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自転車のホイールの歪みに関して

      2016/11/25

自転車のホイールの歪みに関して

こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
いかに大事に乗れども、ある日突然にホイールの歪みとは出て来るものです。別に重い荷物を積んでいても、そうじゃなくても。もちろん、重い荷物を積んでいる方が歪みやすいですが。
歪んでしまったホイールはどうすればいいの?
今回はそんなおはなしです。

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自転車のホイールの歪みは自転車屋で

「ホイールって高いらしいからなー、どうしよー!?」
と悩む人も多いかもしれませんが。
自転車屋さんに持っていくと、案外すぐに直してくれます。いや、すぐと言っても30分くらいはかかるでしょうが。タイミングが良くて、早いところなら5分かからず直してくれます。タイミングが悪いと預かりという場合もあるので、ホイールだけ外して持っていく方が間違いないかもしれません。
工賃は自転車屋さんによっても違いますが、1000円から3000円くらいじゃないでしょうか。
慌てず、自転車屋さんに相談に行きましょう。預かりになるか電話で確認してから行くと間違いないです。

自分で直すのはちょっと難しいです。
振れ取り台とニップル回しという道具が必要ですし、原理が分かっていて、経験がある程度ないと悪化する可能性が高いので、自宅で自分で直すのはやめておいた方が良いと思います。
もし、振れ取りをご自身でしてみたいという人はいらないホイールを一本と振れ取り台、ニップル回しを用意して、バラバラにして、組み直すというのを何回かしてみると良いかもしれません。
今の時代、手組ホイールも少ないので別にオススメはしませんが、出来ると楽しいです。自転車の修理の中でも難しい作業、技術の差が出る作業です。
そう、書き忘れていましたが、テンションメーターという道具も必要ですね。

なんでホイールの歪みは出るの?①

それにしても、どうしてホイールはゆがむんでしょうか。
ゆがまないように作れないものでしょうか。

自転車のホイールは、ハブ、スポーク、リムという三つの部品で出来ています。
ハブは中心の回転軸。
リムは外の輪っか。
スポークはそのふたつを結ぶ針金のような金属の棒です。
このスポークというやつが伸び縮みし、あるいは折れてしまったりしてバランスが悪くなるとホイールは歪みます。一般的には自転車ではホイールの歪みと言わずに、ホイールの『振れ』なんて呼ぶことが多いです。
歪んだ車輪を回すと、うねうねと歪んだ部分が振れて見えるので、そう呼びます。
歪みと言わず「振れが出てしまいました」と言うとツウっぽいです。
振れをなくすことを振れ取りと呼びます。
「すみません、振れ取りお願いしてもいいですか?」
なんて言えば、もう自転車上級者かもしれません。

なんでホイールの歪みは出るの?②

しかし、そんな細っちょろい針金のようなものを使わず、一枚の金属板で作れば強そうな気がします。
競輪なんかのディスクホイールなんて見るからに強そうです。
でも、案外そうでもなかったりします。

車も列車もホイールにはスポークがあります。
車の場合、自転車のように細くはないですが。中心と外周をスポークでつなぎます。自動車の場合、スポークが中心と外周と一体で作っているものが大半ですが、スポークシステムであることには違いありません。(自転車のホイールでもライトウェイトというメーカーはリムとスポークが一体ですね)

スポークシステムを使うと、まず軽くなります。見た目から想像が付く通りですね。
そして、見た目と裏腹に強くなります。スポークはホイールにもよりますが、少なくとも500N程度のテンションを掛けます。500N=約50kg。倍ぐらいかけるホイールもあります。結構なテンションです。これが24本だったり32本あるので、合計するとざっくり1t以上の力になります。
これだけの大きい力でリムを引っ張れば安定しますよね。少々の段差を越えても自転車の軽いリムがすぐには壊れないのは、そういうスポークたちの頑張りのおかげです。
さらに自転車の場合、車体の大きさの割に、非常に直径の大きいホイールが入っています。そうなると横風の影響が出ます。
スポークシステムなら風通しが良いので、横風の影響を受けにくいわけです。

当然、ホイールは走れば回転します。
下側に来たスポークは体重で圧縮されるので、張力が落ちます。横に来れば解放されて、ぐるぐる回ります。
左右にしても、右足を踏み込む時と、左足を踏み込む時で伸び縮みの違いがありますよね。

そう、スポークたちは日々頑張っているので、使っているうちにくたびれて伸び縮みしてしまい、ホイールは振れてしまうのです。

どうやって歪みを取るの?

ホイールの歪みは、スポークの伸び縮みでしたね。
歪みを取るためには、伸びたスポークを張りなおしてやります。基本的には縮むことはほぼないので、伸びている部分を張ることで調整します。

スポークの張りの調整は、リム側に付いているボルトのような部品、ニップルを締めることで調整します。ニップルを締めると、ぐいぐいっとスポークがニップルに吸収されて行き、張力が上がります。
左に振れていれば、ハブの右側から伸びているスポークを張ってやれば良いわけです。
ギターなどの弦楽器の調弦と同じで、基本的に張る方、締める方で調整します。緩める方で調整すると、一時的には直っても、その後すぐにずれるという場合が多いです。
ニップルを締めるのは出来るだけ少ない回数で出来る方が良いです。一部だけ張り過ぎれば、その反対側の方にも影響が出ます。
振れている箇所を的確に見付け、最短の手数で調整するのが腕の良いメカニックです。

横に振れている場合は、そういう方法で調整が出来ますが、縦に振れている場合があります。
縦に振れるというのは、極端に言えば、ホイールが楕円形になっているという事です。横振れよりも縦振れの方が走行に影響が出ます。
ただ、縦の振れの場合、調整が難しい場合が多いです。最悪、一回バラシて組み直さないと難しいということもあります。

ホイールに振れが出たら、何かしらのテンションバランスが狂っています。狂った状態で乗り続ければ、一部にだけ大きい力がかかるようになり、大きい縦振れにもつながります。
程度にもよりますが、早めに振れ取りはしておいた方が良いです。

自転車の中でも技術が問われる作業

振れ取りはどの程度まで精度を求めるかにもよりますが、小さい町の自転車屋さんでも出来ます。しかし、自転車を調整するいろいろな作業の中でも最も技術が問われる作業の一つです。
自転車をいじる上で一番難しいのが、金属の伸び縮みだからです。

自転車と言うのはフレームとパーツを違うメーカーが作ります。
時々、「シマノの自転車が欲しい」という人がいますが、シマノはコンポーネントメーカーです。フレームは作っていません。
あるいは、「シマノの部品なので、他の部品、ハンドルなんかも全てシマノで揃えたい」という人もいます。シマノもハンドルなどは作っていますが、そっちはメインではないので、別のメーカーで統一しても問題ありません。
そうなんです。いろんなメーカーの部品が組み合わさって一台の自転車になるんです。おおまかに分けると。
・フレームメーカー(ジャイアントやトレック、ピナレロ、コルナゴなど)
・コンポーネントメーカー(シマノ、カンパニョーロ、SRAMなど)
・ハンドル、ステムなどのパーツメーカー(シマノ、NITTO、FSA、デダ、3Tなど)
・ホイールメーカー(シマノ、カンパニョーロ、マビック、コリマなど)
という四つのジャンルに分かれるでしょう。
仮にホイール、ハンドルステムなどを全てシマノで揃えても、一番大事なフレームは別のメーカーなんです。

部品同士の組み合わせの際に、それぞれの部品が金属ですのでいくらか伸び縮みします。
ネジ一本しめるにもトルクが大事です。トルクオーバーし過ぎるとネジは張力を失ってしまい逆に結合力が落ちます。最悪の場合、破断します。
そういう金属の伸び縮み、いうなれば金属の呼吸が最も顕著に出るのがホイールのスポークなんですね。(他に分かりやすいところだとワイヤーも伸び縮みしますね)

今は時代が変わったので、手組ホイールをメインでする店は減りましたが、昔からホイール組が上手い店は技術があるというのは、そういう自転車整備の核心でもある金属の呼吸を理解できるということが背景にあるんですね。

まとめ「ホイールが振れたら自転車屋さん」

ホイールに手を出すのは難しいです。今回の話の振れ取りもそうですが、ハブのグリスアップや玉押しの調整など、微妙な力加減を要求する作業が多いです。独学で覚えるには少し難しい作業が多いですね。
ホイールが振れたら自転車屋さんに行くのが間違いないです。預かりの作業になってしまうこともありますが、慎重に確実に作業してもらうためです。預かりの作業が困るという人は、予備のホイールが一本あると便利かもしれません。

 - ホイール スポーク, 自転車全般