ロードバイク初心者に読んでほしい事故防止のためのポイント

ロードバイクは楽しい乗り物です。

しかし、危険といつも隣り合わせでもあります。

だから、事故やケガをしないように、ひとりひとりが安全運転を意識することが大切です。
こちらでは初心者の方にもわかりやすく、ロードバイクに乗る際の注意点をご紹介します。

チェックしてみてくださいね。

まずはロードバイクに乗るための基本を押さえよう

ロードバイクによる事故を防ぐには、基本的なことを押さえておく必要があります。

まずは、路面の状態を確認しましょう。

段差や障害物など、走るために邪魔なものは、道路上にいくらでも存在します。

これらを見つけるのがギリギリでは、急ブレーキを踏み込むことになったり、勢いよくハンドルを切って避けようとするので、転倒などを引き起こす可能性があります。

また、自動車や歩行者、信号機などの様子も重要です。
現在の状況をしっかりと把握した上で、どう動けば良いのか、どのようなことが起こるのかを想定しておきます。

安全に進むためには、想像力を駆使して下さい。
そのためにも、スピードの出し過ぎには気を付けましょう。

例えブレーキを全力で掛けたとしても、あまりにも加速していれば、止まることができません。

その結果、普通に走っていれば避けられたかもしれないトラブルが発生する、といったことになりかねないのです。

風を切りながら走るのは、スピードの出るロードバイクの醍醐味ですが、その際は必ず周辺の確認を忘れずに行って下さい。

視界を明確にして事故防止を心掛ける

ロードバイクなどに頻繁に乗っていると目が疲れてきたり、痛みをともなうことがあります。

まれに目の中に虫や砂、酷いときには前方を走っている自転車や、自動車が弾き飛ばした石が飛んでくることもあるのです。

そうなると、目をまともに開けていられなくなるため、事故に繋がる可能性があります。

目に異常を感じるサインとしては、まばたきの回数が増えたり、目を閉じている時間がいつもより長いようなら、危険信号です。

安全運転のためにも、アイウェアを着けることをおすすめします。

また、視界確保で重要となるのは『ライト』です。
ほとんどのライトは、実は明るさが足りていません。

そのため、見えているようで、意外と前方の様子が分かっていないことも多いと言われています。

暗闇で周辺を確認するために必要な明るさは、最低でも「300ルーメン」とされています。
現在使用中のライトが、これ以下の光量しかなければ、早めに新しいものと交換して下さい。

夜道や暗がりなどは、ライトが照らしている範囲内のみを見ることができます。

言いかえれば、範囲外からの危険には対応が遅れるということになります。
回避しやすいように、暗いところや夜間での走行時は、スピードを落とすようにしましょう。

とっさの事故を防ぐために常に意識する

ロードバイクはスピードを出しやすいので、ちょっとした油断が事故へと繋がってしまいます。

それを防ぐためにも、普段から次のことを心構えとして、常に頭の中に入れておくようにしましょう。

『知らない道では減速すること』

道路には段差や障害物など、怪我や事故の原因となるものが、あちこちに潜んでいます。
特に初めて通る道では、何があるのかを把握していないため、危険度が走り慣れた道よりも高くなります。

知らない道を通る際には、必ずスピードを落として、路面の状態や自動車の様子、歩行者の数などを確かめながら進みましょう。

『先が見えないところは「何かがある」と思うこと』

曲がり角や壁の向こう、植え込みの陰などは近付いてみるまで、何があるのかを知ることができません。

誰かが来た場合、こちらから見えないということは、向こうからも見えていないことが多いです。
その場合はスピードを落とすか、いっそのこと一時停止してしまいましょう。

『迷ったときは「減速」か「停止」をすること』

「歩行者がいるけれど、こちらには気が付いていない」
「今にも動き出しそうな自動車が見える」
「もう少しで信号が変わる」

など、どう行動すれば良いのか困ってしまう状況というのは、自転車に乗っている限り、常に出くわすことでしょう。

そんなときは思い切って進むのではなく、少し様子を見てみましょう。
急ブレーキは危険なので、余裕を持って、ゆっくりとブレーキを掛けてください。

危険だと思ったらロードバイクを降りるという判断が事故を防ぐ

自転車に乗っていると、濡れて滑りやすい道を走っているとき、安定して走れないでこぼこ道を通っているとき、狭い道で歩行者や自動車とすれ違うとき、などに事故の危険性を感じてしまい、恐怖や不安感を覚えることも少なくありません。

ロードバイクなどのスポーツサイクルは、普通の自転車よりもスピードが出るので、なおさらです。
そんなときは、自転車から降りてみましょう。

外に出ている限り、交通事故はどこを走っていても、発生する可能性があります。

歩道はもともと自転車の通行を禁止されていて、専用道路である横断帯も、歩行者が使っていることはあります。

その状態で自転車に乗り続けているのは、スピードを落としていても、危ないと言えるでしょう。
人混みでは自転車を押して歩くことが、最も賢明な判断です。

また、スリップ事故の大半は、雨の日や雨上がりの濡れた路面が原因です。
悪天候の日は自転車には乗らず、徒歩で移動するか、バスや電車を利用してください。

どんな状況が滑りやすいのかを調べておくのも、予防策として役立ちます。

車両にとってみるとロードバイクは見えない存在?

ロードバイクなどは、意外と自動車から見えていないことが多いです。

事故を防ぐためにも、手や目線で合図を送り、後ろから来る他の自転車や自動車に、自分の存在や行動を知らせるようにしましょう。

また、停車中の車でも油断はしないで下さい。
ドアが開いたり、人が降りてくる可能性があります。

特にスライド式のドアの自動車は、見る角度によっては、ドアが開いていることに気が付かないこともあります。

そのため、ある意味では走っている自動車よりも危険かもしれません。

絶対にやらない方が良いのは、自動車の後ろにくっつくようにして走ることです。

前方を行く自動車が急ブレーキを掛けたり、突然停止したりしても、自転車は同じタイミングでスピードを落とせません。

そのまま追突してしまう危険性があるのです。
常に、一定の距離を開けて走ってください。

そして、覚えていてほしいことは、自転車はわりと周囲から存在を認識されていないということです。

歩道を進む歩行者と、車道の真ん中を走る自動車の中間地点という立場のせいか、それほど自転車に対する注意力や警戒心を向けていない人が多いのです。

ギリギリまで近付かなければ、気付かれないということもあります。
周りがどのような行動を取っているのか、どう動こうとしているのかを、しっかりとチェックしましょう。

ロードバイクは安全に楽しむのが最優先

ロードバイクで事故を起こさずに乗るためには、他の通行者に対して、自分から道を譲ることも大切です。

「歩道は歩行者優先」などのような決まりはありますが、基本的には道を歩く人や、乗り物に優先順位というものはなく、状況に応じて譲り合うことが最も有効な手段なのです。

それは、全員の安全にも繋がります。

基本中の基本は、道路交通法を守ることです。

改正すべき点は多い法律ではありますが、それすらも守っていない人は多いので、最低限の安全を確保するためにも、法律は遵守するようにしましょう。

自転車の乗り方を身に付けるのも、良い心掛けです。

ちょっとしたことがきっかけで、怪我や事故は発生します。
段差につまづかないコツを掴んだり、転倒したときの衝撃を和らげる方法を調べたり、事故に対する予防策を実行してみたりと、やれることはたくさんあります。

あらゆることを学び、少しでも危険性を減らしましょう。

一番は、無理をしないことです。

長距離走行をすると疲れ果ててしまい、集中力や注意力が散漫になってしまいます。
これでは、安全運転などできません。

体力が続かないと感じたら、そこで引き返すのも、立派な事故対策のひとつです。

普段から安全を意識してロードバイクに乗る

いかがでしたか。

当たり前なこともあれば、普段実践できていないこともあったと思います。
できることからでもよいので実践し、少しでも普段から意識することが大切です。

ロードバイクは転倒するだけでもケガをするし、歩行者と接触すれば自分が加害者です。
日ごろから事故防止を心がけて、ロードバイクを安全に楽しみましょう。