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自転車のチェーンのたるみ問題

      2016/11/25

自転車のチェーンのたるみ問題

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
ママチャリに乗ってしばらくして自転車屋さんに行くと、「ああ、こりゃ、チェーンにたるみが出てるね。チェーン引きしとくね」なんて言われることがありますよね。
クロスバイクではチェーン引きって聞いたことありませんよね。
クロスバイクのチェーンってたるまないの、今回はそんな話です。

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自転車のチェーンのたるみ問題①

そもそもにですよ。チェーンがたるむとはどういうことなんでしょう?
「そんな金属プレートの組み合わせが、人間の脚力ごときで伸びたり縮んだりするの?」この疑問は鋭いです。
ええ、人間の脚力ぐらいではチェーンのプレートが伸び縮みすることは滅多にありません。
ワイヤーは細い金属の組み合わせですので伸び縮みしますけど。チェーンって結構しっかりしたプレートの組み合わせですからね。逆に人間の足で簡単に伸び縮みするとしたら、オートバイなんか作れません。

でも、現にママチャリではチェーンがたるんできます。
そして、自転車屋さんのおじさんは、謎のチェーン引きというのを百円か、高くても五百円くらいでしてくれます。チェーン引き、チェーンを引き締めるんでしょうか?そんな難しそうなこと、五百円くらいでしてもらっても良いものなんでしょうか?

自転車のチェーンのたるみ問題②

いえ、実際にはチェーンを引き締めているわけではないです。
単にホイールを後ろに引っ張り下げているだけです。もちろん、手で引っ張るとかじゃなく、ちゃんと工具を使ってしかるべき方法で、チェーンが伸びてしまった分、ホイールを後ろに引っ張り下げることで、チェーンはまたきちんとします。

でも、クロスバイクでチェーン引きって聞いたことないですよね。
実はママチャリでも6段ギアとかのものでは、チェーン引きってしません。
そう、カギは変速があるかどうかです。
でも、三段ギアのものはチェーン引きしないといけません。

これは、外装変速システムというもののたまものです。

自転車のチェーンのたるみ問題③

外装変速システムとはスポーツ車についている、車輪の右側にある外にひょこっと出ている変速機を使って変速するシステムですね。
その反対は内装変速システム。ホイールの内側で変速します。車の変速なんかと同じですね。

外装変速システムでは、無理やりチェーンを隣のギヤにずらすことによって、違う重さのギヤに変えます。
ギヤの大きさとは歯車の大きさです。
違う大きさの歯車にかけるのに、同じチェーンの長さで余ったりしないのか?
余らないようにバネて引っ張ってるんです。

そうなんです。
外装変速システムは、メインの目的は変速ですが、チェーンの張り量を調整する役割も持っているんです。

だから、外装変速システムでは、手動でホイールを後ろに引っ張り下げなくても、自動で変速機がチェーンを後ろに引っ張ってくれるんです。
外装変速システムがついていない自転車では、チェーンがたるめば、手動で、つまり自転車屋さんのおじさんに頼んでホイールを後ろに引っ張り下げてもらわないとチェーンがたるんだままになってしまうんですね。

自転車のチェーンのたるみ問題④

「じゃあ、全部の自転車を外装変速システムにすればいいじゃん!!」
ええ、僕もそう思うんですがね。
でも、外装変速システムには弱点があるんです。

まず、外からの衝撃に弱いですね。ママチャリが自転車置き場で将棋倒しになっていても、
「あ、僕の自転車の変速大丈夫かな」
と心配になる人はいませんよね。
実際、こけたくらいで変速がおかしくなったママチャリっていうのはあまり聞きませんよね。
そう、外装変速がついていない自転車は転倒などに強いんですね。たとえば、ホームセンターで一万円で売っているような変速機なしの自転車。まあ、強いです。安いパーツで出来ていますが、少なくとも一年くらいはきちんと走ってくれます。しかも、ノーメンテナンスで。
クロスバイクなどのスポーツ車の場合、「一か月したら初回点検に持って来てね」ということをよく自転車屋さんで言われると思います。その後も半年に一度くらいは点検に持ってきてね、と言われますよね。
ママチャリも一応、一年に一度は点検に来てねと言われますが、点検だけで自転車屋さんに持っていく人って珍しいですよね。一年に一回くらいはパンクして自転車屋さんには行きますが。

そう、ママチャリというのは、放置してもそう簡単に壊れないように作ってあります。
そのくせ、時々チェーンが伸びて、チェーン引きが必要になります。

クロスバイクのチェーンはたるみが出ないの?

「じゃあ、クロスバイクのチェーンはたるみが出ないの?」
実は、クロスバイクのチェーンの方がママチャリより細い分、消耗するのは早いです。
しかし、変速機がチェーンの引っ張りを調整してくれていますから、問題ないのですね。

最初の方に出た疑問に戻りましょう。
「チェーンがたるむって、そんな簡単にチェーンのような金属が伸び縮みするんですか?」
という問題ですね。そして、金属はそう簡単に伸び縮みしないとも言いました。
でも、チェーンは現に伸びてたるんでいます。
これは、チェーンの金属が伸びているんじゃなくて、チェーンのつなぎめの穴がどんどん削れて大きくなって、チェーンの金属と金属の間の距離が伸びてしまっているせいなんですね。

「クロスバイクのチェーンはたるまないの?」という問題については、変速機が引っ張ってくれているから、目に見えてたるみはしませんが、きちんと消耗しています。ママチャリと同じように全長が長くなっていってしまっています。

チェーンが伸びると何が問題なの?

でも、チェーンが伸びる(実際には金属は伸びていませんが、チェーンの全長は伸びていますよね)のは何か問題があるのでしょうか?

ママチャリの場合、チェーン引きをしていっても、当然ですが、永久にホイールを後ろに引っ張り続けるわけにはいきません。ホイールを後ろに引っ張るのも限度があるので、そこまで来るとチェーン交換です。

ママチャリに対してクロスバイクはホイールを後ろに引くことはありません。
勝手に変速機が後ろに引っ張ってくれます。
でも、チェーンが伸びると変速が遅くなっていってしまいます。

実際に、チェーンが伸びたクロスバイクと、新車のクロスバイクを乗り比べると、変速のもたつき、トラブルの差というのが分かります。
でも、チェーンは徐々に削れて伸びていくので、実際に乗り続けていると、伸びていることに気付かないことが多いです。
そして、ある日突然に「あ、そろそろチェーン交換ですよ」と自転車屋さんに言われるわけです。

チェーンのたるみは何とか防げないのか?

何となく原理が分かりましたね?
でも、何とかしてチェーンのたるみ、伸びとは防げないものでしょうか。
この答えは簡単でチェーンが削れるのを防ぐのが一番の方法です。力いっぱいこぐと当然ですが、大きい力でチェーンを削ります。
長持ちさせようと思えば、急な加速は減らした方がいいですね。

「でも、たちこぎしないと遅刻しちゃうもん」
そうですよね。急ぐこともありますよね。

問題は、チェーンがこすれて削れるということです。
摩擦を減らすには油です。
そうなんです。チェーンの油が大事というのはこういうことですね。ギアの歯が削れないようにということもありますが、チェーン自身が削れないように油は差さないといけないんです。
特に、走っていても油が簡単に落ちない油が良いです。力をかけても、速度を出しても簡単に落ちない油。なおかつ、チェーンの細かいところまでしみわたってくれる油。

自転車屋さんんで売っているチェーン専用のオイルとはそういう油です。
ぜひ、使って、自転車を長持ちさせてあげて下さい。正しい、使い方については自転車屋さんで聞くと教えてもらえると思います。

まとめ「心に愛を、チェーンに油を」

チェーンのたるみ問題をママチャリと合わせてクロスバイクでも考えて来ました。
もちろん、ロードバイクでも同じ原理でチェーンは伸びます。
正直なところ、ママチャリでは割とどんな油でもさしておけばある程度は大丈夫という面がありますが、掛かる力の大きい自転車ほど、油はきちんと選ばないといけません。
自転車専門店で売っている油は、スポーツ自転車に使えるものを選んでおいていますので、特に悩む必要もありませんが。それぞれの油に特徴もあります。
自転車屋さんでどんな使い方をどんな自転車でしているのかを伝えてオススメの油を聞くと、一番最適な油を出してくれると思います。
愛ある心で、チェーンにはしっかり油を注いであげて下さい。

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