カンパニョーロの最廉価モデルカムシンの評価を知りたい!

ロードバイクのホイール交換を考える際に、メーカーから入るというやり方が割とオーソドックスですが、カンパニョーロは真っ先に候補に上がるメーカーの1つと言えます。

歴史、実績、ラインナップの豊富さ、汎用性の高さなど、どれを取っても業界トップクラスです。

今回は、そのトップクラスメーカーの最下級グレードになる「KHAMSIN(カムシン)」をご紹介します。

下級グレードがどう評価されているかでも、そのメーカーのもの作りへの姿勢や情熱が分かりますので、カムシンの評価を確認するのも有益なことと考えております。

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カンパニョーロにおけるカムシンの位置づけ

カンパニョーロホイールのグレードを分ける要素は、リムの素材、スポークの素材、ハブボディとベアリングの違いなどありますが、大別しやすいのはリムの素材です。

簡単に言ってしまえば、アルミリムが下位から中位で、カーボンリムが上位グレードになります。

カンパニョーロにはアルミとカーボンをコンポジットした「バレット」というシリーズもありますが、これは中位グレードに当たります。

今回の主役カムシンはアルミリムの最下級グレード、ということは全体の最下級グレードということになり、価格も最も安価になります。

しかし、カンパニョーロホイールの象徴でもある、「G3」というスポークの組み方は採用されています。

G3に関してはのちほど詳しくご説明しますが、最下級モデルにまで象徴と言われるような技術を投入することは他では中々見られませんので、カムシンにはその付加価値が1つ乗っている分だけお得という評価もされています。

カンパニョーロ・カムシンのスペック評価

それではまず、カンパニョーロ・カムシンのスペックをご紹介します。

なお、今回は需要の多いシマノ/SRAM用のホイールとさせていただきます。

【KHAMSIN(カムシン)】

・メーカー希望小売価格:¥31,000(税抜)
・重量:1806g
・リムハイト:前・24mm 後・27.5mm
・リム幅:22mm(C17ワイドリム)
・対応タイヤ:クリンチャー
・スポーク本数:前・18本 後・24本(G3組)
・ハブ:アルミボディ/スチール製シールドベアリング

スペックを見てまず目に留まるのは価格ではないかと思います。

定価3万円台のホイールはカンパニョーロではカムシンだけですので、例えば練習や通勤などの普段使いとして、ガンガン使い倒すような用途ではありがたい価格と言えます。

また、シールドベアリングでありながら調整も可能ですので、耐久性の評価も高いです。

そして、先ほども触れたように、上位モデルと同じスポークのG3組が採用されているのも特筆事項です。

G3はリアのスポークを3本1セットして、放射線状に8方向に張りめぐらせるスポークの組み方になります。

これによりスポーク同士の間隔が広がり空気抜けが良くなりますので、乱気流が起こりにくく、空気抵抗の低減が図れます。

また、24本のスポークの内16本をドライブ側に配することで、左右の応力の掛かり方の不均衡によるねじれが抑えられ、パワーロスが少なく推進力の高いホイールになっています。

カンパニョーロ・カムシン重量の評価

カンパニョーロのみならず、市販のホイールの多くのスペックに重量が記載されています。

ホイールの重量は必ずしも軽い方が有利な場合だけではありませんが、1500g前後であれば軽いに越したことはありません。

カムシンは正直アルミリムホイールの中では軽量と言えるわけではなく、むしろ重めの部類に入ります。

カムシンよりも上位モデルではリムの切削り加工などの軽量化がされていますが、カムシンはされてません。

また、カムシンは上位モデルよりスポークの本数も前が2本、後が3本多いので、その分の重量も嵩んでいます。

そのため、約1800gという重さになってしまうのですが、エントリーグレードの完成車に付属しているホイールは2000gを軽く超えるものも珍しくありません。

特に完成車付属のホイールは頑丈にするためリムに多く素材を使っていますので、それだけ重量もあります。

そういったホイールに比べればカムシンのリムも十分軽いですし、ハブの回転力も違いますので、走りの軽さは十分に感じられます。

ホイールは軽量になるほど価格が上がるという方程式がありますので、高みを目指せばそれだけコストが掛かるということになります。

その点でカムシンは価格と重量が見合っていると評価されていますので、予算が3万円台であるならば、重量面でも良い選択になるかと思います。

カンパニョーロ・カムシンのセールスポイント

カンパニョーロのカムシンは2019モデルよりワイドリム化をされ、G3組と連携したC17リムに生まれ変わりました。

そのため、25c以上の太めのタイヤとの最適化が図られ、安定した走行が可能となり、乗り心地も向上したと評価されています。

また、これも上位グレード譲りですが、左右非対称のリムを使用していることでスポークテンションのバランスが良くなりますし、ワイドフランジなので横剛性も強くなっています。

そのことでペダルを漕いだ力がストレートに動力になりやすいので、加速に優れ、スピードの維持がしやすくなっています。

そして、デザイン面ですがG3組の効果もあり、最廉価モデルにありがちなチープ感がありません。

筆者の周りにも実際にカンパニョーロのG3を気に入って、デザイン重視でカムシンを購入したライダーもいます。

ホイールはロードバイクの「顔」と言われることもあり、バイク全体のフォルムに大きく関わります。

デザインに関しては、性能とは関係のない部分ですが、見た目も非常に重要です。

カンパニョーロ・カムシンに対するネガティブな評価

ここまでカンパニョーロ・カムシンの特徴や性能、デザインの評価をお伝えしたきましたが、最廉価モデルですから少なからずネガティブな評価もあります。

まず交換する前のホイールのグレードによっては、変化が実感しにくいかもしれません。

ハブの回転力に優れているカンパニョーロなので、走りの良さは実感できるはずですが、カムシンレベルですと劇的な変化までは期待薄というところです。

また、リア(後)のドライブ側のスポークが首折れ(Jベンド)なので、折れやすいという話も聞いたことがあります。

文字通り首の部分が折れてますので、ストレートスポークに比べ剛性が低くたわんでしまうことがあるので、折れやすくもなっていると推測されます。

そして、最近のカンパニョーロのホイールはラチェット音が静かなものが多くなっていますが、カムシンは相変わらず大きいという報告があります。

ラチェット音は好きな方もいらっしゃいますので、大きなことが必ずしもデメリットとは言えませんが、気になる方には好ましくない要素です。

ラチェット音はグリスアップすれば治まるという報告もありますので、気になる方は購入時にグリスも同時に入手してください。

カンパニョーロ・カムシンのおすすめポイントまとめ

それでは最後にここまでお伝えしてきた評価を踏まえ、カンパニョーロ・カムシンのおすすめポイントをまとめておきます。

◆現在のホイールが完成車付属のものである場合

エントリーモデルの完成車には頑丈ではありますが重くて、少し性能の落ちるホイールが付属していることが多いです。

数値の目安としては、スポークの本数がやたらと多く(前後60本以上)、実測値で2200g以上あるようなホイールです。

そのため、そのレベルからの交換であれば、カムシンの恩恵を十分に受けることができます。

◆レースの練習や通勤などの普段使いで、ロードバイクの使用頻度が高い人

カムシンはある程度重量がありますので、脚力を鍛えるという意味ではもってこいであり、ローラー台専用のトレーニングホイールとして使用されている方も少なくありません。

また、価値観にもよりますが、盗難の危険性や、傷が付く可能性が高くなる普段使いなどには、カムシンくらいの価格のホイールの方が安心して使用できるはずです。

◆カンパニョーロのG3デザインを気に入った人

先ほども触れましたが、性能面でもデザイン面でもカンパニョーロの象徴であるG3が採用されている点はこの上なく大きなことです。

そのため、何はともあれG3という方には、手ごろな価格で体感できるカムシンがおすすめになります。

カムシンは価格以上にポジティブな評価を受けているホイール

カンパニョーロのカムシンは最廉価モデルですが、性能やデザインは上位モデルを踏襲しており、価格から受けるイメージよりは数段ポジティブな評価を受けています。

ロードバイクのホイールは上を見ればキリがない世界ですから、カムシン以外に自分に見合うホイールもあるはずですが、価格や重量だけで選択肢から外すのはもったいないかもしれません。

特にロードバイクをガンガン乗り回すような用途には最適なホイールでもありますので、セカンドホイールとして使い分けるのもおすすめです。