ロードバイクに乗っていて、そろそろクランクの交換をしたいな、という方もいるのではないでしょうか?
そこでおすすめするのが、シマノのクランクです。
今回は、クランクの取り付け方法と、クランクに大きく関わっているBBの説明、クランクの選び方についてご紹介していきます!
そもそもクランクって何?
クランクと言えばシマノのものが、サイズの幅が広くて便利とされていますが、そもそもクランクとはどういうものなのでしょうか。
クランクはペダルが密着している柄のことを指しており、左側のクランクはスプロケットとくっ付いているところから、それもまとめてクランクという呼び名が用いられています。
左右のクランクは両側からボトムブラケットを繋ぐことで、トルクをチェーンからタイヤへと送っていきます。
クランクを選ぶ際は、スプロケットのサイズや枚数、PCD値などに注目してください。
PCD値とは、スプロケットを留めているネジの位置を結び合わせることで作り出された円の直径のことで、歯がダブルならインナーの直径を表していますが、トリプルの場合はセンターとインナーの両方を測定します。
インナーが130mmならノーマルクランク、110mmならコンパクトクランクと呼び、後者は歯の数を減らすことができますが、大きめのスプロケットは取り付けられません。
ボトムブラケットのサイズは2種類ありますが、フレームに適している方を選びましょう。
軸が飛び出しているタイプなら、軸の長さも選ぶことが可能です。
シマノは規格選びに困らない
クランクのサイズは、フレームによって変える必要があります。
ボトムブラケットのシェル幅は、68mmか70mmのどちらかしかないため、定規を使えば測定できます。
ネジ山はシェル幅が決まれば、こちらも自動的に決定されるので、測らなくても問題ありません。
68mmの方は「JIS」や「BSC/BSA」と言われており、ネジはどの国でも適用されている「ISO規格」がほとんどですが、別の規格が混ざっていることもあります。
日本で作られているぶんに関しては、「ISO」や「JIS」がベースとなっています。
基本的に「JIS」と「BSC/BSA」は、どれもサイズの基準が決められていますが、昔から続いているメーカーの中には、古いサイズを使用しているフレームやパーツを置いているところもあります。
その中でも大手として知られているシマノは、4つの規格を取り入れているため、取り付けるクランクを選びやすく、とても便利です。
一方、70mmはヨーロッパで多用されている「ITA規格」を使うことが多いようです。
ネジ山は68mmよりも若干大きく、どちらも右に回せば締まります。
ちなみに、この2つの違いはロードバイクなどがメインとなっております。
クランクに大きく関わってくるBB、取り付けの際の選び方は?
クランクとボトムブラケットには深い関わりがあるため、取り付ける際には、そこにも注目しなければなりません。
今回はその中から、シマノが扱っているものをお伝えします。
【スクエアテーパー】
シマノの他にも、カンパニョーロやスギノ、タンゲなどが使っています。
サイズや種類が豊富ですが、グレードの低いものは樹脂で作られているため、割れやすいのが難点です。
値段に大きな差はないので、アルミでできているものを選びましょう。
カンパニョーロとそれ以外のメーカーのものでは、角度が微妙に違うため、不具合があっても別のメーカーのものを使うことはできません。
【オクタリンク】
シャフトの軸を太くして、クランクと接触しやすくすることで剛性を上げています。
【ホローテックⅡ】
オクタリンクを超える剛性を求めて開発されました。
ベアリングをシェルの外側に付けたことと、シャフトが右側のクランクに最初から、はめ込まれているところから、剛性を高めることに成功しています。
工具を引っ掛ける部分の外径には3つのタイプがあり、サイズによっては、専用のアダプターと工具を組み合わせる必要があります。
シマノのクランクの取り付け!タイプ別の方法
シマノのクランクは、種類によって取り付ける方法が異なります。
【スクエアテーパー】
化粧カップがカップ&コーンならペグスパナを、カートリッジならアーレンキーを使います。
ボトムブラケットが同じでも、カップの形は違うため、工具を選ぶ前にクランクを確認しておきましょう。
クランクとボトムブラケットを切り離すには、クランク抜き工具が必要です。
ボトムブラケットをフレームから外すときは、カップ&コーンにはフックレンチを、カートリッジにはカートリッジBBツールを使ってください。
ハンドルと組み合わさっているものも存在しますが、フレームがカーボン製だったり、正確なトルクで締めたいときは、ハンドルが別々になっているタイプが良いでしょう。
【オクタリンク】
上述したカートリッジタイプと同じです。
【ホローテックⅡ】
クランク取付工具とロックリング取付工具は必須です。
締め付けるときは、きちんと力を込めなければ外れてしまうので、気を付けてください。
シマノのクランクの取り付け方法
シマノのクランクを取り付けるには、まずは「カートリッジBB用ソケット」「クランク抜き」「六角レンチ」の3つを用意してください。
どれも1,000円くらいで手に入ります。
最初にクランクの真ん中にあるネジを、六角レンチで外します。
どちらも正ネジなので、左に回せば緩んでいきます。
続いて、クランク抜きの先端に付いている金属を磁石で外してから、クランクに手でねじ込んだ後、モンキーレンチなどで軽く締め付けてください。
クランク抜きがセットできたら、シルバーの部分をレンチで締め込みます。
すると、クランクが外れます。
同じ方法で、もう片方も取り外しましょう。
次はカートリッジBB用ソケットをボトムブラケットに取り付けて、レンチで回していきます。
スプロケット側は逆ネジなので、右回転させましょう。
錆止めとして、ボトムブラケットにはグリスを塗ってください。
塗り終わったら、元の位置に戻します。
このときは、六角レンチでネジを締めていくだけで構いません。
クランクの種類はどれがいい?
クランクを取り付けるならシマノ製のものが良いとされていますが、種類はどれを選べば良いのでしょうか。
今回はクランクの種類を見ていきたいと思います。
・コンパクトクランク
前側のチェーンリングの歯の数が少ないものを指しています。
フロントのギアは、歯の数が少ないほど軽くなるので、ヒルクライムなどを走りやすくなります。
ですが、乗り手の脚力によってはクランクが回りすぎることで、あっという間に加速の限界が来てしまうこともあるようです。
初心者に向いている自転車に使われていますが、坂道の多いレースでは、プロも使うことがあります。
・ノーマルクランク
チェーンリングのアウターが53、インナーが39のものを指します。
コンパクトクランクよりも力がいるので、脚力に自信のある人や、プロが愛用しています。
坂道を上りにくく、重量も増しますが、変速に関しては性能が向上するので、レースやイベントに適しています。
・セミコンパクトクランク
インナーの歯の数はコンパクトクランクに近く、アウターはノーマルクランクに近い組み合わせのギアを使用しています。
ヒルクライムやダウンヒルの、両方に適したギアを見つけられます。
シマノのクランクにしよう!
今回は、クランクの取り付け方から選び方までご紹介しましたが、何か役に立つ情報はありましたか?
クランクひとつ交換するだけで、乗り心地は大きく変わってきます。
これを機に、高性能なシマノのクランクを取り付けてみては、いかかでしょうか?