自転車の前輪と後輪ブレーキの種類はどんなものがあるの!?

自転車のブレーキは車と違って、種類が分かれています。

前輪・後輪それぞれに付いているブレーキには、どんな種類があるのでしょうか?
また、互換性はあるのか、気になりますよね!

後輪ブレーキの交換方法についても書いていきますよ。

自転車の後輪ブレーキの種類

自転車のパーツの中でも、ブレーキは特に命に関わってくる可能性があるので、とても重要な箇所です。
今回は様々な種類があるブレーキをご紹介しますので、最適なブレーキを選んでいただきたいと思います。

まずは、ママチャリなどの後輪ブレーキをご紹介します。

最も一般的なのは「バンドブレーキ」です。
車輪と一緒に回転しているドラムを、外からバンドで締め上げるようにしてブレーキを効かしています。
構造上「ギィー」という不快な音が出ることが多いので、交換する人も多いです。

そこで交換するのにおすすめなのが「サーボブレーキ」です。
構造はバンドブレーキとさほど変わりませんが、外からではなく、内側から押さえつける感じでブレーキを効かせています。

これだけの違いで、あの不快な音がだいぶ解消されますよ。

費用は自転車屋さんに依頼すると工賃込で3,000円前後掛かりますが、音だけではなく制動力もアップしますので、やはり交換がおすすめです。

自転車の後輪ブレーキ・バンドブレーキからサーボブレーキへ①

サーボブレーキは外見だけでは、バンドブレーキとそれほど変わりません。
ですが、裏側から見ると造りが違うので、判別することができます。

ブレーキの種類を確認して、自分の自転車の後輪ブレーキがバンドブレーキであることが分かったら交換します。

まずは後輪を外し、バンドブレーキ本体を外します。
すると、バンドブレーキのドラムが残りますが、これは固くはまっているので、専用工具を使わないとびくともしません。

しかし、この専用工具は5,000円くらいするので、ブレーキ交換を何回もすることはないので、買う必要はありません。

ですから、サーボブレーキを買うときに、ホームセンターでも自転車屋さんでもいいので、このドラムを外してもらいましょう。

さまざまな方法は紹介されていますが、専用工具なら数秒であっさり外れますので、お店で外してもらうのが効率的です。

ドラムを外さなくても使えるかもしれないと思うかもしれませんが、サイズが微妙に違うので使えないはずです。

自転車の後輪ブレーキ・バンドブレーキからサーボブレーキへ②

引き続き、後輪ブレーキをサーボブレーキに取り替える方法をご説明します。

先ほどもお伝えしたように、バンドブレーキのドラムをそのままサーボブレーキには使えないので、手っ取り早く自転車屋さんかホームセンターで外してもらいましょう。

外してもらったら、サーボブレーキに付いている新しいドラムを取り付けます。
取り付けるときは簡単にでき、ブレーキをかけるたびに自然と締まっていくので、止まるところまで締めるようにしましょう。

あとはカバーをかぶせて、ワイヤーを通して、ブレーキの効き具合を調整すれば完了です。

自分でやると作業時間が1時間は掛かると思いますが、ドラムの取り外しにてこずると、さらに掛かると思います。

専用工具が約5,000円、工賃が約5,000円。
1度きりの交換で変わらない費用なら、お店でお願いするほうが楽ですね。

それすら面倒だと思う人は、新しく自転車を買ってしまうのもひとつの手ですね。
新しい自転車は種類も値段も豊富にあります。

音鳴りしない後輪ブレーキ!ローラーブレーキ

後輪ブレーキには「ローラーブレーキ」という種類のブレーキもあります。

ローラーブレーキは後輪ブレーキの中では高性能なので、電動アシスト付き自転車だったり、変速機が付いている種類の自転車に装備されています。

バンドブレーキやサーボブレーキとは互換性が無いので、その種類の自転車に取り付ける場合にはホイールごと入れ替えなくてはなりません。

構造としては、ブレーキの中にローラーが入っていて、それを内側から押し付けるようにして止めるブレーキです。

消耗品が無いので長く使えますし、メンテナンスも簡単ですが、摩擦熱で高温になることがあるので、取扱いには注意が必要です。

中にグリスが入っていますが、これが切れると音鳴りがしたり、制動力が弱まるので、これらの症状が出たら注入しましょう。

ブレーキ性能は命に関わる部分なので、グリス切れには注意しましょう。
グリスを注入する際は、できるだけメーカーの純正の物を選ぶようにしてください。

自転車の前輪ブレーキの種類

ここまでは自転車の後輪ブレーキについて見てきましたが、前輪用のブレーキもみてみましょう。

前輪用も何種類かありますが、基本的にホイールのリムを、ブレーキシューで両側から挟み付けるようにして止めるという構造です。

ママチャリなどのシティサイクルやロードバイクに多いのは「キャリパーブレーキ」で、ブレーキ本体のサイドにワイヤーが付いているタイプです。

左右のアームが1ヶ所で止められているので、左右のバランスが崩れやすいのが難点です。

マウンテンバイクに良く使われるのが「カンチブレーキ」で、太いタイヤに対応するためにブレーキシューとリムの隙間が、大きく開いているタイプのブレーキです。

泥詰りに強いことから、マウンテンバイクに積極的に採用されてきました。
しかし、ブレーキシューの固定や調整が難しかったり、引き幅が大きいため、左右のフレームからはみ出してしまう欠点があります。

そのあとに性能が良い「Vブレ-キ」が出てきたため、最近ではほとんど見られなくなりました。

自転車のvブレーキを他の種類と交換するときの注意点

カンチブレーキの発展型であるのが「Vブレーキ」です。

これは日本の有名自転車メーカーのシマノが、カンチブレーキを発展させて製品化したときに得た商標で、正式にはカンチレバーV形と呼びます。

「てこ」の原理を応用して、直線的に力を伝えるので、制動力が強いのが特徴です。

また、カンチブレーキの発展形であることから、Vブレーキとカンチブレーキには互換性があります。

ただ注意点もあり、台座は同じなので問題ありませんが、ブレーキレバーが違うものがあります。
(シマノ製品のなかには、両方に対応しているものがあります)

合ったレバーを装着しないと、ブレーキが上手く働かないこともあるので要注意です。

また、Vブレーキは力が強いので、取り付ける場所のフレームに強度が無いと、フレームがゆがんでしまう可能性があります。
自分の自転車が十分な強度のあるものなのかを確認してから、交換するようにしてください。

今回は前輪・後輪ブレーキについて、種類別に説明してきました。
自分の命に関わる部品なので、最適なものを選んで使うようにしましょう。

自転車のブレーキの種類と交換方法

自転車の後輪ブレーキは、バンドブレーキ・サーボブレーキ・ローラーブレーキの3種類に分かれています。

バンドブレーキはサーボブレーキに交換可能です。
音鳴りしにくくなるというメリットがあります。

前輪ブレーキには、サイドプルブレーキ・カンチブレーキ・vブレーキがあります。

それぞれのブレーキの違いを知って、自転車を購入するときに、最適なものを選んでください。