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シマノのスプロケット取り付け時に気になる互換性

2017.8.11

ロードバイクなどのスポーツ自転車は慣れるにつれて、パーツごとにカスタマイズしていくのが楽しくなってきます。

特にエントリーモデルからの換装になると、リアの変速段数を上げたくなります。

そこで、まず考えるのが後輪に付いているスプロケットの交換です。

また、シマノ製であればコンポのグレードの枠を超えた換装も、互換性があれば可能です。
今回は、そんなスプロケットについてお話したいと思います。

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国内のスプロケットのシェアNo.1はシマノ

まず、簡単にスプロケットについてお話します。

スプロケットは、後輪に付いている変速用の歯車(ギア)のことです。

ここにチェーンを掛けてギアを変えていくわけですが、ロードバイクなどの後輪は、基本的に8~11段の多段変速になりますので、歯車が何枚も折り重なって付いています。

この状態をカセットスプロケットと呼びます。

スポーツ自転車の変速は、フロントをクランクに付いているチェーンリングが、リアを後輪についているカセットスプロケットが担当していると覚えてください。

それぞれに掛かっているチェーンを、ディレイラーという機械によって掛け替えることで変速を行います。

例えば、フロントのチェーンリングに2枚の歯車、後輪のスプロケットに11枚の歯車が付いている自転車は2×11=22段変速ということになります。

歯車はギアの歯数によって大きさが違いますが、後輪のスプロケットは歯数の多い方が軽いギアで、小さい方が重いギアになります。

フロントはその反対で、多い方が重いギア(アウター)、少ない方が軽いギア(インナー)になります。

スプロケットの日本でのシェアは圧倒的にシマノで、コンポのグレードを超えても互換性があったりするのも強みです。

スプロケットの互換はフリーハブがポイント

さて、スプロケットは後輪のどこに取り付けるかというと、真ん中にあるハブのフリーハブと呼ばれる部分です。

すなわち、フリーハブとの互換性によって、取り付けられるかどうかが決まります。

フリーハブの長さとスプロケットの幅が合えば取り付けられるということですが、フリーハブの方がスプロケットの幅よりも長ければ取り付け可能ですが、逆の場合は取り付けできません。

11速用のフリーハブであれば、8速~11速すべてのカセットスプロケットを装着することができます。

今は、ほとんどがこの11速用のフリーハブを使用したホイールです。

11速用のフリーハブに8・9・10速のスプロケットを取り付ける場合は、隙間を埋めるスペーサーが必要になります。

スペーサーは、ホイールやスプロケットを購入したときに付属しています。

一方、8~10速用のフリーハブは上記のように長さが短いので、11速用のスプロケットは取り付けられません。

また、かなりレアですが、10速専用のフリーハブは文字通り10速のスプロケット専用ですので、他のスピードのものは付けられません。

フリーハブにはシマノ用とカンパニョーロ用の2種類があって、スプロケットもそれに合わせなければなりません。

そのため、シマノ用のフリーハブにカンパニョーロのスプロケットは取り付けられませんし、逆もまた然りです。

シマノのスプロケットの選び方

では、ここからは、どんなスプロケットが良いのかを説明していきます。

まず、もう一度おさらいになりますが、スプロケは歯数が多いほど軽いギア、少ないほど重いギアになります。

ロードバイクのエントリーモデルはリアが8・9速が多いので、変速を上げるカスタマイズですので、基本的には10速以上のスプロケットを選びましょう。

その際に、先ほどのフリーハブとの互換性は十分に注意してください。

シマノなどのスプロケットのスペック欄に11-28Tなどと記載されているのは、重い方のギアが歯数11、軽い方のギアが歯数28と言う意味です。

歯数の選び方としては、自分の用途が最も重要です。

重い方のギアは11T(歯数の単位)が一番重いですが、ケイデンス(1分間にどれだけクランクを回すか)80で40km/h以上のスピードが出ますので、そんなにスピードは必要じゃないという人は、最重が12Tでも構わないと思います。

むしろ重要なのは軽い方のギアで、街乗りで坂道なども頻繁に行くという人は25~28Tは欲しいかなと思います。

高速巡航がメインなら最軽を25Tにして、重い方を目一杯の11Tにするのが良いと思います。

クロスレシオかワイドレシオか

ここまで互換性や歯数を見てきましたが、シマノのスプロケットは同じグレードでも、歯数構成に種類があります。

その中でポイントとして、つけ加えておきたいのは、クロスレシオとワイドレシオの話です。

クロスレシオは隣のギアとの歯数の差が少ないもの、ワイドレシオは差が大きいものになります。

同じ11速で比較してみます。

クロスレシオ:11-25T

11-12-13-14-15-16-17-19-21-23-25

ワイドレシオ:11-32T

11-12-13-14-16-18-20-22-25-28-32

クロスレシオはギア間の歯数の差が最大2ですが、ワイドレシオは4あります。

クロスレシオはギアの幅が狭いぶん、変速がスムーズに行えますし、ケイデンスを維持しやすいです。
ただ、範囲が狭いので、軽い方のギアが25止まりですから、高速巡航向きです。

一方、ワイドレシオはギアの幅が広いので、軽い方には優位ですが、変速が急激に「ガクッ」とくる感じになります。

ただ、一番よく使うギアが真ん中にくるので、チェーンに負担が掛からないという良さはあります。

個人的には32Tまでは必要ないように感じますが、ヒルクライムで急激な坂に対応したり、ロングライドでのチェーン切れの心配が少ないのがメリットです。

ワイドレシオのスプロケットとリアディレイラーの互換性

ワイドレシオのスプロケットは歯数の多い軽いギアがあるので、リアディレイラーとの互換性が心配になってきます。

シマノは通常のショートゲージのディレイラーは28Tまでとしており、30Tからはロングゲージを推奨しています。

実際にこれを検証してみると、フロント側のチェーンリングとの組み合わせも関係してきます。

様々な実験をしている人のインプレをまとめると、30Tになってくるとチェーンがバネを引っ張り切った状態になるので、これ以上伸びてしまうと厳しい状態になるということです。

そのため、最軽ギア30T以上はロングゲージのリアディレイラーを使用した方が賢明だと思います。

プーリーの取り付け位置やスラント角を深くして、何とか32Tまで対応しているユーザーもちらほらと見かけましたが、決してスムーズに変速を行えている感じではありません。

ロングゲージのリアディレイラーが取り立てて高価な訳ではないので、30T以上のスプロケットにしたいと言う人は交換をおすすめします。

シマノのコンポ10速用ならグレードに関係なく互換性あり

ここでは私の個人的なおすすめになるのですが、もしフリーハブが11速に対応していない場合でも、スプロケットをグレードアップできるというお話になります。

シマノの場合ですが、リア10速のコンポは現状ティアグラのみとなります。

ところが、現在11速の上位グレードのコンポもほんの数年前までは10速だったので、まだそのころのパーツを販売しています。

現在11速のコンポは105・アルテグラ・デュラエースですが、いずれも10速時代のスプロケットが残っています。

例えば、2017年にフルモデルチェンジしたアルテグラなどは2世代前まで10速でしたので、まだ在庫はあると思います。

さすがに、ハイエンドモデルのデュラエースは10速時代のスプロケットでも、いまだに高価ですが、105やアルテグラなら安価で手に入ります。

もちろん互換性の問題はありませんし、しかもエントリーモデルからの換装なら、相当の違いが体感できるはずなのでおすすめです。

スプロケは互換性の幅が広いです!

今回はスプロケットについてお話しました。

変速段数は当然のこと、歯数やギア間の差までが、大きな影響があることが分かりました。

さらには、まだ何世代か前のスプロケットも、今のロードバイクに対して使用できますので、ぜひ上位グレードのものを試していただきたいと思います。

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