ロードバイクに乗っている人は、一度はコルナゴという名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は、コルナゴのバイクにシマノのパーツを組み合わせた、clxというロードバイクの評価を徹底的に解説していきます!
コルナゴってどんなメーカー?
コルナゴは、イタリアに本社を置く自転車メーカーです。
創業者は、イタリア・ロンバルディア州ブリアンツァ地方カンビアーゴ生まれのエルネスト・コルナゴ。
メーカのシンボルマークは、クローバー。
趣味で自転車に乗っている人は、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
スポーツ用自転車を市販、またロードレース用フレームビルダーとして、2013年までに140以上のチーム、2,500人を超えるプロ選手に自転車を供給し、7,000勝以上を挙げています。
また、同じイタリアを本拠地とするF1の名門チーム、フェラーリとコラボレーションしたモデルを何度か発売しています。
2001年には、コルナゴの自転車で世界選手権に挑んだ、オスカル・フレイレが優勝。
3位まで、コルナゴの自転車を乗っていた人で独占しました。
2010年には、日本のロードレーサー新城幸也が所属するブイグテレコムへの供給が決まり、その年のジロ・デ・イタリアでは、日本人最高位のステージ3位、ツール・ド・フランスではステージ6位、世界選手権ロードレースでは、9位という好成績を残しています。
そのコルナゴのバイクに世界的にも評価の高い日本メーカー、シマノのパーツを組み合わせたロードバイクがclxです。
コルナゴのclxはどんなバイク?
コルナゴのclxは、V1-rのフレームデザインに限りなく近づけ、近年のバイクらしい機械的さを出さず、伝統的なロードバイクのようなヴィジュアルであると高い評価を受けています。
ヴィジュアルの高級感はハイエンドクラスに引けを取らず、所有欲は満たしてくれるバイクでしょう。
近年はロードフレームのデザインは何パターンか流行があり、どれも似たり寄ったりな形になりがち。
ですが、clx ultegraはトレンドを入れつつ、かといってトレンドに寄りすぎない造形です。
また、大口径のBBから生み出される高剛性、そしてV1-r譲りの軽量フレームは峠道を難なく乗りこなすポテンシャルを秘めています。
軽量なカーボンフレームとシマノのアルテグラDi2・アルテグラ・105との組み合わせで、様々なライダーが楽しめる1台となっています。
先ほど挙げたように、clxの中でも搭載されているコンポが異なっているので、3つの種類があり、「clx 3.0 ULTEGRA Di2」「clx 3.0 ULTEGRA」「CLX3.0 105」といったラインナップ。
カラーは、色鮮やかなイエロー、落ち着いた雰囲気を醸し出す艶消しグレー、光沢が美しいレーシングブラック、爽やかな印象のイタリアンホワイト、人気のレッドの5色を展開しています。
コルナゴのclxはどんな評価をされている?デザイン編
clxは、コルナゴのセカンドグレードV1-rのデザインを受け継いでいます。
ですが、27.2mmシートポストや通常のキャリパーブレーキなどが、より扱いやすい組み合わせになっています。
シートポストも専用カラーのカーボン製のものがついてくるので、スペックを考えても、そのままレースに出ても引けを取らないとの評価をされています。
また、サイズ展開が多く、さまざまなライダーに適したものを選べるという点でも高い評価です。
車体にはDESIGNED IN ITALYの文字が、ところどころに散りばめられています。
生産地は、他社メーカー商品もよく産出している台湾ですが、デザインはイタリアだということですね。
至る所ところに、エルネストの設計思想を感じることができるバイクです。
ヘッド部分、ヘッドチューブとフォークの間にアルミの受けが入っており、多くのメーカーはヘッドやBBでカーボンの上に直接BBやベアリングをつけますが、コルナゴでは重量より強度・耐久性を重視して、このような受けを作っています。
塗装は必要最低限で、カーボン素材を生かしたデザインになっています。
必要最低限の塗装ですが、クリアーの層はしっかりしているので、高級感があります。
また、コルナゴのバイクには創業者、エルネスト・コルナゴが認めた証としてサインが入っています。
もちろん、UCIの公認マークがあるので、PROの公式戦で使用することもできます。
コルナゴのclxはどんな評価をされている?パーツ編
先ほどは、clxの見た目の評価をご紹介しましたが、次は各パーツの評価を見ていきましょう。
シートポストやクランプには、コルナゴロゴが入っているので、相当な軽量化をするという場合以外は、変える必要はないでしょう。
ただ、海外仕様についてくるコルナゴロゴのブレーキは、制動力が少々弱いです。
また、ブレーキシューの調整が難しく、制動力がない、雨で汚れやすい、ワイヤー入り口の角度も悪いなどという辛口な意見もあるので、気になる方は変えた方がいいでしょう。
ワイヤは全て内装ですが、リアブレーキのみフルアウター。
社他メーカーでよく見られる、ディレイラー用のBB裏ワイヤーの出口が小さいという難点がなく、引きも軽いので作業もしやすいです。
駆動周りは、コルナゴロゴのチェーンキャッチャーが付属されています。
リアエンドやチェーンステー、BB周りは剛性が高いでしょう。
最新のコルナゴclx2016モデルの完成車重量は7.9㎏!
さすがにV1-rのように6㎏という数値には届きませんが、7㎏という軽量です。
カーボンフレームも、一体型カーボンモノコックです。
コルナゴのclxはどんな評価をされている?乗り心地編
実際に乗っているライダーは、踏んだら踏んだ分だけ加速するというより、高級感のあるヌルヌルした加速感があり、とても気持ちいいといった声があります。
35km以上の速度から踏み込んだときに、速度の上がり方は緩やかですが、踏み込んだ分に対して少し遅れて加速する感覚があり、一気にトルクをかけると一瞬下に沈む感触があります。
優しく丁寧に回さないと、速度が上がってくれないでしょう。
この加速感はライダーによって、評価が分かれるポイントかもしれません。
スパーンとした加速感が好きなライダーからすると、少し物足りなく感じるバイクかもしれません。
高級モデルの快適性も有していて、乗りやすく、さらに扱いやすい。
また、衝撃吸収性も、極めて高いでしょう。
レーシング性能が非常に高い、極上の快適性を有しているCOLNAGO V1-rのフレームデザインに、限りなく近づけたコンプリートバイクが、新型のclx ULTEGRAということです。
つまり、今まで快適性を重視されていたコルナゴのclxに、強力なレーシング性能までも備えたものですね。
カーボンのclxもいいけどmaster x-lightもおすすめ!
カーボンのclxもいいけど、クロモリに乗りたいというライダーには、master x-lightがおすすめです。
master x-lightは、職人の技が色濃く残るクロモリフレームが採用されています。
クロモリ素材が全盛期だった20年以上前でも、コルナゴのmasterは高嶺の花でした。
ヘッドラグ、バックステイ、フロントフォークにシルバーメッキが吹き付けられていて、まるで宝石のような輝きを放ちます。
masterの特徴は、なんといっても星型をした「ジルコチューブ」と呼ばれるパイプの形状です。
ジルコチューブというのは、じっくりとパイプを見てみるとわかりますが、うっすらと溝があります。
ジルコチュービングはコルナゴ独自の技術であり、パイプの剛性を増す構造なんです。
それでいて、スタイリッシュなフォルムも一緒に実現させています。
肝心の乗り心地は、印象通りキレのあるステアリングと、クロモリフォークならではの剛性と、細かい振動をいなしてくれる振動吸収性を両立しているので、その評価は高いです。
「バイクの走りはフォークが決める」という格言がありますが、その言葉の意味がわかることでしょう。
見た目も性能も高評価を得ている、コルナゴのclxに乗りませんか?
今回は、コルナゴのclxについて徹底的に解説していきましたが、どうでしたか?
コルナゴは、先ほど解説したように、多くのライダーから見た目・性能ともに高評価を得ています。
ぜひ、これを機にコルナゴのclx購入を検討してみてはいかがでしょうか?