ストライダーは、サドルやハンドルの高さを調節することができます。
そして、その調節の幅が大きいので、2歳から5歳までと幅広い年齢のお子さんに対応することができます。
特にサドルは、高さを変えることで得られる効果が大きいですし、長いポストのものなどもオプションで用意されているくらいに重要な部分です。
今回はそんなストライダーのサドルについてのお話になります。
ストライダーのサドルの調節は幅広く、しかも簡単!
ストライダーのサドルを一番低い位置にして跨った際に、身長が75㎝未満なら足が地面から浮いてしまうようです。
しかし、80㎝にもなれば2~3㎝程度サドルを上げて乗っているお子さんも多いと聞いていますので、80㎝であれば何の心配もなく乗れることになります。
あくまでも平均ですが、身長80㎝は1歳半のお子さんの平均ですので、その頃からストライダーに乗れてもおかしくないということです。
ストライダーに付属しているサドルはワンタッチで調節が可能なので、お子さんの成長に合わせながら高さを変えていくことが可能です。
そして、最初から付属しているものをMAXまで上げて使っても低いと感じる身長は、105㎝前後と聞いています。
105㎝は男の子、女の子ともに4歳の終わりから5歳に掛けての平均身長になりますので、そこが使用期限の目安になりそうです。
しかし、ストライダーにはオプションパーツとして、MAXからさらに8㎝程高くできる「XLシート」があります。
このサドルを使うことで、身長が105㎝以上になっても対応が可能になるということです。
最初はサドルの高さをさほど気にしなくてもいい
ストライダーの最終目的は、両足を地面から離してバランスを取りながら走ることにあります。
しかし、最初の内はそれは難しいですし、「乗る」というより、跨いで立って「歩く」という感覚なので、ハンドルを握れる場所で足が地面に着けば、サドルの高さはそれほど気にしなくても大丈夫です。
その状態でも、お子さんは見よう見まねで押し歩きをするので、「車体をバランスよく支える」という、乗れるようになるための大切な要素の練習には十分になリます。
そのため、ストライダーには早い時期から導入をすすめる声が多く、乗りこなせるようになるとすぐにでも補助輪なしで自転車に乗れる、というデータもあります。
ましてや、前項でもお話ししたように、4歳の後半~5歳初めまで最初に付属してくるサドルを高さ調節しながら使えるので、1万円以上しますがコスパも悪くありません。
サドルの調節をするとストライダーに乗りやすくなる
ストライダーに乗り始めはサドルからすぐにずり落ちてしまうという、体験談が多く見られます。
もしかすると、お子さんは毎回ずり落ちるのが面倒で、跨って立ち歩きをしているのかもしれません。
しかし、乗りこなせるようになるには当然ながらサドルに座りながら操作しなくてはなりませんので、何とかしてサドルに乗れるようにしてあげなくてはなりません。
そこで、多くの方が行っているのがサドルの高さの調節になります。
最初は一番低いベタ下げの状態になっていると思いますが、そこからお子さんがずり落ちない位置までサドルを上げてあげます。
多くの体験談では、つま先立ちになる程度まで上げてあげるとずり落ちにくいと報告されています。
また、この位置なら地面を蹴りやすいので、ストライダー本来の乗り方により近付けることになります。
ただし、これ以上サドルを上げるとグラグラして安定感がなくなり、手で支え切れなくなるので転びやすくなります。
したがって、常にお子さんの乗車位置を確認して、なるべくつま先立ちになるように、サドルを小まめに調節してあげましょう。
サドルの高さを調節して前傾姿勢を取りやすくする
ストライダーは玩具=おもちゃのカテゴリーですが、「ペダルなし自転車」というジャンルの乗り物でもあります。
自転車は、空気抵抗を減らすと前に進む際の障害がなくなるので、スピードが上がります。
そのために、特にスピードに特化しているロードバイクは、できるだけ車体や付属しているパーツを軽くして空気抵抗を減らそうとします。
そして、乗り手ができる空気抵抗の低減は、なるべく前傾姿勢を取ることです。
前傾姿勢を取ると体に風が当たる面積が小さくなりますので、空気抵抗が少なくなり、スピードが上がります。
前傾姿勢を取りやすいようにするには、サドルとハンドルの距離を離すこと、そして、サドルをハンドルよりも高い位置にもっていくことです。
これをストライダーに置き換えれば、距離を離すことは標準装備のままでは無理なので、サドルの高さを調節して、前傾姿勢を取りやすいようにします。
これは、もちろんしっかりとバランスが取れるようになり乗りこなせてからの話ですが、サドルが低いままだとかえって乗りづらいこともあるので、低くし過ぎないという意識は持っておきましょう。
ストライダーのサドル調節を簡単にしてくれる「クイックリリース」
以前のストライダーのサドルはボルトで固定されていたので、工具を使わないと高さの調節ができませんでした。
しかし、現在は「クイックリリース」といって、レバー1本で簡単に固定が緩められるので、サドルの調整も実に簡単です。
クイックリリースはロードバイクなどのレースでは頻繁にタイヤ交換を行うので、その都度車輪を工具で外していては非効率、ということで生まれた技術です。
また、自転車を分解して持ち運ぶ「輪行」にも便利な機能です。
ストライダーでも、比較的年式の新しいものであれば、サドルと同時にハンドルもクイックリリース方式です。
しかし、まだクイックリリースではない固定方式のものをお使いの方も多いかと思いますので、市販のパーツを使ってクイックリリース化してしまうことをおすすめします。
ストライダー純正のパーツは500円(税抜き)で購入できますし、簡単に装着できます。
ストライダーのサドルに「XLシート」が必要か?
ストライダーのサドル調節はクイックリリース方式がおすすめとしましたが、高さがMAXまで上がった場合は、サドルの交換を考えることになります。
先ほども触れましたが、通常のサドルよりも8㎝高くできる「XLシート」に交換が必要になります。
既にお伝えしている通り、目安は身長が105㎝以上、4歳後半から5歳初めにその時期が来ると推測されます。
価格は2,200円(税抜き)で、ストライダーの正規販売店で購入でき、交換もクイックリリースならワンタッチですので、ものの3分程度で完了します。
そして、このXLシートは、ストライダーの「スポーツモデル」には最初から付属してきます。
その分、基本のクラシックモデルよりも価格が高くなっていますので、「XLシートが必要になるまで乗るのか」を最初に考えておく必要もあります。
これはあくまでも参考ですが、身長が105㎝を超えてくるようであれば、普通の子供用自転車にも対応可能なものが増えてきます。
そして、ストライダーを経験していると、補助輪なしで自転車に乗るのがスムーズにいくという話もありますので、早めに自転車に移行する可能性も高くなります。
お子さんが2歳の段階で、4歳、5歳の未来を予測するのは難しいとは思いますが、ぜひ考えてみてください。
ストライダーはサドルの高さ調節で快適になりスピードアップ!
今回は、ストライダーのサドルの高さを調節することを考えてみました。
乗れるようになる身長が比較的低いので、なるべく早く乗せてあげるようにしたいですね。
その上で高さの調節幅が広いので、お子さんの成長に合わせて適性のポジションに持っていってあげる必要があります。
サドルを上げると地面が蹴りやすくなりバランスが取りやすくなりますし、スピードも上がりますので、ぜひ行ってみてください。