着すべきか

ロードバイクなどの自転車は、昼間でもライトをつけないと違反になるのかどうか、気になるところだと思います。
ということで、道路交通法と合わせながら、みていきましょう。

道路交通法では、色々なルールが決めてあります。

地域によっては、昼間にライトをつけずに自転車で走るのは違法になり、5万円以下の罰金になります。

「政令で定める場合は夜間でなくても同じ」となっていて、「政令」とは、道路交通法施行令です。
それぞれの都道府県の公安委員会規則を調べておきましょう。

ライト以外にも、覚えておくと良いルールがあります。

バス停で停まっているバスを、右から追い越すのは大丈夫です。
自転車は、バスの専用レーンを走ることができます。

しかし、これらができるのは、個別規制がない場合です。

「サイクリングロード」は、人が誤解をしやすい呼び名です。
「自転車歩行者専用道路」が正しいもので、歩行者が自転車よりも優先になります。

そのため、サイクリングロードでは立って話しをしている人々や、ジョギングをしている人がいてもルール上、問題になりません。

モラルの問題にはなりますが。

ロードバイクのテールライトは昼間でも点灯?

ロードバイクを買ったとき、できるだけ軽いものということでライトも小型で軽いもの、そしてロードバイクに装着しても、あまり目立たないものを選ぶ人も多いのではないでしょうか。

ロードバイクに乗る人は、昼間に走ることが多いので、暗い時間に走ることはあまり考えません。
そのため、帰りが遅くなるときは、ライトの光は少し心もとない時があります。

ボタン電池式はもったいない気がして、常時点灯を避けたくなる人もいると思います。

そんな人は、尾灯を点滅モードにしましょう。
かなり寿命が延びます。

何日も使い続ければ、いつ電池が切れるかわからないので、常時点灯モードよりも点滅モードにしておくと安心できます。
また、電池が切れても良いように、予備の電池を持っていることも大切です。

濃い霧が発生しているときも、ライトを点灯する必要があります。
しかし、後続車両に自転車がいることをアピールできているのかどうかについては、少し不安なところがあります。

ロードバイクのライトを昼間でも点灯する

電池式のライトをロードバイクに乗るときに使用している人は、電池切れの不安が常にあります。
電池切れごとにコストもかかります。

そんなときは、エネループにしましょう。
コスト削減と充電したものを持ち運ぶことで、電池切れのときも、すぐに対処できます。

昼間でも、フロントライトとテールライトを点ける場合は、電池の消耗が激しくなります。
また、予備の電池も前後を合わせた本数が必要になります。

こうなると大変だと思うので、LEDライトやハブダイナモのものに換えるのも良いでしょう。

ハブダイナモは、昔のママチャリのライトを点けるときの仕組みのものです。
とても重くなり、漕ぐのが大変でしたが、現在ではそこまで抵抗なく漕げるようになっています。

昼間でもライトを点灯するメリットは、視認性の向上による事故防止です。
車が曲がるとき、日陰から近付く自転車が影と同化して見え、気付きにくいことがあります。

そのような事故を未然に防ぐためにも、ライトは点けておくことをおすすめします。

自転車のライトの明るさは法で定められている

ロードバイクなどの自転車のライトの明るさは、法令で基準が定められています。

その内容は
「白色あるいは淡黄色で、昼間ではなく、夜間に10メートル先にある交通上の障害物を見ることができる明るさ」
と、なっています。
ほとんどの地域が、同じ内容で施行しています。

交通上の障害物とは、落下物・駐車車両・段差・転倒の原因になるものなどです。

夜に10メートル先にある障害物を確認するために必要な明るさは、300ルーメンくらいです。

ライトの明るさには、「ルーメン」と「カンデラ」という単位がありますが、ルーメンのほうが、実際に見えている明るさに近いです。

自転車のライトには、前方の状況把握としての使い方と、存在を知らせるアピールライトとしての使い方があります。

アピールライトとして点滅させる場合は、常時点灯のライトと一緒に使います。
点滅モードだけで使用すると、捕まることがあります。

明るいライトを装着しよう

300ルーメンは、かなり明るいと感じる人がいます。

実際に懐中電灯などより、かなり明るいのです。
そんなに明るいなら、200ルーメンくらいでもいいじゃないか。と思う人もいると思います。

ですが、ロードバイクなどの自転車には乗るときは、300ルーメンくらいの明るさが必要です。
200ルーメンくらいのライトを自転車に付けて走ったら、200ルーメンでは暗いと感じるでしょう。

自転車に乗るときは、段差や落下物をとても気にします。
そのため、車を運転するときよりも、路面がよく見える必要があります。

それなので、300ルーメンくらいの明るさで、先が良く見えるようにしておくのです。

ライトの向きを設定する前には、ライトの特性を理解しておきましょう。
ライトの光には、明るい部分と暗い部分があって、自転車のライトは「中央が明るめ」のものがほとんどです。

そのため、自転車のライトは少し下向きで、光の中心を数メートル前に合わせるようにします。

正面や10メートル先に向けることは、ほとんどありません。
10メートル先に向けてライトをつけたら、近くの路面が見えなくなってしまいます。

10メートル先を照らすのはライトの光が弱い部分なのです。
昼間ではなく夜間に、ライトのテストをしてみると良いでしょう。

ライトの明るさを使い分けよう

ロードバイクなどの自転車のライトの明るさは、使い分けをしましょう。
走る速度と必要なライトの明るさは比例しています。

速度が速ければ、ライトはより明るく、より遠くまで見える必要があります。
速度が増すと、安全のために前を確保する距離が伸びるためです。

そのため、自分の走行速度に合う明るさのライトを選んでください。

また、ライトの明るさがそんなに必要ない状況では、明るさを下げてバッテリーを温存しましょう。
ライトは、フルパワーだと長時間使用できないので、こまめな調節を行いましょう。

300ルーメン以上のライトは、かなり眩しいのです。
歩行者や対向車両が、まぶしくて前が見えないという状況にならないように、気を付ける必要があります。

このような理由からも、光の中心が数メートル前を照らすよう、少し下向きにライトを使用する必要があります。

車のハイビームとロービームように、状況によって、ライトの向きや明るさを変えてるようにしてください。

昼間も夜間もライトを点ける場合は、周りに配慮しましょう。

値段も明るさも様々

ロードバイクのライトとひと言で言っても、いろいろな明るさや値段のものがあります。

安すぎるのものは問題があるかもしれませんが、必ずしも価格と品質が比例しているわけではありませんので、ご注意ください。

また、人によっては複数ライトを装着する方もいますので、気になるライトが2つある場合は、2つとも装着してみても良いのではないでしょうか。