自転車を選ぶ時の条件は「軽いこと」「安いこと」が重要?

あなたが自転車を選ぶとき、何を基準にしますか。どの種類を選ぶかにもよりますが、例えばロードバイクであれば出来るだけ「軽いこと」は大事な条件の一つになるでしょう。そして価格が「安いこと」これも大事な条件ですよね。同じスペックだったら価格がおさえられている方を選択するかもしれません。もちろんブランドイメージもあります。今回はロードバイクの人気モデルに見る重量と価格に焦点をおいてお話をしていきましょう。

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自転車の「軽いこと」によるメリット①

ロードバイクに乗り、スピードを追求した走りを楽しむ人々の間では、よく軽さこそが正義であると言うような向きの話を耳にすることがあるかも知れません。その理由は殆どの場合で正しいです。軽さによるメリットには色々な事が挙げられますが、代表的なものを見てみましょう。まず、加速するために入力するエネルギーが少なくて済むというメリットがあります。ロードバイクが前に進むために抵抗になる要素としては、空気抵抗・タイヤが転がるための抵抗あたりが挙げられます。空気抵抗と重量については、ここでは直接関係しないものとしておくと、あとはタイヤが転がるために受ける抵抗が問題になります。タイヤが転がるときに受ける抵抗には、重量が直接大きな影響を及ぼします。重量があるほどタイヤの路面設置部分はたわむことになり、結果的に接地部分が大きくなって、その分抵抗が増すことになります。従って、単純に考えて重量が軽いほどタイヤが受ける転がり抵抗を小さくすることが出来ます。

自転車の「軽いこと」によるメリット②

もちろん、抵抗の話を抜いても、単純に重量が軽いものの方が重いものよりも加速するのに少ないエネルギーで済むことはイメージしやすいでしょう。更に上り坂を考えてみると、重量の軽いほうが重い方に比べて有利であることはよりイメージしやすくなるかもしれません。自身の脚力が仮に同一だったとして、今より10kgダイエットした自分を想像してみてください。坂道を登るのが随分楽になっているイメージが湧くことでしょう。同じ出力なら重量が軽いほうが有利ですから、極めて単純な要素だけを比べても、重量を軽くすれば良いことずくめであることは考えるまでも無いことなんですね。更に細かいメリットを挙げるとすれば、タイヤは長持ちするようになりますし、ブレーキングのコントロールもしやすくなります。旋回運動も同様にコントロールしやすくなりますから、殆どの状況で運動性能が高くなると考えて差し支えないでしょう。このように単純なメリットを並べ立てるだけでも軽量化で得られるメリットは大量にあると言えます。

自転車を選ぶポイント~ロードバイクにおける「軽い」「安い」①

ロードバイクとは速度を追求して余計なものを極限まで削ぎ落としていったものですから、もとより軽量化を念頭に置いて設計されています。ある程度のグレードまで軽量化されたロードバイクはほぼ頭打ちとなり、そこから先は100gを軽くするために1万円が必要になるとも言われていて、数百グラム単位の軽さが数万円の差となって現れてきます。従って、程度に関係なく軽さを重要視すると購入対象になるロードバイクの販売価格は、実際問題として青天井となっていきます。あくまでも一般的な軽さの限界値というものの参考値を知ったうえで、軽めのモデルを選ぶようにしたいところです。
まずはフレーム素材と重量の関係を掴んでおきましょう。概ねクロモリ>アルミ>カーボンという図式が成り立っています。ここ数年では完成車9kgを切ったものからそこそこ軽いとされる傾向があります。しかしクロモリだけはアルミやカーボンと同等の軽さを実現するために驚くほどの費用が掛かります。軽量化をキーワードにするときは、一旦クロモリを考慮から外しても問題ないでしょう。残るアルミとカーボンは、カーボンのほうが軽いと言われている一方で、完成車ではカーボンフレームのエントリーグレード車両と同程度の価格で同程度の重量を実現しているアルミフレーム車両も増えています。従って軽さと安さを両立したい場合、こだわりが無ければアルミとカーボンの両方を考えると良いでしょう。

自転車を選ぶポイント~ロードバイクにおける「軽い」「安い」②

比較的軽いとされる8kg台のロードバイクの相場価格はどんなものでしょうか。コストパフォーマンスに優れると言われるGIANTを例に見てみましょう。2016年モデルでは、例えばフルカーボンでTCR ADVANCED 3があります。180,000円、完成車で8.4kgとなっています。念のためGIANT同様にコストパフォーマンスの良さで名高いFELTのF7も見てみましょう。フルカーボンで完成車は9kgジャスト、158,000円となっています。9kgを切ってくるようなロードバイクは、概ね150,000円〜200,000円の相場観だと思っておけば良いでしょう。
フルカーボン以外にもアルミロードの軽さと価格を見ておきましょう。アルミロードバイク最軽量と名高いTREK Emonda ALR5は完成車で脅威の8.19kgを実現しています。7kg台に迫ろうかというその軽さながら、価格は199,000円と200,000円を切っています。
これらのモデルをざっと見た限りでも、8kg台で200,000円以下と考えておけば軽量ロードバイクの選択肢は十分に持つことができそうです。

安い!軽い!おすすめ自転車はこれ①

軽量アルミロードでは先にご紹介したTREKのEmonda ALR5のインパクトが大きいです。やはり7kg台に迫るほどの軽さを実現しつつも200,000円を下回るその価格は魅力的です。他社の軽量アルミロードを比較してみても、8kg台中盤で税込み200,000円を超えてくるモデルが多く、軽さと価格の単純比較では現状TREKのEmonda ALR5が最有力モデルだと考えて良さそうです。
これだけの軽量化を果たしているだけに使用しているコンポーネントには期待出来ないか、と言えばそんなことはありません。なんとShimano 105シリーズを採用しています。特に、自転車の仕様では採用パーツに何らかのブランドをうたっておきながら、実際にはブレーキレバーのみがそのパーツで、ブレーキアーチはノンブランドである、というようなケースが多々認められますが、このEmonda ALR5はキッチリとブレーキアーチまでShimano 105で統一しています。間違いなくオススメの1台です。

安い!軽い!おすすめ自転車はこれ②

アルミロードを取り上げたところで、フルカーボンも1台見てみましょう。やはり安さを念頭に置くとFELT F7は魅力的ですが、軽さを兼ね備えているのはむしろGIANT ADVANCED 3ということになるでしょうか。FELT F7に採用されているコンポーネントはShimano SORAシリーズで、GIANT ADVANCED 3はShimano TIAGRAシリーズとなっています。やはりバランスとしてはレースも念頭に置くことが出来るレーシングエントリーグレードのTIAGRAを採用しているGIANT ADVANCED 3が魅力的ですね。
しかし、実はADVANCED 3にはその上位グレードにADVANCED 2があります。税抜価格でジャスト200,000円と少々割高になってしまう事は否めませんが、なんと重量は7.9kgと8kgを切っており、しかもコンポーネントはShimano 105にアップグレードされます。20,000円でコンポーネント一式が一段回アップグレードされる上に500gも軽量化されれば否応なしに考えてしまうというものです。GIANTは細やかなモデル別の展開が素晴らしくもありますね。

軽さはメリットの宝庫。だけど重いことだって大事

軽さが自転車にもたらすメリットについて見てきましたが、実は軽くなることにデメリットがひとつも無いわけではありません。下りでは重量があるほうが慣性に従ってスピードが出やすくなります。危険ではあるものの、スピードを追求すると言う目的からすると、下りに限って言えば重量がある方が良いということになるでしょう。また、重量が軽くなることで路面からのギャップや衝撃を受けやすく、足回りがバタつきやすくなるという点にも注意したいところです。ある程度効果が見込めることであっても、盲目的にそれだけを追求すれば良いものではないということですね。