mtbに乗っていて、ブレーキをかけると音がする!
なんて経験、一度はあるのではないでしょうか?
ブレーキといっても、さまざまな種類があり、種類によって解消法が違います。
今回は、ブレーキの種類からブレーキ音の解決法・防止策を徹底的にご紹介していきます!
mtbのブレーキはどんなものが使用されているの?
mtbは、さまざまな種類のブレーキが使用されています。
なので、ブレーキ音がする場合、ブレーキの種類によって原因が異なってきます。
一部のメーカーでは、Uブレーキや油圧ブレーキなど、変わったものが使用されていることがありますが、ほとんどが下でご紹介する3つのブレーキでしょう。
●Vブレーキ
現在、主流とされているのが、Vブレーキです。
正面から見るとVの形になっています。
●カンチブレーキ
現在では、あまり見かけることがなくなったブレーキですが、mtbルック車などで使用されることがあります。
mtbで悪路を走行したときに、泥が詰まった場合でもブレーキの不具合が起きにくいブレーキです。
また、メンテナンスも比較的簡単にできます。
●ディスクブレーキ
ディスクブレーキは、オートバイや自動車に使用されているブレーキと同じ構造になっています。
一般的にカンチブレーキやVブレーキより制動力があります。
ディスクブレーキの特徴として、泥などの影響が少ないところに取り付けられているので、カンチブレーキよりも制動力があります。
mtbのVブレーキから嫌な音がしたらどうする?
Vブレーキを使用しているmtbのブレーキ音が、ひどい場合はどうしたらいいのでしょうか。
まずは、ブレーキシューの溝などに、砂利などが刺さってないかをチェックしましょう。
そして、リムが泥・砂・油で汚れていないか、傷がついていないかをチェックします。
最後に、ブレーキが片効きしていないかをチェックしましょう。
上の点検で異常が見当たらない場合は、ブレーキシューの調整をしましょう。
ブレーキシューの角度を八の字にトーインへセットします。
●トーインにセットする方法
厚さ1㎜程の、テレホンカードやポイントカードをシューの後ろ半分にはさみながら、片手でブレーキレバーを握り、位置を決めてブレーキレバーを握ったままアーレンキーで固定します。
こうすることで、リムとブレーキシューの角度を少し調整することができます。
もし、トーインにセットしても音がする場合は、トーアウトにセットしましょう。
トーインが基本のセットですが、リムに対して、さまざまな角度を調整して、音がしなくなる位置を探しましょう。
mtbのカンチブレーキから嫌な音がしたらどうする?
次は、カンチブレーキを使用しているmtbのブレーキ音がひどい場合の対処法をご紹介します。
カンチブレーキは調整箇所が多く、慣れない人にとっては調整が難しい部分です。
ブレーキは最悪、命に係わる部分なので、自信がない方はショップに調整を依頼することをおすすめします。
●片効き調整
片効きとは、ブレーキシューとリムの間隔が左右均一であるべきところを、何らかの原因によって片側に寄ってしまった状態のことをいいます。
片効きの状態だと、片側のブレーキシューが異常に消耗したり、ブレーキシューとリムが接触し、走行中の抵抗になるなどのトラブルが起きます。
まずは、リムの振れを見ましょう。
振れている状態というのは、リムがゆがんでしまい、綺麗な円状でなくなった状態のことです。
片効き調整をする前に、ホイールを空転させて、ブレーキシューとリムの間隔が場所によって違いがないかを確認します。
振れのせいで、片効きしているように見えてしまうことがあるので注意しましょう。
振れている場合は、振れ取りをする必要があります。
振れていない場合は、リムに近い方のブレーキアームの調整ネジを締め、リムとシューの間隔を均一にします。
一部のカンチブレーキは、調整ネジが片側にしかついていない場合があります。
その場合は、調整ネジがあるほうを見て、リムに近ければ締め、遠ければ緩めて調整します。
mtbのカンチブレーキの音はブレーキシューが原因?
mtbのカンチブレーキ音の原因は、ブレーキシューの位置という場合もあります。
では、ブレーキシューの調整はどのようにすればいいのかご紹介します。
ブレーキシューが間違った位置にあると、ブレーキ音がするだけでなく、ブレーキによってタイヤを傷めてしまったり、制動力が落ちてしまうことがあります。
正しいブレーキシューの位置は、ブレーキをかけた際、ブレーキシューがリムと平行になっている状態です。
●ブレーキシューの調整
まずは、ナットを10㎜スパナで締め、ブレーキシューがある程度動くようにします。
ブレーキをかけたときに、ブレーキシューがリムと平行に接するように調整します。
台座を動かして、ちょうどいい位置にしましょう。
ブレーキレバーをビニールテープなどを使い、軽く握った状態で固定します。
ブレーキシューが軽くリムに当たった状態であると、調整がスムースに行えます。
調整ができたら、ブレーキシューの位置がずれるのを防ぎながら、5㎜アーレンキーでしっかり固定し、ナットを締めます。
mtbのディスクブレーキから嫌な音がしたらどうする?
では、ディスクブレーキを使用しているmtbのブレーキ音がひどい場合はどうでしょう。
まずは、しっかりと組みつけられているかをチェックしてみましょう。
パッドの前後がルーターとの隙間が同じくらいかを見ます。
明らかな差がある場合は、キャリパーの取り付けをやり直しましょう。
この部分に不備があると、何をしてもディスクブレーキ音は直りません。
次に、パッドの状態をチェックします。
パッドを取り外したら、摩擦面が砂や小石を噛んでいないかを確認しましょう。
砂や小石を噛んでいる場合は、先の尖ったもので取り出します。
ローターに筋状の傷ができているときは、パッドに異物を噛みこんでいる可能性が高いです。
また、パッドの表面に凹凸ができている場合があります。
凹凸も、音鳴りの原因のひとつです。
その凹凸をなくすために、石鹸水を付け、2つのブレーキパッドを10分程ゴシゴシと擦り合わせます。
やりすぎると、ツルツルになってしまい、ブレーキの効きが悪くなってしまうので注意です。
ちょうどいい具合に凹凸がなくなったら、水洗いをし、よく乾燥させ装着しましょう。
mtbのブレーキ音に有効な商品はある?
先ほどは、自分で行うmtbのブレーキ音解決法をご紹介しましたが、鳴き止め剤というものもあり、とても便利です。
また、ブレーキから異音がする前に使用することで、ブレーキの音を防ぐことができる商品もあります。
今回は、そんな便利な商品の中のいくつかをご紹介します。
【DAYTONA:ブレーキグリス】
速乾性の二硫化モリブデン潤滑スプレーです。
ブレーキパッドのバックプレートや、シューの軸受部に使用するだけで、流れのいいブレーキ作動と、ブレーキの異音防止に効果的です。
持ち歩きに便利なサイズです。
【RK JAPAN:鳴き止めグリース】
特殊固体潤滑材を配合しています。
優れた耐熱性と、弾力性がある皮膜でブレーキをかけたときに発生する微振動を吸収、ディスクブレーキの異音を防ぎます。
【PERMATEX:ブレーキ鳴き止め剤】
ブレーキパッドのバックプレートに塗るだけでビビリを抑え、ブレーキをかけたときの異音を防ぎます。
完全乾燥した後、薄い耐熱性樹脂被膜を形成します。
ブレーキパッドとの密着性に優れており、ゴミなどの付着も少なく、タレる心配もありません。
正しい方法を知っていれば、ブレーキ音も簡単に解消できる!
今回は、mtbのブレーキ音解消法と防止策について詳しくご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
ブレーキ音は、よくある厄介なトラブルと思われがちですが、ブレーキの種類と解決策を把握しておけば簡単に対処できるものです。
また、先ほどご紹介した、鳴き止め剤を使うことで未然に防ぐことができるので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか?