こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
「ビアンキのロードバイクって色が綺麗だよね、やっぱり良い自転車なの?」
自転車を始めようという初心者の人に、そんなことをよく聞かれます。
実際に、チェレステカラーと呼ばれる、あの青と緑の中間の色は美しいですよね。
ちなみにイタリア語で青空の意味だそうです。
今回は、そんなビアンキのことを初心者の人にも分かりやすいよう書いてみましょう。
ビアンキは歴史の長いロードバイクメーカー
いきなりですが、ビアンキというと、ちょっとミーハーなイメージを持っている方も多いんじゃないでしょうか。
実際、クロスバイクのROMAシリーズなどは、スポーツ自転車初心者だけでなく、街で女の子がキャピキャピ乗っていることも多いですからね。
ちょっと今風ですよね。
しかし、事実は、ビアンキは現存する世界最古の自転車ブランドなんです!
自転車に詳しい人でも、意外と知らない人もいるかもしれませんが、本当です。
2015年は、創業130周年でした。
本当に老舗中の老舗メーカーです。
古いのはもちろん、今でも世界最大の自転車レース『ツール・ド・フランス』にビアンキの自転車は出ています。
そう、今でも現役バリバリ第一線なのです。
実際、これはすごいことです。
今のツール・ド・フランスを走っている自転車メーカーは、割と新しいメーカーも多いです。
1990~2000年代にロードバイクの素材が鉄からアルミ・カーボンへと革命的に変わっていく中で、新しい自転車メーカーが、老舗自転車メーカーを倒していきましたが、ビアンキは今でもバリバリ第一線。
これは本当にすごいことです。
ビアンキは、そういうすごいメーカーでして、作っているロードバイクも当然、きちんとした良い製品です。
青空の意味のチェレステカラーのビアンキ
ビアンキの歴史的すごさは、分かってもらえたでしょうか。
しかし、どうして、こうもビアンキのロードバイクは人気なのでしょう?
これからロードバイクを始めるという詳しいことが分からない初心者の人にも、長くロードバイクを乗っている愛好家の人にも。
まずは色ですよね。
あの独特の青と緑の中間のような鮮やかなカラー。
チェレステカラーと言いまして、チェレステはイタリア語で青空の意味だそうです。
我々日本人のイメージだと青空というと、もう少し青が強いイメージですが、イタリアの地中海の空は、ああいう緑っぽい青空なのかもしれませんね。
愛好家の人からの人気としては、マルコ・パンターニという、伝説のイタリア人自転車選手が乗っていたというのが、ひとつあるかもしれません。
パンターニは本当に強かったし、かっこよかったですね。
興味のある人は、YouTubeなどで調べてみると出てくると思います。
パンターニ以外にも、多くの伝説を乗せてきたビアンキ。
全盛時代のエディ・メルクスに勝ったこともあるフェリーチェ・ジモンディという選手は、1964年の東京オリンピックにも出場していたり、パンターニがツールで優勝したときに一緒に表彰台に登ったり。
イタリアの伝説的選手ですね。
初心者におすすめのビアンキのロードバイク①
さて、歴史はいいとして。
具体的に初心者に、おすすめのビアンキのロードバイクをご紹介していきましょう。
まずは、アルミのリーズナブルな価格のVIA NIRONE。
2016年モデルは、10万円ちょっとの価格からラインナップされています。
10万円ちょっとは嬉しいですよね。
税込みになると11万円になっちゃうのですが。
でも、おすすめは一番安いモデルじゃなくて、ティアグラっていうパーツが組み付けられているモデルですね。
税込みだと15万円ほどです。
できれば、もうひとつ上の105っていうパーツのモデルまで、予算が組めると将来的に安心なのですが、20万円手前までなってしまうので、初心者の方だと少し辛いかもしれません。
でも、長く乗れると思います。
余談ですが、VIA NIRONEはミラノのニローネ通りのことでして、ビアンキの最初の創業の場所ですね。
初心者におすすめのビアンキのロードバイク②
2016年モデルではNIRONE以外にも、IMPULSOというアルミのロードバイクがあります。
NIRONEより少しだけ高いですね。
こちらはヘッド周りの剛性を強化しているモデル。
初めての場合は、NIRONEとIMPULSO、どちらでも、さほど気にしなくても良いと思います。
デザインの好みで、決めてしまって構いません。
ビアンキでカーボンのロードバイクが欲しいという人には、INTENSOというラインナップが20万円前後でありますね。
初心者の方でも、ギリギリ用意できる金額じゃないでしょうか。
カーボンで、このお値段は初心者に優しいと思います。
カーボンは溶接痕がなく美しいです。
カーボンとしては、あまり軽いとは言えないですが。
それでも、カーボンはカーボンです。
所有していて、幸せな気持ちになれます。
もちろん、乗っていてもカーボンは振動吸収が良いので楽です。
初心者におすすめのビアンキのロードバイク③
ただし、自転車部に入ってレースでバリバリ使っていこうという人には、このお値段のカーボンロードバイクは、ちょっと悩みどころです。
マンガの弱虫ペダルに憧れて始めようという人も昨今は多いでしょうから、初心者でもレースで使うという用途を考える人もいるでしょう。
安いカーボンは剛性が低かったり、カーボンなのに特に軽くなかったりします。
レースでロードバイクを使う場合、大きい力でペダルを踏みこみますので、それを受け止めきれるだけの剛性が欲しくなります。
そういう人には、アルミスカンジウム合金のFENICE PROも良いかもしれません。
「え、ビアンキのFENICEっていうロードバイク、アルミのくせに30万円近いの?!ぼったくり?!」
違います、ただのアルミじゃないです。
ぼったくりでもないです。
スカンジウムが入っているんです。
スカンジウムが入ると、アルミは劇的にパワーアップします。
ロシアの戦闘機MIG29にも使われた、スーパー素材なんですよ。
軽く、硬く!
ロードバイクとして、非常に優秀な素材となるわけです。
しかし、スカンジウムはお値段が高く、化学反応性が高く、研究開発が非常に難しいのです。
そんなわけで、FENICEはお値段が高くなってしまっているわけです。
硬いので、初心者には少々しんどいかもしれません。
そうですね、ご紹介してから思いましたが、あまり初心者向けではないかもしれません。
すみません。
初心者だって上級カーボンロードバイクもOK
FENICEの上となると、SEMPREが出てきます。
30万円くらいする正統派フルカーボンロードバイクです。
SEMPREもカーボンの中では硬いほうですが、FENICEなどのアルミと比べれば快適です。
高剛性ですので、初心者でもレースに使うには良いと思います。
重量も軽いですし。
最初から付いているパーツのままでも、レースに参加できちゃうスペックもうれしいポイントですね。
高級サドルfizi:kが入っていたり、ULTEGRA(アルテグラ)モデルでは、Visionのホイールが設定されています。
初心者でも「予算はいくらでも出せるから一番いいやつを!」という人は、ビアンキのフラッグシップモデル・SPECIALISSIMAをどうぞ。
これは、すこぶる軽いですよ。
カンパで組んで、目指せ200万円です!
エアロ系のOLTREもカッコいいですよね。
こちらもカンパで組みたい車体。
イタリアメーカーのトップグレードは、カンパでいきたいですよね。
ビアンキのロードバイクは早めの予約を
ビアンキを買う際に気を付けねばならないことがあるんです。
それは早めの予約。
ビアンキのロードバイクは、日本に輸入する台数が年間で決まっているので、人気モデルは、完売してしまうと来年のモデルまで待たなくちゃいけないんですね。
新モデルが出てくるのは、年によってズレますが、だいたい夏の終わり頃ですね。
明確にビアンキが欲しいという人は、6月くらいからショップに行って、新モデルの相談をすると良いでしょう。
春先の温かい時期に自転車に乗り始めたいという初心者も多いですが、その時期はちょっと微妙かもしれません。
欲しいモデルがない場合は、新モデルまで待つか、お店を巡って探し続けるか、諦めて別メーカーにするか。
アメリカ系のメーカーは、在庫が強いところが多いですので、色・サイズなども選びやすいです。
ビアンキに限らず、ヨーロッパメーカーのロードバイクは、早めの予約が必要です。
まとめ「チェレステの歴史あるロードバイク」
さて、アルミのモデルからトップグレードまで、ビアンキのロードバイクをみてきました。
「イタリアメーカー=高い」というイメージもありますが、ビアンキはエントリーグレードからラインナップがあるので、初心者の人でも助かりますよね。
まずは予算に応じて、お店の人に相談してみるのがおすすめです。
その後の修理なども、買ったお店に頼むことになるので、店員さんがどんな人かというのも大事なポイントです。
いくつかのお店を巡ってみるのも良いかもしれません。
素敵なショップ、素敵な一台に出会えると良いですね。