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シマノ・アルテグラのブレーキを分解してみよう

      2016/12/25

シマノ・アルテグラのブレーキを分解してみよう

シマノ・アルテグラのブレーキは、シマノの様々な工夫が込められています。
デュラエースには及ばないとしても、ホビーレーサーにも十分な性能をもつブレーキです。
今回はアルテグラのブレーキを徹底解説してみます。

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シマノ・アルテグラのブレーキシュー

アルテグラのブレーキシューには、一般的にR55C4というブレーキシューが使われています。
ブレーキシューはカーボン用もありますので、カーボン用はR55C4 for Carbonという製品になります。

標準でつくブレーキシューには、105・アルテグラ・デュラエースで違いがあるわけではありません。
実はブレーキシューを取り付けるカートリッジが、違う形状、違う重量になっています。
カートリッジは、デュラエースが一番軽く、次いでアルテグラ、105が一番重いです。

重量に違いがあるだけで、剛性に違いがあるわけではないのです。
例えば、アルテグラのブレーキシューを105のカートリッジに装着しても、性能が変わることはないと思います。

しかし、形状に違いがあるので、取り付けができない場合があります。
取り付けるところによっては、ブレーキアームなどに干渉するかもしれません。

ブレーキシューは、シマノ用と書かれているものは、デュラエースや105は勿論、アルテグラやティアグラなどにも装着することができます。

例えば、私が長年使っているのは、Swiss StopのBlack Princeというブレーキシューです。
小さな固定ネジを外し、ホイールも外して作業すれば、すぐに交換することもできるでしょう。

また最近は、ワイドリムのホイールが流行っています。
その理由は、プロのレースで25㎜のタイヤを使用するようになり、それに合わせてリムもワイド化してきたからです。

しかし、今までのブレーキシューでは、ホイールとブレーキシューとの間に、十分なクリアランスを確保できない可能性があります。

そのため、最近はシマノも細いブレーキシューを発売しました。
ワイドリムのホイールを使っている人は、細いブレーキシューを使ってみてください。

シマノ・アルテグラのブレーキタッチ

アルテグラ6800のブレーキアーチは6700・6600のブレーキタッチと比べて、かなりかっちりときくようになります。
かっちり、というのはわかりにくいかもしれませんが、効かせすぎるとがっつり効くかんじです。
効かせすぎるとタイヤがロックしてしまい、危険な状態になります。

ティアグラのブレーキなどでもタイヤロックさせることが可能ですが、アルテグラでは簡単にロックさせることができます。
一方でデュラエースのブレーキと比べてしまうと、やはりアルテグラは、少し劣ることが分かります。

デュラエースはリニアに効く感じで、タイヤもロックしにくいです。
ブレーキのインプレッションは難しく、ウェットかドライか、路面のコンディションにも左右されますし、リムの精度や材質にも左右されます。
そして、セッティングがガバガバならば、デュラエースと高精度のリムを使っても、ブレーキは効きません。

ブレーキのインプレッションは、シマノのオリジナルブレーキシューと、Fulcrum Racing ZEROのアルミリムで行っていると考えてください。

シマノ・アルテグラブレーキの派生品

アルテグラブレーキには、いくつかの派生品があります。
普通のキャリパーブレーキとしてラインナップされているのが、BR-6800です。
BR-6800は、ほぼすべてのキャリパーブレーキ用フレームに使うことができます。

一方で、アルテグラのブレーキには、シマノが開発を主導した、ダイレクトマウントブレーキの派生品である、BR-6810もあります。

ダイレクトマウントブレーキの特徴は、軽量につくれること、左右にずれない事、空力が少し良いことなどです。

一般的なダイレクトマウントブレーキのリアブレーキは、BB下に装着します。
メリダ・ラピエール・トレック・などがこのようなブレーキを使用します。
前後でブレーキ形状が違います。

ダイレクトマウントブレーキの悪い点としては、リアブレーキが反ドライブ側に少し飛び出してしまうため、パイオニアのペダリングモニターのようなパワーメーターが干渉して使用できないことがあります。

私も実際に、DAREのVSRというモデルにぺダリングモニターを装着しようとしたときに、干渉で使えませんでした。
どうしても使いたい場合は、シマノのような飛び出してしまうブレーキではなくて、TRPのような飛び出さないブレーキに交換しなければなりません。

しかも、このような形のリアブレーキは、ブレーキタッチの調整が難しいという欠点があります。
一方で、BB下ではなく、一般的な位置にリアのダイレクトマウントブレーキを装着するモデルもあります。

例えば、FujiのTransonic、CanyonのAeroad、Trek Emondaなどです。
このようなモデルのリアブレーキには、BR-6800 RSという、リア用のブレーキを使用します。

形状はフロントブレーキとほぼ同じですが、ブレーキシューの向きが、リア用になっています。
このような形状ならば、当然パワーメーターを使用することができます。

また、メンテナンスも楽です。
ブレーキタッチの調節も、通常のキャリパーブレーキと同じようにできます。

私としては、ダイレクトマウントブレーキのフレームを選ぶならば、FujiのTransonicやCanyonのAeroadのようなモデルを選んでほしいものです。

シマノアルテグラブレーキの歴史

アルテグラという名前が初めて採用されたのは、1992年、シマノ600アルテグラでのことです。
この時に初めてSTIが採用され、ブレーキもSTIの引き量にあうように設計されました。

その後、6500、6600、6600slと進化していきますが、ブレーキに関しては、軽量化などは行われたものの、大きな構造の変化などは起きませんでした。

しかし、2009年に登場した6700系では、ブレーキの引き量が小さくなり、より軽く引けるようになりました。

そのため、古いSTIで6700、6800のブレーキを引こうとすると、効き過ぎて危険ですし、逆に6700や6800のSTIで古いブレーキを引こうとすると、効かなさ過ぎて危険です。

コンポーネントを違う世代でちゃんぽんする方はあまりいないでしょうが、とても注意していただきたい事項です。

6700、6800のブレーキは混ぜても大丈夫ですが、メンテナンスのしやすさ、調節のしやすさという意味では、6800のブレーキの方が優ります。
敢えて6700のブレーキを選ぶ理由はないでしょう。
軽量性でも6800の方が優れています。

シマノ・アルテグラ6900?のブレーキはどうなるか

次世代のアルテグラが6900という名称になるかは、シマノの中の人の心次第なので、敢えて?マークを付けましたが、次世代のブレーキはどのように変化するでしょうか?

今年発売された、9100のブレーキの構造を、基本的には受け継ぐ形になると思います。

9100では、ブレーキアーム本体にブースターが取り付けられていて、更にロックしにくく、制動力もましています。
この構造は単純なので、6900にも取り付けられるのではないでしょうか。

また、ブレーキ開放のためのつまみが、ブレーキアームと一体化するようなデザインになっているのも、受け継がれるでしょう。

様々な工夫を凝らしているため、デュラエースのブレーキに搭載された機能を全部新世代のアルテグラブレーキに積み込もうとすれば、重量増は免れないでしょう。

ただ、ブレーキはあまり軽量のものを使っても怖いですから、重くてもしっかりしたものを使いたいものです。

まとめ:アルテグラのブレーキの位置づけ

シマノのラインナップの中でも、アルテグラは性能と金額のもっともいい妥協点になるのではないでしょうか。

ブレーキに関しても、105よりははっきり良いものだと言えますし、デュラエースとは軽量性ぐらいしか違いがない、ともいえます。

ただ、メンテナンスを怠ると、高いコンポーネントでも性能は無駄になります。
メンテナンスをしっかりして、アルテグラブレーキの真価を発揮させてあげてください。

 - ロードバイク 国産メーカー, 自転車 ブレーキ