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フェルトのロードバイクZ5で長距離を

2016.4.7

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
フェルトのロードバイクZ5について質問をもらいましたので、その話を。
フェルトに限らず、各メーカーからロングライド向き、エンデュランスモデルというのが出ていますがどうなんでしょうか?
今回はそんなおはなしです。

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フェルトのロードバイクZ5は長距離向き?①

フェルトのロードバイクZ5はフルカーボンロードバイクですね。税抜き価格26万円で、長距離などを走りやすいエンデュランスロードというジャンルのラインナップですので、初めての人でも気になる人が多いのではないでしょうか?パーツも11速105を搭載しているのも嬉しいポイントです。

フェルト(FELT)というメーカーはアメリカ、ドイツにそれぞれ拠点を置く自転車メーカーです。アメリカ、ヨーロッパの二極体制という経営スタイルのようですね。創業者であるジム・フェルト氏は元々トライアスロン用ロードバイクから自転車作りを始めているので、現在でもエアロ系のフレームが強いイメージを持ったメーカーです。F1でも使われる最先端カーボン技術Textremeをロードバイクに一早く採用したなど、技術面でも定評があります。
ツール・ド・フランスなどの海外の有名なロードレースでも使用され、信頼度の高いメーカーですね。

フェルトでは、ロードバイクを三種類に分けてラインナップしています。
エアロ・ロードのARシリーズ。レース・ロードのFシリーズ。エンデュランス・ロードのZシリーズ。
どれが良くて、どれが悪いということはありません。
どれも速く遠くまで走れます。ロードレーサーですからね。

それぞれのラインナップ内でグレード分けがあり、上位グレードのものの方が力の伝達が良かったり、軽かったりと走行性能で有利な点が多くなります。

フェルトのロードバイクZ5は長距離向き?②

「どれでも速く遠くに行けるなら、そんな三種類も作らなくて良いんじゃないの?」
僕も時々そう思うこともありますが、業界の中での流行なんです。
冗談です。
三種類の車種はそれぞれに得意、不得意があります。一昔前は、ただ軽くを目指して作ってきましたが、昨今は軽さも限界が来て、エアロ、快適性という二つの要素に特化させた自転車の開発が進んでいるのですね。ロードバイクも日々進化するために新しい方法を考えねばならないのです。

「初心者の私にはどれが向いているの?」
ここで現れるのが快適性を優先しているZシリーズですね。
ロードバイクの姿勢とは独特です。特にプロの選手の姿勢というのは自転車の専門的筋肉を鍛えこんで初めて取れる姿勢です。
筆者も長くロードバイクを乗って来ましたが、プロの競輪選手と同じようなフォームはちょっと無理です。やはりアスリートはすごいんです。
そんなわけで、ロードバイクが全く初めてという人でも取りやすい姿勢というのがあるんですね。

Zシリーズはそういう初心者の人向けのフォームが作りやすいフレームの長さになっています。
(ただし、メーカーによってはエンデュランスロードと言っても、バリバリのレースでプロが使うモデルもあります。各メーカーで考え方が違います)

フェルトのロードバイクZ5は長距離向き?③

「エンデュランスロードっていうから、長距離で有利なんですか?」
これは乗る人によります。しっかりと自転車の筋肉が出来ている人の場合、Fシリーズなどでもう少しキツいフォームを取る方が力を発揮しやすく、長距離でも有利という場合もあります。
しかし、初心者の人の場合はZシリーズが長距離、長時間乗っても疲れにくいでしょう。もちろんいくらか個人差はありますが。
また、初心者じゃなくとも、ロードバイク特有のふらつきが苦手という人にはZシリーズがオススメです。

「どうしてZシリーズはふらつきにくいんですか?」
一口に言うと、答えはフレームの各部分の長さ、ジオメトリの違いです。
ジオメトリの違いとは、楽なフォーム、ちょっと上体が起きたフォームなどを取りやすい以外に、ハンドルのふらつき、直進安定性に影響します。
ロードバイクのふらつきとは、良い言葉で言い替えると「軽快なハンドリング」とも言えます。レースでは多くの選手が密集して走るので、軽快なハンドル捌きは重要です。
しかし、一人で走る場合にはさほどハンドルの軽快性というのは不要です。むしろ、ふらつきの少ない、直進安定性の方が重要でしょう。

フェルトのロードバイクZ5で長距離向き?④

「具体的な長距離向きのジオメトリって何ですか?」
少し専門的な話になってしまいますが。
まずヘッドチューブの長さですね。フレームのハンドルの軸が刺さっている部分、ハンドルを左右に切る時の関節の役割の部分ですね。ここが長い方がハンドルの安定感が出ます。
また、前後のホイールの距離、ホイールベースの長さも重要になります。ホイールベースも長い方が直進安定性が上がります。
簡単に言うとこの二つです。
あとは、ヘッドチューブ、シートチューブの角度も重要になります。
チェーンステー(後ろ三角の下の部分、チェーンと平行に伸びている部分)が長い方が後輪が地面から拾う衝撃を吸収してくれるというのが一般的な考えです。

フェルトのロードバイクZ5で長距離向き?⑤

「じゃあ、レースでは使えませんか?」
レースで使う場合は、確かにZシリーズよりもFシリーズ、ARシリーズの方が有利と感じる人が多いようです。数字の同じZ5,F5であればF5の方がレースには使いやすいと考えても良いでしょう。
しかし、そこまで深刻にタイムを狙うとかでなければ、Zシリーズも問題なく使えます。
逆にレースにはまって、良いフレームが欲しくなると、もう少し上の値段帯のものが欲しくなると思います。レースイベントもいくらか参加しつつ、楽しく乗りたいという場合はZシリーズでも十分楽しめます。
ただ、自転車競技部に入る等の前提がある人はFシリーズの方がオススメです。
それでも、レースは最終的には足の勝負なのでZシリーズでは勝てないということはありえないです。

「Zシリーズは重いですか?」
手で持った重量はいくらか重いです。
ですので、ヒルクライムなど坂を登るのは得意じゃないでしょう。
しかし、平地でペダルを踏む時には、実は重量とはそこまで大きい要素じゃありません。最初の加速は軽い方が楽ですが、自転車、車輪のついた乗り物の場合、速度をキープするときには重量の要素は少ないです。
単純な高校物理レベルでの計算ですが、運動エネルギーは1/2mv^2です。速度の2乗と質量に比例します。ですので、重い物質を速度ゼロから30km/hに持っていくには重い物質の方が大変です。しかし、その後は、地面との摩擦については車輪なので基本的に考えなくて良いです。風圧と車輪軸との摩擦が主な後ろへ引っ張る力となりますが、これはあまり重量には影響を受けません。ただ、前に向かって進む力は質量に比例するので、ほんの少しだけ影響はあるかもしれませんが、あまり考える必要はありません。

ついつい「軽ければ速いの法則」を考えてしまいますが、イメージするほど「重い=すごく遅くなる」というわけではありません。
長距離を快適に走るためには、重量よりも扱いやすさ、姿勢の取りやすさなどの方が重要です。

フェルト以外の長距離向きロードバイクは?

フェルト以外のメーカーも長距離向きのエンデュランス系ロードバイクラインナップを出しています。
有名どころではスぺシャライズドのルーベ、トレックのドマーネと言ったところでしょう。この二つの車種は大きいプロレースでも使われ、勝利も挙げています。速いエンデュランスロードバイクという地位を獲得しています。トレックのドマーネについては、ツール・ド・フランスの山岳ステージで下りの苦手な選手が使ったこともあります。直進安定性が高いので下りが楽なんですね。当然下りの前には登りもありますから、そこそこ登れるということでもあります。坂もそれなりにこなせるエンデュランスロードというのは非常に珍しいです。
レースでもそれなりに使えて、直進安定性の良い車種を探している人は、そういうメーカーのもう少し上の値段帯のモデルの方が有利でしょう。

ZシリーズはZ5より上になるとディスクブレーキモデルになります。
速さやレースよりも、ディスクブレーキの高い制動力、安心感が欲しい人には魅力的なラインナップかもしれません。

まとめ「使い方によってはZ5以外も」

今回はFAQ形式でフェルトのZ5を見て来ました。
いかがでしたか?気になることは解決しましたか?
エンデュランスロードというジャンルはメーカーによって目指す方針が違いますので、結構乗り味も変わってきます。そういう意味ではエンデュランスロードというのは結構面白い自転車です。途中出て来たトレックのドマーネについては、シートチューブが動いて衝撃を吸収してくれますし、スぺシャライズドのルーべはシートステーに衝撃吸収する部品が入っています。値段も各社様々です。
いろいろなメーカーを比べて、ご自身に合った一台を見付けて下さい。

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