自転車に乗っていて、転んでしまったホイールに傷がついてしまった!
心当たりはないけど、いつの間にか傷がついている!
そんな経験はありませんか?
今回は、自転車ホイールに傷がついてしまったときの対処法を種類別にご紹介します。
自転車ホイールの傷を補修するには、どんな方法がある?
自転車ホイールに傷がついてしまった場合は、どうすればいいのでしょうか。
ネットで調べてみても、意外とそのようなトラブルに対しての対処法の情報は少ないでしょう。
大雑把に言うと、3つの方法があります。
その方法というのは、「削る」か「埋める」、もしくは「自転車屋さんに依頼する」です。
●研磨する
この方法は、引っ掛かりの少ない比較的浅めの傷に有効な方法です。
目の細かい耐水ペーパーを使い、引っ掛かりを削ります。
しかし、傷が少し深めのものになってくると、使えない方法なので注意しましょう。
●埋める
この方法は、市販のアルミパテを使い、傷を埋めてしまう方法です。
パテは車のホイールに使われるものでいいでしょう。
傷を埋めてから、研磨するという作業が必要になります。
あまり知識のない人でもできる、一番簡単な作業でしょう。
●自転車屋さんに依頼する
自転車ホイールに傷ができてしまっても、意外と自分で修正できるものです。
しかし、削りすぎたりすることによって、バランスが崩れてしまったら修理をしても意味がありません。
なので、初めての修正は一度自転車屋さんお任せして、その工程を観察し、次回から自分で行うというのもありでしょう。
自転車ホイールに傷がついたときの対処法!研磨してみよう!
自転車ホイールに傷がついたときの対処法、その1。
これは応急処置といった方がいいかもしれません。
研磨する方法をご紹介します。
用意するものは、耐水ペーパー。
♯800くらいがいいでしょう。
耐水ペーパーが、粗すぎる場合、見る見るうちにリムがすり減ってしまうので注意してください。
まず、耐水ペーパーに水を少し含ませます。
応急処置として、傷のバリをなくすことが目的なので、軽くやさしく磨いていきます。
あくまで、応急処置としてのバリ取りですので、傷を全消しはしません。
♯800でも十分すぎるくらい削れます。
削りすぎにご注意してください。
削れ具合は、目視で確認するよりも、指先で撫でてみて確かめるのがいいです。
タイヤに傷もなく、浅めの傷の場合は、このような応急処置でいいしょう。
このような異常があった場合は、必ず反対側(周辺部)も確認をすることが重要です。
例えば、
・リム→パッド→タイヤ
・チェーン→スプロケ→チェーンリング
などです。
この方法で応急処置をし乗ってみて、パッドの減りやリムの状態が悪くなり、ダメそうであれば全面的に思い切り研磨をしましょう。
自転車ホイールに傷がついたときの対処法!パテを使って埋めよう!
先ほどは、自転車ホイールに付いた傷が浅いときの応急処置をご紹介しましたが、傷が深い場合はパテを使って傷を埋めましょう。
まず用意するのが、補修用のアルミパテ。
一般的なパテだと、強度が弱いという問題があるので、ホイールの本来の素材と同じ成分のアルミパテを使用するが好ましいでしょう。
アルミパテと言っても、研磨を施す際には楽に削れる、気軽なグッズなので安心してください。
補修する傷部分以外にパテが付かないように、マスキングテープで保護しておきましょう。
傷にパテを塗る際は、付属のヘラを使用したり、サイズが大きい場合は、先がヘラのようになっている割り箸や綿棒の先でやるといいでしょう。
配合は、基本的に説明書に従って行いますが、硬化剤の配合を多めにすると、早く固まってくれます。
冬場の作業になると、固まるのが遅くなるため便利です。
パテが固まったら、先ほども使用した耐水ペーパーの出番です。
#320→#600→#1000といった具合に研磨していきます。
パテの厚さによって、削る時間は左右されてくるので注意しましょう。
やはり、削り具合を指先で触ってみて、違和感がないくらいにツルツルになったら完了です。
自転車ホイールのリムはこまめに掃除しよう!注意点はある?
先ほどは、自転車ホイールの傷の対処法についてご紹介しましたが、傷がなくても汚れていては恰好がつきません。
なので、自転車ホイールのリムの掃除もしっかりとしておきましょう。
まずは、パーツクリーナーで汚れを拭き取ります。
リムを掃除するときは、絶対に脂分をつけてはいけません。
チェーンを拭いたウエスの綺麗な部分や、フレームをから拭きしたウエス、ポリッシュなどが付着したウエスも見た目は綺麗に見えますが、リムを掃除するのには使ってはいけませんよ!
使い古しタオルやTシャツを使用している場合も、洗剤などの油分が少し残っている可能性があるので、注意が必要です。
そんなことを考えたら、使い捨てのペーパーウエスを使用するのがいいでしょう。
種類としては、使い捨ての不織紙(ふしょくふ)がボロボロにならないものを選びましょう。
不織紙は、から拭きよりも速乾性のパーツクリーナーを吹き付けて行うほうが段違いに綺麗になります。
また、パーツクリーナーを直接リムに吹き付けるとタイヤのゴムを傷めることになるので、絶対にやめましょう。
パーツクリーナーで拭くと、リムサイドはとても綺麗になります。
しかしリムサイドは、ブレーキシューやブレーキシューとの間に小石などが挟まり、それによって削られ傷んでいるので、その傷の間にも汚れがこびりついています。
自転車ホイールのリムはこまめに掃除しよう!ラバー砥石で擦ろう!
自転車ホイールのリムをパーツクリーナーで綺麗に拭き取ることができたら、次はラバー砥石で擦りましょう。
使用するのは、ヤスリです。
ヤスリといっても、ただのヤスリではなく砥石です。
目に見えない細かい傷を手入れします。
おすすめなのが、ホーザンの商品「ラバー砥石」です。
ホーザンは、一般工具を主に販売しています。
自転車用の商品は、品番が「C」から始まります。
一般工具の場合は、「K」から始まるので、区別がしやすいでしょう。
このホーザンのラバー砥石で、リムサイドを擦ります。
擦ると、細かい黒いカスが出てくるので、室内で作業する場合は下に新聞紙やマットを敷くといいでしょう。
リムが完全にシルバーになるまで擦ろうと思うと、相当な時間が掛かるので、きりをつけましょう。
ラバー砥石は、擦ることによってアルミのカスが付着します。
そのまま使用していると、目詰まりし段差ができてしまうので、平らにすることができなくなります。
そんな場合は、アルミのカスが付いた面をコンクリートやアスファルトに擦り付けることによって、改善することができるので、覚えておくといいでしょう。
自転車ホイールが綺麗になったら、ブレーキシューのチェックもしよう!
自転車ホイールの傷もなく、リムも綺麗に掃除が済んだら、ブレーキシューのチェックもしましょう。
ブレーキシューには、アルミの金属片や小石、ブレーキシューのカスが付いている場合もあるので、先端の尖ったもので取り除きましょう。
また、ブレーキシューの溝にもカスが詰まっていることが多いので取り除きましょう。
最後に、ブレーキシューの表面をラバー砥石で軽く擦れば完了です。
この作業は、後輪を取り外さないとできませんが、ブレーキ周りも一緒に掃除してしまうといいでしょう。
キャリパーブレーキの稼働する軸の部分に油を注しておくと、なお良しです。
レバーを引いてみると、遊びの状態からリムに軽く触れた瞬間の感触が見違えります。
掃除した後は、リムに触れた瞬間がはっきりとわかるようになることで、ダイレクト間のある細かなブレーキングが可能になるでしょう。
グレードの高いブレーキを装備していても、ホイールに傷があったり、リムやブレーキシューが汚れていると、見た目も性能も台無しになってしまいます。
しっかりとした対処をし、大切に乗ろう!
今回は、自転車ホイールに傷がついてしまったときの対処法と、自転車ホイールのリムを掃除する方法をご紹介しましたが、役に立つ情報ありましたか?
ホイールの傷と汚れは、見た目的にも性能的にも良くないです。
しっかりとした対応と、メンテナンスをし、大切に乗りましょう。