ロードバイクに乗っていて、出先でいきなりチューブラータイヤがパンクしてしまった!
でも、備えが完璧ではなく、もたついてしまった!
結局パンク修理ができなかった…
そんな経験はありませんか?
経験のない方も、もしかしたら、そんな状況に陥るかもしれません。
今回は、そんなときに備えてやっておいた方がいい、ということをご紹介します!
チューブラータイヤがパンクする前にしておくこと
チューブラータイヤのパンク修理をするには、まずはチューブラーを剥がさなければならないのですが、全体を一度に剥がすことは時間がかかります。
リムセメントで全体を接着していると、剥がすのが大変なので、最初からひと工夫しておくことが大切です。
そのひと工夫というのは、一部だけリムセメントを塗らないことです。
リムセメントが塗られていないので、そこを起点としてチューブラーを簡単に剥がしていくことができます。
リムセメントを全体に塗らなくても大丈夫なのかという、疑問や不安があるかもしれませんが、一部塗られていなくてもまったく問題ありません。
むしろ、一部リムセメントを塗らないことでメリットがあります。
装着するときの最後は、とても硬くて大変なのですが、その部分にリムセメントを塗らないことで、スムーズにチューブラーを滑り込ませることができるようになります。
また、最後の部分にリムセメントがないことで、タイヤの側面や手にリムセメントが付くことを防げます。
すでにリムセメントを全体に塗ってしまった場合は、ビニールテープを張ると良いでしょう。
それで、リムセメントがない部分を作れます。
ちなみにですが、リムセメントはパナレーサーの「Pana Cement」がおすすめです。
合成ゴムベースで耐久性が高く、接着性にも優れて、さらに耐熱性もあります。
チューブラータイヤのパンク修理にも使えるクイックレリーズを使おう!
パンク修理をするというのに、チューブラータイヤが全周に渡ってガチガチに貼り付けられているときは、最初の1ブロックを剥がすのが、とても大変になります。
タイヤレバーやマイナスドライバーを使えば多少楽になりますが、一番おすすめなのはクイックレリーズのロックレバーを使うことです。
それというのも、クイックレリーズのロックレバーなら、持ち運びがとても楽だからです。
チューブラータイヤを外すのに、ロックレバーをかける位置は、リムのニップルホールの横が良いです。
ニップルホールは、スポークホールの真上にあります。
ニップルホールの横にレバー先端を押し込むようにして、チューブラーを浮かせていきましょう。
ニップルホールがないホイールの場合は、リムセメントが薄い部分を探して、ロックレバーを挿し込んでいきましょう。
おすすめのクイックレリーズは、BBBの「クイックリリースBQR-01」です。
サビにくく耐久性があるアルミニウム合金なので、軽量なのが特徴です。
そして、手に収まりが良いので締め付けやすく、走行時に障害物が引っかかりにくい構造になっています。
チューブラータイヤのパンク修理するときに、クイックレリーズの出番!
チューブラータイヤのパンク修理をするとき、クイックレリーズのロックレバーを使って、チューブラータイヤの一部を剥がすことができたら、空気を完全に抜きましょう。
そして、クイックレリーズのシャフトを使って貫通させましょう。
それからの作業は大変なので、座ってから両足を使って、タイヤを挟み込んで固定しましょう。
そして貫通させたシャフトを両手で持って、腕力だけでなくて身体を倒すようにして、手前に引いて、チューブラータイヤを剥がしていきましょう。
ある程度剥がせたら、あとは引っ張れば剥がせるはずです。
しかし、チューブラータイヤは、勢いで剥がさないようにしましょう。
カーボンリムの場合は、勢いで剥がしてしまうと、カーボン繊維を少し剥ぎ取ってしまうので、注意してください。
また、剥がすのに失敗して、リムセメントがリムに残ってしまった場合は、専用の道具を使いましょう。
おすすめはVIVA(ビバ)の「リムセメントクリーナー」です。
これで固まったリムセメントを柔らかくして、剥がし取ることができます。
チューブラータイヤのパンク修理をスムースに行うための準備
近年では、リムハイトが高いものが主流になっているので、バルブエクステンダー(バルブ延長器)を使わなければならない状況になっていると思います。
実は、これがチューブラータイヤのパンク修理のときに問題となります。
バルブエクステンダーを使っていることで、携帯用インフレーターで空気を入れることが難しくなっているからです。
2ピースのタイプの仏式バルブであると、なおさら難しいです。
また、それだけでなく、バルブステムとバルブエクステンダーを足した長さと、リムハイトを合わせることも重要です。
このように、高さを合わせることも、かなり煩わしいと思います。
パンクしたときに、そのような煩わしい作業をやろうとしても、失敗することが多いです。
そのため、面倒だからといって準備せず、パンクしたときに全部やろうとするのは、おすすめできません。
余裕があるうちに、準備しておきましょう。
あらかじめ準備しておくことで、パンクしたときの修理がスムースになります。
また、プランジャー交換時にも同様の問題が起こるので、安易にプランジャーを交換して、痛い目に合わないようにしましょう。
パンク修理を迅速に進めるコツ
チューブラータイヤのパンク修理を迅速に進めるコツとしては、スペアタイヤにリムセメントを薄く塗っておくこともおすすめです。
出先でチューブラーの交換では、悠長にリムセメントを塗っている時間はないでしょうし、乾かしている時間もありません。
また、なるべく迅速に走行に戻りたいと思うことでしょう。
それに、少しで安全に交換するためにも、スペアタイヤにリムセメントを薄く塗っておくことは重要なことです。
チューブラーテープを使用している人は、スペアのテープも用意しておくことを忘れないでください。
チューブラータイヤを交換したときに、テープのほとんどがタイヤについてしまったら、リムが裸の状態になってしまいます。
そうなると、接着力がゼロになってしまうので、そのまま走行することは危険です。
それ防ぐためにも、スペアのリムテープを忘れないようにしましょう。
おすすめのリムテープは、パナレーサーの「POLY LITE RIM TAPE」です。
ポリウレタン樹脂を採用していて、ゴム製のテープに比べて、60%も軽量化されています。
チューブラータイヤのスペアは、無理のない形で携帯する!
チューブラータイヤのパンク修理に、チューブラーを携帯するときは、バルブに注意してください。
バルブ周辺は、チューブラーの命です。
バルブに無理に力を加えると、チューブラーそのものが痛んでしまうと考えてください。
携帯するときはボトルケージに入れることがありますが、そのときはバルブに強い負荷が掛からないように注意してください。
そのためには、タイヤの内部の空気を完全に抜き取りましょう。
空気が残っていると小さく畳めないので、狭いボトルケージに入れると、バルブに強い負荷が掛かってしまいます。
空気を抜いて、バルブ側から小さく畳んでいきましょう。
2回ほど巻いて、逆側も同様に巻いていきましょう。
左右の長さが異なるかもしれませんが、なるべくきれいな形になると良いでしょう。
何度か巻き直せば、徐々に上手くなると思います。
そのようにして畳んだタイヤは、ウエスで巻いてしまいましょう。
ウエスで巻いたことで表面保護もでき、パンク修理で手を汚してしまっても、ウエスで拭き取れるので便利です。
そしてこれは再度のことになりますが、バルブに強い負荷が掛からないように携帯することを、忘れないようにしてください。
チューブラータイヤは、バルブが命です。
備えあれば患いなし!慌てず修理するには、事前の準備が大切!
今回は、チューブラータイヤのパンク修理についてご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
出先でのパンク修理は慌てることもあるかもしれませんが、事前に準備をしておけば意外と簡単に行うことが出来るでしょう。