カンパニョーロのアルミクリンチャーの人気ホイール・シロッコですが、現在は色のバリエーションがブラックしかありませんが、以前はシルバーがありました。
カンパのホイールはシロッコ以外にも、何年間かの限定でシルバーカラーを出していますが、今ではレアな存在になってしまって中々手に入りません。
今回は、そんなシルバーカラーのホイールについてお話していきたいと思います。
カンパのシロッコにシルバーカラーがあったのはいつ?
シロッコに限らず、シルバーカラーの販売された形跡をたどるのはかなり難しく、カンパでは2009年にシャマルウルトラ・ユーラス・ゾンダに、それぞれシルバーカラーが見つかりました。
また、2014年モデルにカムシンのシルバーカラーが日本限定で発売されていました。
シロッコもシルバーカラーを購入した方のインプレを見つけましたが、それが2009年の物だったのでその近辺で発売されたはずですが、詳しい時期は不明です。
カンパ以外のメーカーに目を移しても、全体がシルバーというホイールは、ほとんど見当たりません。
2017年のラインナップでもシマノに2種、トーケンに2種くらいしか見つかりませんでした。
特にトーケンのCC22Aなどは、アルミ本来の色を限りなく再現しているように見えますし、どこか無機質で飾り気が無く、まさに自転車本来の姿が垣間見えるような(大げさかな?)シンプルな良さを感じます。
シルバーカラーホイールの見た目は?
そもそも、今のホイールはほとんどがブラックでシルバーに限らず、他の色自体を使っているのがレアケースです。
アルミリムのホイールは、リムのブレーキシューが当たる面はアルミの地が出ているのでシルバーですが、側面はほとんどがブラックです。
まれに、カンパのシャマルミレのように、リム面に特殊な加工が施されて、全体が真っ黒という物があります。
ロゴやモデル名に挿し色がある場合や、ハブに別の色を使っている物はあります。
2017年モデルのシロッコも、ロゴの部分に赤とシルバーの挿し色がされています。
シロッコのシルバーカラーは写真でしか確認していませんが、現在のリムが高いモデルとは似ても似つかないフォルムで、インプレをしていた方はクロモリフレームのロードバイクに合わせていたので、細身のシルエットにシルバーカラーが映えていました。
カンパのホイール①~シロッコはどのくらいのレベル?
では、ここからは、カンパのホイールについてお話していきましょう。
シロッコはアルミクリンチャーモデルになりますので、今回はアルミホイールについてお話します。
カンパのアルミクリンチャーモデルは、以下のようになります。
★下位グレード
カムシン・ヴェント・シロッコ
★中位グレード
ゾンダ・ニュートロンウルトラ
★上位グレード
ユーラス・シャマルウルトラ・シャマルミレ
グレードが上がるにつれて軽量になっていくのと、当然ながら価格が上がっていきます。
最下位のカムシンと最上位のシャマルミレでは、重量差300g、価格差で10万円弱あります。
カンパのホイールの凄いところは、下位グレードであっても上位グレードの技術を踏襲しているところです。
特にカンパ特有のスポークの組み方であるG3スポークパターンは、ニュートロンウルトラ以外の全ホイールに採用されています。
カンパのロード用コンポは昔ながらの高級品という感じですが、アルミホイールはコスパを意識した、現実路線を行っている印象です。
シルバーカラーの復活はどうか分かりませんが、ワイドリム化やディスクブレーキ対応など、今のロードバイクの潮流にもしっかり乗っかっているところも昔のカンパと随分変わったなと思いますが、この臨機応変さも人気の秘訣だなと思います。
カンパのホイール②~シロッコのスペック
では、シロッコのスペックを見てみましょう。
重量:1,725g
スポーク数:F・16本 R・21本(ステンレス製)
リム高:35mm(フロント・リア共)
参考価格:¥49,000
シロッコのスペックで、何と言っても目を引くのは、リム高35mmですね。
カンパのアルミクリンチャーモデルの中でも、一番高いリムを採用しています。
そのぶん重量は重めで、さすがに軽量モデルという訳にはいきませんが、完成車のエントリーモデルの通称「鉄下駄」からの履き替えであれば、その軽さを十分体感できます。
正直言って、この価格帯にはセミディープリムのホイールは少ない(あとはフルクラムのクワトロくらい)ので、見た目を重視したいという人にもおすすめです。
また、ステンレススポークなので、少したわみますが、そこはG3スポークパターンですから横剛性は高いです。
平地の高速巡航向きなのは明らかなので、もう少し臨機応変さが欲しいなら1グレード上げて、ゾンダといきたいところですが、リム高にこだわるならシロッコでしょう。
余談ですが、今のシロッコのセミディープリムはブラックだからカッコいい感じで、昔販売されていたシルバーカラーだとしたら、合わせるフレームがちょっと難しくなりそうですね。
カンパのホイール③~シロッコのインプレ
では、実際にカンパ・シロッコを履いている人のインプレを見てみましょう。
さすがにリム重500gとも言われるだけあって、漕ぎ出しの重め感は否めないようです。
まあ、もちろんそこは織り込み済みで、シロッコを選んでいるのでしょうが。
セミディ-プだけあって、速度が上がっていくにつれて軽さを感じていくようです。
30km/h辺りからの巡航が最も安定するとの声が多く、中~高速巡航向きですね。
35mmのリム高は重さが多少なりともあるので、街乗りなどで低速が続くような乗り方だと不向きですが、一度スピードに乗ってしまえば回転性能が高いので、スピード維持をしやすくなります。
また、耐久性の良さを挙げる声も多いですね。
スピード練習にガンガン乗ってもホイールの振れが出てこないとか、2万キロ走ってもびくともしないなど、頑丈にできていることは間違いないようです。
見た目重視で選んでる人も多いようですが、コスパの高いホイールという評価が多いです。
なお、シルバーカラーの復活を望むオールドファン(自称)のインプレも見かけましたので、カンパには検討してもらいたいですね。
おすすめのシルバーカラーホイール
では最後に、シロッコをはじめ、カンパには現在ラインナップされていない、シルバーカラーのホイールをご紹介します。
【トーケン:C22A アルミクリンチャーホイールセット】参考価格:¥52,000(スタンダード仕様)
リム・ニップル・スポーク・ハブに至るまで、すべてがシルバーカラーです。
とにかく銀色、「THEアルミ」という感じです。
カンパのコンポと合わせて、全身シルバーにしてしまえと思うくらい「シルバー」です。
異彩を放つ見た目と共に驚きなのは、この価格帯ではおそらく最軽量となる1,384gという重量です。
アルミクリンチャーの軽量モデルの代表格と言えばシマノのデュラエースですが、あちらはシマノのアルミホイールの最高峰ですから、このグレードでの1,300g台は破格と言えるでしょう。
当然、ブランド力は無視できないので賛否両論あるでしょうが、見た目と軽さなら負けていません。
シルバーカラーを見つけるのは大変です!
今回はシルバーカラーのホイールを探してみたのですが、シロッコはおろかカンパ全体でも非常にレアでした。
しかしブラック全盛時代ですから、シルバーの見た目のインパクトは抜群で、合わせるフレーム次第では独自の面白いロードバイクが組めるかもしれませんね。