自転車とバイクの50ccで被るヘルメットが違うのはなぜ?

自転車の中でも特にスピードの出るロードバイクと、オートバイの中で一番遅い50ccのバイクでは、出せる時速に、ほとんど変わりはありません。

しかし、ヘルメットが違うのはなぜでしょう?

穴がたくさん開いている自転車用のヘルメットは、本当に安全なのでしょうか。

これには理由がありますので、50ccバイクのヘルメットと見比べながらみていきましょう。

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50ccバイクで自転車のヘルメットはダメなの?

50ccバイクでの「乗車用ヘルメット」として自転車用ヘルメットの使用は可能か、という疑問に対しての答えは「不可能」という事になります。

なぜなら法令では、「帽体が耐貫通性を有すること」が「乗車用ヘルメット」の条件となっているからです。

自転車用ヘルメットは、通気性が重視されるため多数の隙間を設けています。

エンジンで動くバイクと違い、人が運転する自転車では、ライダーの発する熱を放出し、快適に走行させることも必要となるため、このような仕様となることを許可されています。

しかしこれでは、「帽体が耐貫通性を有すること」という要件には合致しません。

したがって、自転車用ヘルメットを使用して二輪を運転することは「法令違反」だと判断されてしまいます。

逆にオートバイ用の「乗車用ヘルメット」は、転倒時に鋭利なものが頭部に刺さることを想定しなくてはならないため、耐貫通性が必須となるのです。

この基準をクリアできていない製品は、PSCマークなどの規格から外れるため販売を規制されます。

50ccバイクなどとは違う。自転車用ヘルメットの安全性

50ccバイク用のものと基準は違いますが、自転車用ヘルメットもまた、数多にある実際の事故ケースから分析され、いくつもの厳しい試験を課すことで、安全性を確保しています。

例えば「オージーケーカブト」の評価基準には、

・衝撃をどのくらい吸収できるかを見る衝撃吸収性試験
・転倒時の脱げにくさを見るロールオフ試験
・同じく転倒時に顎ひもが伸びにくいかを見るあごひも強度試験

などがあります。

このように、様々な面から安全基準を満たすか見るための試験を定期的に行っています。
またカブトでは、実際にカブト製のヘルメットを使用しているプロ選手から、転倒時に破損したヘルメットを回収し、その破損具合・本人たちからの聴いた事故状況などをデータ化して保管しています。

その数はなんと1000個以上。

激しいスピードで走るプロが落車したときの衝撃は大きく、ヘルメットはどれも酷く破損しているといいます。

しかし、どのヘルメットも選手の頭部に大きなケガを負わせ、障害を残すことを防いでいるのです。

これこそが安全性の証でしょう。

こうして安全性を満たしたヘルメットは、多くの一般サイクリストも事故から守り感謝されています。

街乗り用なら「SGマーク」、スポーツ用ならJCFの公認・推奨を取得したもの、海外製品なら米国CPSCやCSマークの付いたヘルメットは、こうした厳しい基準をクリアし安全を確保してます。

自転車用ヘルメットの種類

50ccバイク用のヘルメットと自転車用ヘルメットは、構造も安全基準も異なっています。
さらに自転車用ヘルメットの中にも目的に応じ種類があります。

自転車用ヘルメットは、大きく分けると「ソフトシェル」タイプと「ハードシェル」タイプに分かれます。

一番の違いは、アウターシェル(外殻)の素材です。

ソフトシェルの場合、「ポリカーボネイト製プラスチック」がアウターシェルの材料となっています。

これは、真空形成などにより作られ、比較的薄く柔軟性があります。
通気孔が多目に設けられていることもあって、ハードシェルタイプより軽量な作りになっています。

一方ハードシェルは、内側にあるライナーの素材は、発泡スチロールであり、ソフトシェルと共通しますが、アルターシェルの素材がABS製プラスチックになります。

これは、インジェクション形成などにより作られ、厚みと剛性があります。
なのでソフトシェルよりも重量があり、頑丈性はより高いと言えます。

マウンテンバイクのダウンヒル競技に使用される大人用ヘルメットともなると、アウターシェルはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)=カーボン樹脂の様な、より強度が高くかつ、フルフェイスタイプのハードシェルヘルメットが使われます。

また子供用ヘルメットにもソフトシェルとハードシェルがあります。

自転車用のヘルメットの種類②

50ccバイク用と自転車用ヘルメットに違いがあるように、ソフトシェルヘルメットとハードシェルヘルメットにも安全性の違いがあるのでしょうか。

大人用なら用途に応じて使い分ければいいのですが、子供用では、同じ用途に両方の種類が作られているため、どちらを選んでいいのか迷ってしまいます。

Kabuto製ヘルメットの場合だと、両者にはとくに安全面での優劣はないとのことでした。
軽いが強度に劣るソフトシェルは、肉厚を大きめに設計することで強度を保ち、逆に頑丈だが重量のあるハードシェルは、肉厚を小さめにして軽量化を図るため、どちらも同じだけの安全性が確保されているのです。

子供の場合は、年齢や使用状況で選ぶとよいと言います。

骨格や筋力がまだ発達していない小さな子供の場合は、首にかかる負担を考えるとソフトシェルが適しています。

成長し、骨格や筋力が発達してきた子供は、より激しい使い方をするようになるので、そのために、損傷に強いハードシェルも用意されています。

ロードバイクなどで使用するヘルメットの値段と性能の差

大人用自転車ヘルメットの中でも、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツサイクルで使用するヘルメットは多種多様で、その違いは50ccバイク用ヘルメットとの違いほど顕著ではありません。

一目見ただけでは、どれも同じように見えるのに、値段は数千円で買えるものから、3万円以上するものまであります。

値段によって、どのような性能の違いがあるのでしょうか。

まず、安全面での違いはありません。

一番の大きな違いは快適性なのです。

ハードなスポーツサイクルを長時間快適に行うために必要なのは、軽量であることと通気性が高いことです。

重さについては、単純な形状で作られた安価なヘルメットに比べると、高価なヘルメットは形状を複雑にすることで、安全性を保ちながら軽量化を図っていることが分かります。
また通気性については、安価なものには「上下のみ」や「上下左右のみ」といった単純なエアホールしかありません。

しかし高価なものは、エアホールを放射状に配置するなど工夫をこらし、高い通気性を得ているのです。
こうした複雑な製品を開発製造するためのコストが値段に反映されていると言えます。

また高価なヘルメットほど、サイズ展開を多くしているので、その費用がかかっていることも見逃せません。

50ccバイクや自転車のヘルメットの寿命

50ccバイク用も自転車用も、ヘルメットには寿命があり、購入してからおよそ3年以内と言われています。

なぜなら、それ以上経ってしまうと、ヘルメット内部の緩衝材の劣化により、「潰れることで衝撃を吸収する」という役割が十分ではなくなってしまうのです。

また、緩衝材は、一度大きな衝撃を受けると潰れてしまうので、その次に大きな衝撃を受けたときに本来の防御力が発揮されません。

なので、いざという時に命を守るためには、ヘルメットの定期的な買い替えが推奨されています。

しかし、正しく安全規格を満たしたヘルメットを寿命を守って使用していても、正しく着用しなければ、最大限の効果を得られません。

使用時には、きちんとまっすぐヘルメットを被り、顎ひももしっかり締めましょう。

バイクライフを安全快適に過ごすためには、自分に一番あったヘルメット選びが重要です。

カラーやデザインももちろん大切です。ですが、ヘルメットを被る一番の目的は、いざ事故に遭ってしまった時に命を守ることなのです。

二輪交通事故死者のおよそ半数は、頭部にダメージを負って亡くなっています。そのことを肝に応じて、自分の使用目的に合ったヘルメットを選んで下さい。

自転車とバイクの50ccで被るヘルメットが違うのはなぜ? まとめ

いかがだったでしょうか?自転車のヘルメットの特徴などはご理解いただけましたか?
身の安全を守るためにも、ヘルメットは必ず着用しましょう。
かっこ悪い、髪が乱れるなどを気にしていたら、万が一の事故で最悪な結末になってしまう可能性があります。

自転車もバイクも安全第一でいきましょう!


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