イタリアの老舗バイクブランド「bianchi」は、現存するブランドの中で世界最古と言われています。
ロードバイクでは、グランツールで何勝もしている「フレームビルダー」として君臨していましたが、近年は大衆化戦略も目立ちます。
クロスバイクなどはその代表例ともいえ、コスパの良いものが多くなったと聞いています。
そこで今回は、bianchiのクロスバイクのおすすめを紹介していきます。
クロスバイクとは?
クロスバイクはスポーツ自転車の入門機的な存在であり、まず基本的な性能に慣れてもらうことが目的になります。
ママチャリなどのシティサイクルに比べると、5~10kg車体が軽くなり、タイヤもかなり細くなるのでスピードの違いにまず驚かれるでしょう。
また、乗車姿勢が前のめりになり、変速も外装式になりますので最初の内は扱いに苦労します。
しかし、クロスバイクは街乗りをメインとして開発されているので、極端な仕様にはなっていません。
ハンドルよりもサドルの方が高いので、ママチャリよりは前のめりになりますが、ロードバイクほどではありません。
また、軽快さや小回り性も必要なため、MTBほど車体が重くありませんし、タイヤも細いです。
現在は、どちらかと言えばスピード化が進んでおり、ロードバイク寄りのクロスバイク増えました。
中にはハンドルをドロップに交換すれば、ロードバイクと何ら変わらないものまであります。
価格が手ごろなのもおすすめポイントで、有名メーカーのものでも5万円台からありますし、bianchiでも6万円台のものがあります。
自転車のグレードを気軽な気持ちで上げられるのが、クロスバイクと考えて良いかと思います。
bianchiのおすすめクロスバイク①スピード重視なら
それではbianchiのおすすめクロスバイクを紹介していきます。
bianchiのホームページやカタログでクロスバイクを探す際は、「SPORT(スポーツ)」というカテゴリーで検索してみてください。
また、今回はクロスバイクのカテゴリーには入っていないものの、クロスバイク的なスペックを持つ機種も紹介します。
ではまず、bianchiの定番機種を紹介します。
【ROMA(ローマ)】【ROMA 2】【ROMA 3】
参考価格:【ROMA】:¥118,000 【ROMA 2】:¥108,000 【ROMA 3】:¥98,000
bianchiの「SPORT(スポーツ)」カテゴリーには、このローマと後述する「カメレオンテ」の2種類しかありません。
ローマが、どちらかと言えばロードバイク寄りのスペックで、カメレオンテがMTB寄りです。
ローマには、ディスクブレーキを搭載しているモデルが3タイプ、リムブレーキモデルが1タイプあります。
ディスクブレーキモデルはシマノのコンポ別に、【ROMA】が「ティアグラ」搭載、【ROMA 2】が「ソラ」、【ROMA 3】が「クラリス」です。
一般的なクロスバイクはフロント変速が3速ですが、ローマのディスクブレーキモデルは2速です。
また、フレーム形状や付属しているパーツもロードに近く、スピードや軽快さを重視しており、「フラットバーロード」と呼んでも差し支えないでしょう。
将来はロードバイクにも乗ってみたいと思う方の、最初の1台におすすめです。
bianchiのおすすめクロスバイク②最初の1台に最適
【ROMA 4】参考価格:¥70,000
先述したローマシリーズのリムブレーキ(Vブレーキ)モデルで、最も価格が安いものになります。
Vブレーキは今でもクロスバイクの主流ブレーキで、街乗りのスピードであれば制動力に何ら不安はありません。
決して否定をするわけではないですが、ローマの上級モデルはディスクブレーキの分価格が乗ってしまっている部分もあります。
そのため、ディスクブレーキの必要性を考えれば、最初の1台ならこちらで十分という考え方もできます。
パーツのコストダウンは見られますが、ブレーキ以外の駆動系はシマノで統一されていますので基本性能は申し分ありません。
しかも、フロントが3速なので軽いギアを持てるのは、スポーツ自転車初心者の方にはありがたいはずです。
先ほども触れた、クロスバイクに必要な「気軽さ」がこの機種にはあるので、bianchiの中でも個人的には自信を持っておすすめしたい1台です。
bianchiのおすすめクロスバイク③古き良きクロスバイク
【CAMALEONTE(カメレオンテ) 1】参考価格:¥69,000
bianchiの「SPORT」カテゴリーのもう一方が「カメレオンテ」シリーズですが、シリーズと言っても2018年からは1種類のみの展開ですす。
後述する電動アシスト付きの機種にもカメレオンテの名が付いていますが、ノーマルタイプはこちらだけになります。
クロスバイクは元々MTBから派生したバイクですので、以前はMTB寄りのものが主流でした。
現在はスピード重視の傾向が見られ、ロードバイク寄りにシフトしているので、カメレオンテもその波に巻き込まれたということですね。
カメレオンテを一言で表すなら、従来型の「THE・クロスバイク」です。
フロント3速リア8速のロード・MTB混成コンポに、32cの太めのタイヤにVブレーキを採用しています。
ローマに比べて明らかにフレームのチューブが太く作られており、衝撃吸収性や耐久性を重視した形状になっています。
ママチャリからの乗り換えの際、最も違和感なく入っていける機種ですので、街乗り専門と考える方におすすめです。
bianchiのおすすめクロスバイク④電動アシスト付き
【CAMALEONTE E】参考価格:¥169,000
こちらはママチャリなどでは一般的になってきた、電動アシスト機能付きのクロスバイクです。
日本ではまだこの1台ですが、ヨーロッパではbianchiの電動アシスト付きシリーズが他にも販売されていると聞いています。
カメレオンテの名前は付いていますが、構成は大分違っており、より安定性や機能性を重視しています。
前輪にアシスト機能のモーターが付いており2輪駆動になりますので、安定感が増す構造になっています。
パッと見で分かりますが、サドルとハンドルがほぼ平行で、スポーツ自転車ライクな前傾姿勢にはなりません。
充電に2.5時間掛かり、通常モードで約30km、エコモードにすると約40kmの走行が可能とされています。
バッテリーが切れた途端にママチャリ並みの重量を自力で漕ぐしかなくなるので、当然ツーリングなどには不向き、完全な街乗り車と割り切りましょう。
電動アシスト機能は欲しいけど、ママチャリは気が引けるという方には、おすすめかと思います。
クロスバイク的な乗り方が可能なMTB
ここまでは、bianchiがクロスバイクとカテゴライズしている機種でしたが、最後にクロス的な要素を持った別カテゴリーの機種を紹介します。
【KUMA(クマ)29 SHIMANO 3×8SP HYDRAULIC】参考価格:¥78,000
MTBカテゴリーの中から、29インチのホイールサイズを持つ機種をご紹介します。
MTBの中では最も大口径なのが29インチであり、クロスバイクやロードバイクの700cとほぼ同じ大きさになります。
そのためスピードが期待できるので、クロスバイクが全盛になる前は街乗りのスポーツ自転車と言えば29インチのMTBでした。
「29er」という特別な呼称があるくらいファンが多い機種ですが、レースでの使用が減少したために一般市場でも下火になりました。
それだけに29erがラインナップされているだけでも貴重ですし、ディスクブレーキ搭載車ではローマシリーズよりも安価です。
それだけに、本来のオフロード走行に加え、普段使いにも使用できるとなればおすすめしないわけにはいきません。
bianchiのクロスバイクは高級?
今回は、bianchiのクロスバイクを紹介しました。
2018年からは少数精鋭のラインナップになりましが、性能の良さは変わっていません。
ただし、bianchiのクロスバイクは、少し手軽さや気楽さが欠けているのが気になります。
また、クロスバイクにディスクブレーキの必要性を感じない人には、選択肢が極端に少なくなってしまいます。
その辺りも考慮して最適な1台を選んでください。