ロードバイクのタイヤは消耗品なので交換が不可欠になりますが、タイヤの購入だけで試乗はないので、自分で使用感をつかむのは難しいです。
そこで頼りになるのが、実際に使っている人のインプレということになります。
そこで今回は、ロードバイクのタイヤのインプレを参考に、おすすめのタイヤをご紹介していきます。
ロードバイクのタイヤを選ぶ際に頼りになるインプレ
ロードバイクのタイヤは種類が多すぎて、最初の交換時などは本当に迷ってしまいます。
しかも製品の説明には、「転がり抵抗」「コンパウンド」「ケーシング」など、ロードバイクに精通していなければ聞いたことのないような、単語が並んでいます。
私も最初は分かりませんでしたが、そんなときに助けてもらったのがタイヤに付いて書いてあるインプレでした。
個々のタイヤの実際の使用感や、専門用語の説明をブログに書いている人までいて、大変参考になったと記憶しています。
タイヤは、自転車の中で唯一地面と接触していますので、走りに大きな影響を与えます。
スピードが身上のロードバイクは、タイヤの性質や太さによって出せるスピードが変わります。
また、ロードバイクのタイヤは空気圧が大切で、適性の空気圧が決まっています。
それによってクッション性が違うので、乗り心地に変化が出ます。
大まかに挙げただけでもこれだけの要素があるわけですから、いかにタイヤが大切なパーツなのかお分かりいただけると思います。
インプレの評価に頼り過ぎてはいけない
ロードバイクのタイヤについてのインプレから知りたいことは、実際使用してみてどうなのかという「使用感」です。
冒頭でもお話しましたが、タイヤの購入時に試乗はできませんので、インプレに頼ることになります。
しかし、タイヤに限りませんが、使用感はあくまでも筆者の主観です。
低い空気圧で管理できるタイヤを例に挙げれば、ある人は「クッション性が良い」と評し、ある人は「たわんでしまって乗りにくい」となります。
また、耐パンク性を高めるために、ベルトでガチガチに固めているタイヤは、「パンクしなくて良い」と「硬くて乗り心地が悪い」と2つの意見に分かれます。
インプレは大変貴重な意見ではありますが、鵜呑みにしない方が良いでしょう。。
ロードバイクのタイヤ選びで最も重要なのは、自分の用途に合ったものを選ぶことです。
インプレはそのためのヒントであり参考意見ですから、なるべく多くの人のインプレを読んでみましょう。
その中から、自分に最適のヒントを見つけていけば良いのではないでしょうか。
人気ロードバイク用タイヤのインプレ①1番人気と言われるタイヤ
それではここから、ロードバイクの人気タイヤのインプレを確認していきましょう。
【Continental(コンチネンタル):Grand Prix 4000 S2】
タイヤのインプレを書いているブログなどを検索すると、ほぼもれなく出てくる人気タイヤです。
価格は1本5,000円前後で、上位グレードのクリンチャータイヤです。
コンチネンタルの特徴は何と言っても耐久性で、このタイヤも5,000kmの走行を可能と謳っています。
実際には、5,000kmでも交換の必要があるほどの摩耗が見られないという意見が多く、「耐久性の化けもの」と呼ばれる所以がここにあります。
また、耐パンク性にも優れており、インプレではパンクの回数の少なさを特筆する人が多いです。
さらに、タイヤが硬いという話も目立ちます。
硬い=変形しにくいということなので、パワーロスがなく巡航速度が伸びます。
ただ一方で、乗り心地が今ひとつという意見もあり、これは私も最初に感じたことです。
そのため、路面状況が良くない場所を頻繁に走るような場合は、避けた方が良いかもしれません。
インプレの意見を総合すると、舗装路を長距離乗るようなロングライドや、耐久性、耐パンク性に優れていることから通勤などの用途に最適と言えそうです。
人気ロードバイク用タイヤのインプレ②最高の性能と評される1本
【vittoria(ヴィットリア): コルサ】
ヴィットリアは、ヨーロッパのスポーツ自転車メーカーの完成車に多く採用されており、エントリーグレードからハイクラスまで幅広く手掛けています。
中でもコルサはヴィットリアのフラッグシップモデルで、1本1本ハンドメイドで作られています。
その分1本8,000円前後しますので、ロードバイクのタイヤの中ではかなり高額な部類です。
このタイヤのインプレで目立つのは乗り心地の良さです。
タイヤ内部のケーシングに「グラフェン」という特殊素材を使っていることから、非常に滑らかな乗り心地になっているそうです。
また、転がり抵抗の低さも特筆している人が多く、坂の下りなどでのスピードの伸びの凄さを強調しています。
以前は耐パンク性に劣るところがあり、パンクの心配を常に強いられるような意見もありました。
しかし、グラフェンを採用して以降はパンクしたというインプレもあまり見かけなくなりましたので、問題は解消したと見て良さそうです。
乗り心地を重視したいロングライドや、悪路が想定される山道で活躍できるタイヤと言えます。
人気ロードバイク用タイヤのインプレ③最速タイヤ
続いても、インプレで評価されることの多い、人気ロードバイクタイヤを紹介します。
【Michelin(ミシュラン): POWER COMPETITION】
世界中のレストランを評価することでも有名な、ミシュランのフラッグシップモデルです。
インプレでは、圧倒的に転がり抵抗の低さが指摘されており、クリンチャー最速のタイヤと評している専門家もいるほどです。
硬めのタイヤということから平坦の舗装路での巡航性に優れ、レース向きと断言している人が目立ちます。
反面少しグリップ力が弱いところがあるので、コーナーでの安定感などは、例えばヴィットリアコルサなどと比較すると落ちます。
また、ミシュランのタイヤは全体的に耐パンク性に劣るという評価であり、ひび割れが良く起こると聞いています。
そのため、一発勝負でレースの決戦用タイヤと考えている人も多く、耐久性を求めると不満が出るかもしれません。
あの老舗メーカーがロードバイク用タイヤを発売した!
最後は、ロードバイク界のタイヤの勢力図を塗り替えるかもしれないと、話題になっているタイヤを紹介します。
【PIRELLI(ピレリ):P ZERO VELO】
フェラーリなどの正規タイヤにも採用されている世界有数のタイヤメーカーである「ピレリ」が、約60年ぶりにロードバイクタイヤを販売しました。
2017年に発売されていますので、2018年1月現在ではインプレがまだ少ない状況ですが、早くも注目が集まっているのが見て取れます。
世界的なタイヤメーカーだけあって、総合力の高さが評価されています。
その中でも特筆されているのは、衝撃吸収性とグリップ力です。
グリップは強烈なべたっとした食い付きではなく、ナチュラルな感じでスムーズさを感じさせます。
衝撃吸収に関しては、「振動はそれなりに伝えてきながら不快な部分だけを吸収してくれる感じ」というインプレが印象的でした。
概ね満足しているインプレが多いので、試してみる価値のあるタイヤと言えそうです。
インプレ評価はあくまで主観
今回は、人気のロードバイクタイヤのインプレを紹介しながら、実力を確認してみました。
改めて色々なインプレを確認しましたが、受け止め方の違いがあって客観的な評価が難しいと感じました。
大いに参考にはなりますが、あくまでも参考程度にとどめ、自分の目と耳を信じて選んでください。