bmxは、ロードバイクやMTBなど、「走る」ことに特化したものとは少し違う自転車です。
現在、bmxは外国だけでなく日本でも人気があります。
bmxに乗って、トリックができるようになったらとてもかっこ良いですよね。
今回は、そんなbmxを初心者が購入する際に気をつけるポイントや、おすすめのブランドをご紹介します。
bmxってどんな自転車?
bmxとは、Bicycle Motocrossの略で、競技用の小型自転車のことです。
bmxは、現在もbmxのトップメーカーである「GT」の創始者であるゲイリー・ターナーが、自分の子供に作ってあげたのをきっかけに誕生しました。
当初はオートバイのモトクロスにあこがれた子供達がbmxで真似をすることが流行り、初心者向けの自転車として人気を集めました。
映画『E.T.』の空を飛ぶシーンで使われたのが、bmxだったのは有名な話です。
日本では1978年~人気を集め始め、子供から大人まで幅広い層に購入されるようになっていったといいます。
bmxはオートバイのモトクロスと同様のレースがしたいとの要望の高まりで、レーサーバイクとして発展を遂げていきます。
レースには種類があります。
まずは、大小の形状の異なるジャンプやバームと呼ばれるコーナーなどを、砂地のコースで順位を争うレースがあります。
そしてフラットランド、ストリートなどのフリースタイルと呼ばれる、技を競う採点系の競技があります。
初心者がbmx購入のために用意すべきお金
ここでは、あくまでも競技用のbmxを購入するという前提で話を進めていきます。
初心者の方でも、4~5万円程度のbmxを購入するようにしましょう。
さらに、付けた方がいいオプション品などを含めると、総予算は5~7万円といったところでしょうか。
街の自転車屋さんやホームセンタ―では、もっと安価な物も多数ありますが、これは普段の生活に使う街乗り専用だったりします。
街乗りのbmxというのは、見た感じはbmxではあるものの、部品の強度がレースの障害物やアップダウンに耐えられないものだったり、一般的なママチャリに使われるような部品だったりします。
そのため、強度が十分でないbmxをレースやオフロード(舗装されていない道)で使用すると、パーツが壊れやすいのは否めません。
また、それを修理しようとしても、bmx用の部品は規格が合わないので取り付けられません。
その結果、修理不能となり、結局買い替える羽目になってしまうのです。
初心者必見!bmxを選ぶ際のポイント
初心者がbmxを初めて購入するときに、注意すべきポイントがいくつかあります。
まず、自転車の骨格部分であるフレームですが、bmxではクロモリとハイテンというフレーム素材があります。
それぞれの特徴ですが、ハイテンは値段が安いが重い、クロモリは値段が高いが軽くて丈夫です。
普通の自転車競技では、軽くて丈夫なクロモリを選ぶのが普通でしょう。
しかし、bmxは速さを競う競技ではないので、そこまで重量にこだわる必要はないです。
近年では、ハイテンでも十分な強度を持つ物が増えてきていますので、初心者の方は自分の予算と相談して選んで大丈夫です。
また、BB(ボトムブランケット)の主流がミッドになってきています。
このBBじゃないと、レースに集中できないなんて声もあるくらいです。
そのBBに3pcクランクを合わせるのが、近年のbmxの特徴のようです。
そして、フレームで最も大切なのはサイズです。
身長だったり、どんな競技に参加するのかで大きく違ってくるので、その辺りを考慮して購入して下さい。
初心者が完成車と同時に購入すべきもの
bmxの完成車を購入するときに、同時に揃えておきたいのが、バーエンドです。
ハンドルの両端に付けるカバーで、直線的なハンドルに角度(直角)を付け、ハンドルの持ち方に変化をつける為のものです。
また、bmxが倒れたときに、ハンドルを保護してくれるパーツでもあります。
初心者の方は、最初の練習やレースなどで転倒してしまうケースも多いと思うので、購入しておきましょう。
上級者用のチタン製のものなんかも有りますが、最初は1、000~2、000円程度で十分です。
また、空気入れなども1台持っていると、何かと役立ちます。
あとはメンテナンス用のアーレンキー(六角棒スパナ)や、ソケットレンチのような工具は、最初に揃えておきたい工具です。
自転車専門店では置いてなく、ホームセンターやネットショップの方が種類も多く、値段も安いのでおすすめです。
あとは、競技や練習以外でも街乗りで乗るという方は、ロック用のチェーンやライト(前照灯)も購入しておきましょう。
初心者にはどのbmx完成車がおすすめ?
初心者の方は、メーカーなどを知らずにDOPPEL GAMGER(ドッペルギャンガー)など、比較的に安価で品揃えが豊富なメーカーのものを購入してしまうことがあります。
しかし、競技に向いておらず、すぐ壊れてしまったなどというケースがあります。
そのため、購入前にメーカーなどを把握しておく必要があります。
そこで、初心者の方にもおすすめのbmxメーカーをご紹介していきます。
【ARESBYKES(アーレスバイク)】
日本人が立ち上げた、有名bmxメーカーです。
小さい頃からbmxがある環境が、当たり前になってほしいというコンセプトを基に、小さめの16インチを販売し続ける、こだわりのある日本トップシェアのメーカーです。
【MOTEL WORKS(モーテルワークス)】
日本人ライダーが立ち上げたメーカーです。
手頃な価格で、しかもクオリティが高いと評判です。
【KHE bikes】
ドイツ生まれのbmxメーカーで、フラットランド向けの自転車が有名です。
【ST MARTIN(エスティマーチン)】
フラットランドオンリーのフランス生まれのメーカーです。
ストリート完成車を購入したい初心者へのおすすめ
上記に挙げたのは比較的に「フラットランド」向けのメーカーですが、「ストリート」向けのメーカーもご紹介します。
【FBM Bike Company】
FBMはFat Bald Manの略で、和訳すると『デブでハゲな奴』と、何ともユニークな社名です。
高い技術を持つ工場を所有しており、他社へフレームを提供するくらい信頼感の高いメーカーです。
その分、価格は少し高めですが、購入者の満足度は常に上位です。
【FIT BIKE Co.(フィット)】
初心者からレーサーまで、幅広いユーザーを満足させる品揃えで、国内外問わず人気のメーカーです。
【Hoffman Bikes(ホフマン)】
今のストリートには欠かせない数々のトリックをセッティングしてきた、マット・ホフマンが立ち上げたメーカーです。
【KINK Bike Co.(キンク)】
昔からあるbmxメーカーですが、現役ライダーがパーツを開発しており、そのパーツはどれも優れた性能をもっています。
【SUNDAY Bikes(サンデー)】
キンクで看板ライダーとして活躍していた、ジム・セレンスキが立ち上げたメーカーです。
カラフルで、蛍光色を使ったデザインが多いです。
【we the people(ウィーザピープル)】
ストリートもフラットランドでも人気のあるメーカーです。
【Subrosa(サブロサ)】
手ごろな価格で、信頼性の高い自転車造りを目標に掲げているメーカーです。
bmxのトリックを習得したい場合
bmxを手に入れたら、基本的なトリックくらいはできるようになりたいと考える人は、多いのではないでしょうか。
基本的なトリックであれば、すぐにはできなくても、何度か練習していくうちにできるようになると思います。
安全に練習できる場所を見つけて、練習を重ねて習得できると良いですね。