ロードレースに出場したい!巡航速度を上げるには何が重要?

近年では、ロードバイクブームが盛り上がりをみせています。
街でロードバイクに乗っている人を見かけて、始めた方も多いのではないでしょうか?

ロードバイクは、サイクリングに使用されることもありますが、競技で使用するのが主であり、速さを競うロードレースというものも世界各地で行われています。

そこで、ロードレースに出場するために、重要となってくる「巡航速度」についてご紹介します。

ロードレースに出場するには、巡航速度を上げよう!

ロードバイクに乗っている人は、誰でもイベントに参加したいと思うようになってくるはずです。

順位などを競うことが目的ではないイベントも楽しいものですが、走り慣れてきたら、レースで上位入賞を目指したいと感じる気持ちも芽生えてくるかもしれません。

そこで、重要なポイントとなるのが『巡航速度』です。

巡航とは余計なエネルギーを消耗することなく、一定速度を維持することを意味しています。

長時間、長距離走行を効率良く行うには欠かせないものであり、休憩時間なども含めた上で、1時間以内にどれくらいの距離を走れるのかということを示しています。

少しでも速度を上げるには、速度を大幅に変えることなく走り続けるための持久力と、重いギアを回転させるための脚力を身に付けなければなりません。

人によっては体力をつけるために、遠出したり、ヒルクライムにチャレンジすることもあるでしょう。

自分の実力を知るために、サイクルコンピューターを取り付けて、距離や時間、心拍数、ケイデンスなどを調べてどのようにトレーニングをすれば良いのか、プランを組み立てるのも悪くありません。

巡航速度とは?目標値は?

ロードバイクの平均速度は20~30kmといわれていますが、これはあくまでも平均です。
乗り手の体力次第では、軽くそれを上回るスピードを出すことができます。

サイクルコンピューターを設置していれば、現在の速度を確認することができます。
その際に、40kmや50kmなどという数値が表示されていて、驚いた人もいるのではないでしょうか。

しかし、簡単に速くなれるものの、それを持続させるのはとても大変です。

たとえ平地でも、時速30kmを巡航速度にするのは、かなりのエネルギーを消耗します。
そのため、ある程度の体力と、効率の良いペダルの漕ぎ方を身に付ける必要があります。

基本的に時速30kmを1時間以上走り続けられるのは、アマチュアでもレースでは、中級以上に属している人達と言われています。

これを達成出来る初心者は、1割もいないようです。

つまり、初心者にとって当面の目標は、平均速度に設定されているスピードを、巡航速度として走れるようになることです。

この壁を乗り越えなければ、次の段階には進めません。

巡航速度を上げるには、まずはウェアを見直そう!

巡航速度を上げたいのなら、まずはウェアを専用のものにしてみましょう。

サイクリングウェアは空気抵抗を減らす工夫と、汗をすぐに乾かす効果が付いており、保温性も十分なので、身体が冷えすぎることもありません。

伸縮素材のおかげで動きやすく、ボディスーツのように密着するので、風であおられることもなければ、チェーンに絡まる心配もないのです。

夏用のウェアなら、紫外線を防いでくれたり、着るとひんやりとした冷たさを感じられる機能があるものを選ぶと良いでしょう。

生地に炭が練り込まれているタイプは、雑菌の増殖を防ぎ、汗臭さを抑えてくれます。

一方、冬用なら寒さだけではなく、風への対策も取ってください。

風を通さないウインドブレーカーと、走ったことで上昇した体温を逃がす効果を有しているものがおすすめです。

また、常にペダルを漕いでいる足はともかく、手はグローブを着けて指先まで守らなければ、かじかんでしまい、ハンドル操作が上手くできなくなります。

身体を鍛えることも大事ですが、気温や天候に負けてしまっては、巡航速度を上げるどころではなくなります。
きちんと対策しておきましょう。

フレーム選びは、巡航速度に影響する!

ロードバイクを購入する際は、すでにパーツが組み上げられている完成車を買うか、フレームのみを買い、自分で組み上げるかのどちらかになります。

どちらの方法でも、フレームの形は変えることができないので、慎重に選ばなくてはなりません。
どんなフレームを使うかによって、巡航速度にも違いが出るので、なるべく高性能なものを使いたいところです。

同じブランドでも素材やデザイン、サイズなどは異なります。
用途と予算、好みに合致するものをじっくりと探して下さい。

フレームには『ホリゾンタル』と『スローピング』の2種類があります。

ホリゾンタルとは、トップチューブが地面と平行に伸びているタイプのことです。

フレームの三角形は大きめですが、そのぶん乗り心地がしなやかなので、疲れにくいという特徴があります。
自転車らしさを残しているので、愛用者は多いです。

一方、スローピングは最近のメインとなっているタイプです。
トップチューブがサドルの方へ行けば行くほど、斜めに下がっていきます。

重心を低くすることができて、強度を上げやすく、パイプが短いので、それだけ車体が軽くなります。
レースでは、スローピングフレームを使うことが、もはや常識化しています。

ホイールの軽量化で巡航速度アップ!

巡航速度を上げたければ、軽いホイールを使いましょう。

ホイールは自転車を動かすための軸ともいえるパーツです。
乗り心地や軽さが変化したことの影響を最も受けやすく、乗り手が実感しやすい部分なのです。

定番はアルミクリンチャーで、値段によって3つのカテゴリーに分けられます。

2~3万円が「エントリー」、4~7万円が「ミドル」、9~15万円が「ハイエンド」となっており、おすすめは最高ランクであるハイエンドです。

性能面はもちろんですが、上位に属しているものほど変化の幅がはっきりとしているため、満足感を得やすいからというのも理由のひとつになります。

費用こそ高いものの、ミドルを使っていると物足りなさを感じてくるので、新しいホイールに手を出すことも珍しくありません。

すると、最終的にハイエンドを購入するよりも、高く付いてしまうことがあるのです。

ホイールを取り替えれば、今までよりも速く走れるようになるのではないかと思いながら乗るよりは、最初から、限界まで突き詰めた性能を持っているものを使用している方が、集中して走れるようになります。

支払ったコストに対する見返りは十分あるので、予算に余裕があるなら、ぜひハイエンドを使って下さい。

巡航速度を上げるには、もちろんトレーニングも必要!

巡航速度の向上には自転車の性能も重要ですが、乗り手の基礎体力も必要不可欠です。
特に持久力を付けておかなければ、長距離走行ができないので、しっかりとトレーニングを行いましょう。

そのためには、ケイデンスを上げられるようなメニューを組むことをおすすめします。

ケイデンスの目安は80~90rpmくらいとなっていますが、ギアを軽くして100rpm辺りから開始しましょう。

目標としては、多少息が荒くなっても普通に会話ができるくらいを目指します。
つらくなってきたら、回転数を落としてください。

焦らなくても、繰り返していけば慣れてくるので、呼吸を維持しながらケイデンスを上げられます。

ただし、ケイデンスにばかり集中していると、今度はペダルの回転数が疎かになるので、真円を描くようなイメージで漕ぐことを意識してください。

また、70rpm前後を目安として、20~30分ほど回していられるくらいの重さにギアを設定します。
これも、慣れるたびに重さを増やしていけば、筋力も上げることができます。

この2つのトレーニングをバランス良く行っていけば、自然と巡航速度も上がっていくことでしょう。

バイクも、自分もグレードアップしよう!

今回は、巡航速度を上げるための方法をいくつかご紹介しました。
参考になるものはありましたか?

新しいウェアやパーツを揃えるのは出費が重なるかもしれませんが、速く快適にロードバイクを乗るには、とても重要なことです。

また、日々のトレーニングが巡航速度に繋がります。
これを機に、もう一度見直してみてはいかがでしょうか?