知って得する!自転車の車体番号はどこ?どんな意味がある?

こんにちは!暖かくなってくる時期は、絶好のサイクリング日和です。
風を感じて、どこまででも行けそうな気がします。

さて、今回は、わたしも知ってなるほど!だった、自転車の車体番号についてまとめてみました。
自転車の車体番号はと聞かれて、あなたは答えられますか?

自転車の車体番号ってそもそもなに?

自転車には、それぞれに固有の車体番号が1台ずつに刻印されています。(フレームナンバー、シリアルナンバーとも言います)
これはシールとかペイントではなく、刻まれています。

車体番号は、メーカー毎の任意な記号・番号(又は連番)で作られたフレームに、任意(勝手)に記号・番号を打刻します。
そのため、他のメーカーと重複することがあるかもしれませんが、日本全体でみれば、狭い地域で重複することはないと思って大丈夫です。

稀に、海外から取り寄せたフレームに車体番号がない場合もあります。

基本的には、盗難に遭ったときは、防犯登録の情報に基づき車体番号、カラーなどで持ち主を特定します。
しかし、車体番号がないということであると、特定が難しくなる可能性があります。

オークションなどで売買されている自転車の中には、車体番号を削って販売されているものもあります。
このケースの場合、車体番号を特定されないように削った、窃盗品や犯罪の可能性も高いですので、注意が必要です。

自転車の車体番号はどこにある?

自転車の車体番号は、どこに刻印されているのでしょうか。
普段、意識して確認することがないため、どこに記載されているのかわからないという人が多く、ネットでも多い質問です。

【自転車の車体番号が刻印されているところ】

・ヘッドチューブ(ハンドルとタイヤの間の部分)の下の方
・自転車をひっくり返して、ボトムブラケット(ペダルを回転させる軸が通っているフレームの部分)
・カゴの裏側のフレーム部分

が多いです。

自転車購入時に付いてくる、品質保証書にも記載がありますので、そちらでも確認することができます。
メーカーによっては、車体番号とは他に、車種略号・商品コード・ロットナンバーなど、メーカーが管理する番号などもあります。

これが、車種表示シールとして、車体に貼られている場合もあります。
しかし、これはシールであり、刻印されている車体番号とは異なるので注意が必要です。

また、上記でも記載したように、車体番号は、メーカー毎の任意な記号・番号です。
車体番号により、製造月や製造箇所などの特定も可能なので、自転車を特定するために大切な番号であることがわかります。

勘違いだらけの車体番号の謎

私は、『車のナンバーで保有者を特定することが可能』ということは知っていましたが、『自転車にその自転車を特定させるナンバーがある』ということは知りませんでした。
【防犯登録】=【自転車のナンバー】という認識でした。

防犯登録とは、自転車の安全利用の促進、及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律の第12条に基づいています。
自転車の利用者に対し、行うことが義務付けられている制度(システム)です。

自転車の盗難防止を目的として、自転車の利用者に対して行う自転車の登録であるため、車体番号ではないのです。

いまは、購入店での防犯登録が義務化されていますが、防犯登録はメリットだけではありません。
防犯登録の情報は、一定期間で削除されます。(5年が多いが7年・8年・10年・無期限の都道府県もある)

経年により、登録情報が判読し辛くなるなど、自転車の利用者の特定ができない場合があります。

現状、防犯登録は、帰ってきた後の手続きを簡便にするのが、実際の主な目的です。
一度盗難された自転車が帰ってくることは、高級自転車になるほど、ほとんどないみたいです。

そして、防犯登録の法律上のルールでは、車体番号は必須ではないということです。
フレームの色や形状・タイヤサイズ・車体番号以外の刻印(メーカー名や型式名など)があれば、それを代用にして登録事務はできるそうです。

2分に1台が盗まれている現状

警視庁が発表した統計データによると、平成25年の自転車盗難認知件数は、約30万5,000件です。
認知件数なので、被害届などが出ていない場合は、この件数には加算されていないのです。

つまり、実際に起こっている自転車盗難被害は、もっと多いということです。

そして、びっくりする事実が、そのうちの6割が無施錠であるということ。
いかに、普段からの防犯意識が低いかということがわかります。

乗り捨てや不法投棄などが、できてしまう自転車。
どこでも誰でも、気軽に購入できてしまう自転車。

その気軽さがゆえに「1台くらい良いだろう」という、誤った正当性を与えているのではないかとも思うのです。

そして、その背景には『自転車の車両としての価値の低さの認識』があるのではないかと思います。
この価値観があるかぎり、自転車の盗難被害や犯罪被害は、決して減ることはないと思います。

わたしたち人間に名前があるように、自転車にも車体番号という名前があり、ひとつとして同じものではないと、わたしは考えます。
盗難被害に遭う自転車は、無施錠自転車だけではありません。

こちらも警視庁のデータを参考にしますと、1年間で10万円以上する自転車の盗難被害が496件と、しっかり防犯していたにも関わらず、狙われているケースが多く挙げられます。

こちらは、主に盗難品を専門店や輸出業者、ネットオークションへ転売する目的での犯罪です。
高機能なスポーツタイプのロードバイクなどは、簡単に部品が取り外せてしまうということが、窃盗犯に狙われてしまうとのことです。

いくら防犯意識を持っていても、盗まれてしまうなんて、どうしたらいいのかお手上げですよね。
警視庁は「置き場所や施錠に注意を」と呼びかけています。

細いワイヤータイプの鍵は、すぐに切られてしまうので、なるべく頑丈なものにしましょう。
メインとサブ、2つ付けるなどがオススメです。

たかが自転車、されど自転車。
その人にとっては大切な自転車です。
大切な1台です。
日本から悪質な窃盗が、なくなることを願うばかりです。

自分の自転車を守るために

皆様のご家庭に、自転車は何台ありますか?
趣味で集めている人は、1台に限らず複数の自転車を乗り換えて使用されている人も、少なくはないのでしょうか。
暖かくなる時期は、サイクリングに、もってこいの気候ですね。

あるデータによると、日本の自転車保有台数は、自動車と同程度で増加しています。
人口当たりの自転車保有台数を国際比較したとき、オランダやドイツなどの自転車メーカー大国についで第6位と、世界的にも日本人が保有する自転車数が多いという結果が出ています。

・ロードバイクや電動アシスト車などの販売台数が急増したこと
・健康増進で自転車通勤をされる方
・環境を考慮して自転車を利用する

など、自転車利用の多様化が保有率を急増させたと思われます。

その現状とともに、盗難犯罪や自転車対歩行者の事故件数も増えているというデータも事実です。
自転車に乗る限り、防犯意識や事故に対する意識、自転車のルールの再確認が必要となります。

今やホームセンターや、インターネットから自転車を気軽に購入できる時代です。
また、街で見かける自転車屋さんだけではなく、ロードバイク専門店を多く見かけるようになり、なかには数十万もする高額な自転車が当たり前のように売られています。

安価な自転車でも、高額な自転車でも、共通するのが車体番号です。
購入先の自転車屋さんで防犯登録ができたり、インターネットでの購入でしたら、地域でどこでも防犯登録ができます。
地域により多少異なりますが、500円で防犯登録が可能となります。

平成6年から義務化されている自転車の防犯登録。
自分の愛車を守るためには、まず防犯登録が必須となります。

まとめ 自転車を購入したら防犯登録をしよう

車体番号は、自転車についている名前みたいなものだと知ったので、車体番号はとても重要な番号であるということを学びました。
そして、盗難被害が増えている現状に胸が苦しくなりました。

その人にとっては大切な1台。

自転車を失うだけではなく、保有者の心も傷つけていることに気づいて欲しいと思いました。
自分の大切な自転車を守るためにも、一人ひとりが防犯意識を高めていくことが、自転車の価値を高めることに繋がり、後々の犯罪対策に繋がるような気がしました。