自転車のペダルが重い、その原因について考える

自転車に乗っていてペダルが重いと感じたとき、その原因はどこにあるのか?

メンテナンスの知識があるホビーライダーなら、すぐに様々な原因となるものが頭の中に浮かびます。
ペダルは、ライダーが踏み込むことにより自転車に推進力を与える機関であると同時に、ライダーにその自転車のコンディションを伝えてくれるコミュニケーションツールでもあります。

今回は、ペダルが重いと感じたときに、どのような対応をしたら良いのか、スポーツ自転車初心者の皆さんにメンテナンスの基本となる知識をご紹介します。

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ペダルが重いと嘆く、ノーメンテのオバチャン

たまに商店街にある自転車屋さんの前などで、お店の人に「最近この自転車、ペダルが重いのよ。ちょっと見てくれない」なんて言っている、ママチャリに乗ったオバチャンを見かけることがあります。

ホビーライダーの端くれとしてちょっと気になるので、その自転車を見ると「オバチャン、その自転車いつ買ったの?メンテナンスや掃除とかしたことあるの?」と、言いたくなるような有り様であることが大半です。

パッと見ただけで、エアが足りない
チェーンがまっ黒、BB(ボトムブラケット)やハブのグリスも切れているんじゃないか、などなど…。
「ちょっと見たくらいじゃ、どうにもならないでしょ」という感じで、お店の人に思わず同情しちゃいます。

また最近では、クロスバイクなどに乗っている若い人にも、いつメンテナンスしたんだろうと思われるような状態で乗っている人がしばしば。
しかも、そのスポーツ自転車が高価なものであったりすると、悲しい気分になります。

毎日乗っていたら、ペダルからその悲鳴があなたにも伝わってくるでしょう。
そんな風に言いたくなってしまいます。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、ペダルが重いと感じるときは、その原因となるものが、いろいろ考えられます。

自転車のペダルが重いと感じる原因①

まず、ペダルに直結するパーツとして、BB(ボトムブラケット)にトラブルがある場合が考えられます。

BBが怪しいと思ったらチェーンを外し、クランクを持って回してみてください。
スムーズに回転すれば、原因は他の場所にあるということになります。

逆に、クランクの回転が滑らかではなかったり、ゴリゴリするとしたら、ベアリングに異常が起きているか、グリスがなくなっている可能性があります。

また、BBには、カートリッジ式のものとカップ&コーン式のものがあります。

現在は、カートリッジ式のものが主流ですが、カップ&コーン式のBBの場合は玉当たり調整の不良といった場合もあります。
もし、BBに異常があるなら、ベアリングの交換やグリスアップの必要があります。

自転車のペダルが重いと感じる原因②

ペダルが重いと感じる原因のひとつとして、チェーンやチェーンリング、スプロケットのメンテナンス不良により、不要な負荷がかかり重いと感じることがあります。

ママチャリやシティサイクルの場合は、きちんと掃除をせずに乗り続けたり、放置したままにすることで、オイルに汚れが付着したり、サビが出たりすることがほとんどです。

メンテナンス不良というより、メンテナンス不足がその原因です。
しっかりと汚れを落とし、注油することで解消します。

これに対しスポーツ自転車では、日頃からメンテナンスをしていてもロングライドに出たときなど、油切れによりチェーンにきしみが生じたり、チェーンとスプロケットの間の摩擦抵抗が増すといったこともあります。

また、チェーンに緩みが生じても、余分な負荷の原因になりますので、しっかりと調整することが大切です。

自転車のペダルが重いと感じる原因③

タイヤ周りの異常によっても、ペダルにかかる負荷は増します。
最も多いのは、エアの圧力不足で、ロードバイクやクロスバイクなど、高圧のタイヤを使用する自転車に起こりやすい原因です。

高圧のタイヤは空気が抜けやすいので、日頃のメンテナンスでは、タイヤの圧力を必ずチェックすることが必要です。
圧力不足の場合は、パンクの原因にもなるので注意しましょう。

また、マウンテンバイクやBMXは、路面によってエアの圧力を調整することで、乗り心地が大きく変わります
街乗りでは、高めに調整することで足まわりが軽くなり、漕ぎ出しもスムーズになります。

自転車のペダルが重いと感じる原因④

タイヤ周りの異常では、ハブの不良が原因の場合もあります。

ハブは、BBと同じくベアリングが使用されているため、グリス切れやグリスの劣化によりベアリングが摩耗し、スムーズなタイヤの回転が得られなくなることがあります。

使用されるベアリングもBBと同様、カップ&コーン式とカートリッジ式があります。

カップ&コーン式の場合は、メンテナンスでグリスアップや玉当たり調整をします。
カートリッジ式の場合は、シールドベアリングを使用しているため、基本的にグリスアップや玉当たり調整をすることはありません。

ハブやBBは、乗っていて異常を感じることがなければ、グリスアップをするようなオーバーホールによるメンテナンスは、1年~2年に1度程度で良いといわれています。
頻繁なメンテナンスは必要ありませんが、その間隔には日頃から気をつけるようにしましょう。

まとめ、ペダルを通じて自転車との会話を大切に

ペダルの感覚は、自転車のコンディションをチェックするメンテナンス基本ともいえるものです。
ペダルをひと踏みしたときに、その自転車の様々なパーツの状態が足から伝わってきます。

ペダルの感覚がいつもより重いと感じたら、どこかにその原因があると思ってください。

冒頭にも書きましたが、ペダルはライダーとのコミュニケーションツールです。
自転車はペダルを通じて、様々な情報を伝えてくれます。
自転車のこと、路面のこと、足から伝わる感覚で様々なことがわかります。

女性のロードバイク人気の火付け役にもなったアニメのタイトルも「弱虫ペダル」というように、ペダルは自転車とライダーをつなぐ象徴でもあるといえるでしょう。
あなたもペダルを通じて、自転車とのコミュニケーションをいつも大切にしてください。

愛情を込めて、しっかりとメンテナンスが行き届いた自転車は、ペダルを踏み込めば、その想いに応えてくれる快適な走りを届けてくれます。
あなたの想いは、ペダルを通じて、いつも自転車とつながっています。