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憧れのディープリムホイールは安いの?高いの?

2017.6.6

自転車のトラック競技などで、よく見かけるリムの幅の広いホイールがディープリムホイールです。

屋内競技向けとされてきましたが、最近では技術の向上により、高剛性化など様々な利点が出てきているため、ロードレースなどにも使われるようになってきました。

しかし、このディープリムホイールは、とにかく高価なことで有名なのですが、最近は安い物も出回ってきたので、みていきましょう。

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ディープリムホイールの特徴

自転車の中でも特にスピードに特化したロードバイクが、さらなる速さを追求しようとすれば、いかにして空気抵抗を抑えるかに行き着きます。

実際に自転車が前に進む上で障害となるのは、80~90%が空気抵抗とも言われています。

しかし、この空気抵抗のうち80%以上は人の体に当たる風なので、これは深めの前傾姿勢が取れる構造になっているロードバイクとは言えども、減らすのは難しい問題です。

そのため、他の部分を見直すしかなく、その中で最も空気抵抗が大きいのがフレームとホイールでした。

ホイールの中にスポークという細い棒が何本もありますが、これがホイールの空気抵抗の元になります。

このスポークの長さを短くすると空気抵抗が減るため、リムの幅を広くして、短く済むようにしたのがディープリムです。

また、リムを幅広くすると、横風を受けたときの揚力が大きくなります。

揚力が大きくなると空気抵抗を帳消しにする程の推進力が生まれるとされているので、リムの風が当たる部分の面積を大きくして、揚力の効果を最大限発揮させようとする狙いもあります。

ディープリムホイールは、このようにリムの部分の面積が大きい性質上、軽い素材で作らなくてはなりません。

そのため、素材自体の価格が高いので、必然的に安いホイールは作れなかったのですね。

ディープリムホイールのメリット・デメリット

まず上記の空気抵抗の話ですが、ディープリムホイールの場合は、特にスピードが上がったときの空気抵抗を減らすことができます。

そのため、高速巡航時に速度を維持しやすいというメリットがあります。
ですから、比較的平坦なコースを一定の速度で走るトライアスロンなどに良く用いられます。

あとは剛性が上がるので、ホイールのたわみが少なくなります。

ホイールはたわんだりすると、パワーロスに繋がりますので、ある程度の硬さがあった方が良いのですが、あまり硬すぎても足に大きな負担が掛かるので、適度な硬さが求められます。

そこで適度な硬さを維持できるのが、リムの幅を広くしたディープリムホイールでした。

さて一方デメリットですが、重いことに尽きます。

一般的なアルミホイールに比べても、200g以上は重くなるでしょう。

重くなる→軽いカーボン素材で作らなければならなくなる→安い値段ではなくなる
という循環になるわけですから、重いのが欠点の全てと言って良いでしょう。

あとは、低速時の横風の影響ですね。

高速時には、揚力の関係で推進力が生まれるのでメリットになるのですが、低速時は転倒の危険性があるくらい、もろに横風にあおられます。

安い値段のディープリムホイールってあるの?

さて、そんなディープリムホイールですが、ここまで度々高価な物だという話をしているので、実際にどのくらいの価格なのか見てみましょう。

まずはイタリアの名門ホイールメーカー「フルクラム」の製品です。

【Red Wind(レッドウィンド)80 XLR(CULT)】

リム高80㎜と、見た目にも迫力満点のディープリムホイールです。
しかし、定価が驚きの25万円ですから、中級グレードの完成車が1台買えてしまいます。

続いてベルギーの高級ブランド「Fast Foward」の製品です。

【F6R カーボンチューブラー 240s】

こちらもリム高60㎜と、生粋のディープリム仕様です。

前後合計1.35㎏はディープリムとしては、かなり軽量です。
定価は24万オーバー、こちらもかなりの高級品です。

次は日本最大手の自転車部品メーカー「シマノ」の製品です。

【Dura-Ace (デュラエース)WH-R9100 C60 CL】

シマノのコンポ最上位モデル、デュラエースのディープリムホイールになります。

こちらも定価22万、通販サイトなどで安い物もありますが、それでも16~17万円はします。

個人的な印象ではありますが、各メーカー共にリム高が40㎜を越えてくると、価格が跳ね上がるといった感じでしょうか。

リム高35㎜前後のセミディープリムホイールなら安い値段で買える!

一般的にリム高が30㎜を越えるとディープと呼ばれるのですが、80㎜のホイールがあることを考えると、個人的には50㎜以上をディープリム、それ以下は35mm前後までをセミディープと分類しても良いように思います。

個人的な主観は置いておくとして、安い値段(価値観で違いますが)で買えるディープリムは皆無と言えますが、そもそも上記のような本格的なフルカーボンのディープリムホイールはプロのロードレーサーや、アマチュアでもレベルの高いレースに参戦する人が使うもので、街中ではめったに見られません。

従って、一般的にはリム高35mm前後でディープリムのメリットを享受できると考えられるので、まずはその辺りから検討してみるのが良いと思います。

例えば上記の「フルクラム」製なら、リム高35㎜で前後セット5万円以下のものがありますし、ほとんどの通販サイトでは3万円以下で購入できます。

国産のものが良ければ「シマノ」ですが、こちらはリム高30㎜の「RS330」がおすすめで、セットが2万円以下で手に入ります。

ディープリムホイールはどんな人に向いているか?

様々な特徴や価格を見てきたうえで、どんな人に向いているのかをまとめておきましょう。

まずは平地を走ることがメインの人です。

トライアスロンの選手などで平地での高速巡航が多い人なら、ディープリムホイールのメリットを最大限生かせるはずです。

それに伴うことではありますが、高速巡航とひと口に言っても、結構ハードルは高いです。

ロードバイクに乗ってツーリングなどをするようになって、最初に目指すのが平均時速30㎞と言われていますので、その辺りまで出せるようになったら、ディ―プリムを考えても良いと思います。

ビジュアルを重視する方にもおすすめですね。

「ここにきて見た目か?」と言われてしまいそうですが、やはり存在感は純正ホイ-ルと比べると段違いですよね。

全体的な印象を一発で変えられるのは、他のパーツには中々無いことだと思います。

あとは、一般的なホイールとは対極的な存在なので、純正のホイールや安い値段の物から履き換えるときに、どうせ換えるなら大胆に。と考えている方にも良いと思います。

値段が安いからダメという訳ではありません!

ここまでディープリムホイールを中心に見てきましたが、セミディープにしても一般的なホイールに比べれば、決して安い物ではありません。

しかしこれは、より専門的に自転車を極めたいと、こだわりが出てくると選択肢に入ってくるのであって、値段が高いからと言って、すべての人に最適なホイールであるとは限らないのです。

ホイールに限らず、自転車のパーツは自分の用途に合った物を選ぶのがベストです。

代表的な例は、街乗りが中心で視界を良くしたい人は水平のフラットバーハンドル、高速巡航をしたい人は深めの前傾姿勢が取れるドロップハンドルを選びます。

毎日のように坂道を登らなくてはならない人にディープリムホイールは、はっきり言って無用の長物なのです。

もちろん個人の予算の範囲内にはなると思いますが、まずは用途から考えて選択肢を見つけていくのが、上手なパーツの選び方になると思います。

ディープリムホイールは特別!

今回はディープリムホイールを取り上げてきましたが、やはり現状でも高価な物が多いようですね。

しかし性能を見ると、ロードバイクの醍醐味である高速での巡航が堪能できることは、大きなメリットだと思います。

また、見た目の派手さは他のホイールに比べ断然で、存在感は抜群でした。

自分の自転車を特別感のある物に仕上げたい人は、ディープリムホイールを検討してみてください。

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