こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
電車に自転車を積む輪行。
ロードバイクで輪行するときに、完璧にできないと困るのが組み立てです。
組み立てられないと、せっかく目的の駅に着いても走り出せません。
走り出せないだけなら、まだ良いですが走りだして壊れると大変です。
今回は、輪行のときの組み立てについて考えてみましょう。
輪行のときのロードバイクの組み立て
ロードバイクの組み立てというと、何だか恐ろしいような響きですが、実際は単なるホイールの着脱だけです。
ホイールの着脱を完璧にしておけば、何も恐れることはありません。
とは言えど、やはり輪行後の組み立てというのは、どこか恐ろしいものです。
「誰かチェックしてくれる人がいると安心なのになぁ・・・」
そう思う人は少なくないでしょう。
逆を言えば、誰かと一緒にすれば案外怖くないものです。
2~3回、誰かと一緒にしてしまえば、あとは、ひとりでも大丈夫なものです。
「でも、周りにそんな素敵な人いないからなぁ・・・」
そうなんですよね。
輪行ができる人が知り合いにいるなんて、都合の良いことは世の中滅多にないのです。
頑張って、自分でチェックできるようになりましょう!
自分でできる!輪行後の組み立てチェック!
ロードバイクの輪行後の組み立てチェックポイントは、
「外すときに自分が触ったものを元に戻す」
「衝撃を受けて破損している可能性のあるところのチェック」
です。
なので、まずは実際にホイールを外すとき、どこに触っているのか見ていきましょう。
・ブレーキ
ブレーキを解除してホイールを外しますよね。
・シフトレバー
シフトをインナートップ(前が内側、後ろは外側)に変えますよね。
また、ホイールを外した後、エンド金具をつけたらアウターローに入れますね。
・クイックレリース
クイックを解除しないとホイールは外れませんからね。
実のところ、自分で触っていじっているのは、この3つくらいです。
(ペダルは外したとしても、付け忘れることはありえないですからね)
あとはホイールをフレームに固定したり、輪行袋を広げたり、エンド金具をつけたりと。
細々したことはありますが、基本的に自分でいじったところでチェックすれば良いのは、ブレーキ・ホイール・シフトの3点です。
きちんと元のようになっているか、必ず確認しましょう。
輪行でのロードバイクの弱いところ①
次に、輪行中に外から衝撃を受けて、壊れている可能性のあるところのチェックですね。
一番弱いのは、リアの変速機ですね。
正確に言うと、変速機とフレームをつないでいるディレイラーハンガーという金属部品です。
ここが曲がっているのに気付かないまま、組み立てて走ってしまい、故障するという人は多いです。
輪行のトラブルの8割以上だと、言っても良いでしょう。
リアディレイラーのチェックの方法は、順番に全ての変速に入れていき、スムーズに動くかです。
曲がっていると、スムーズに動かないところがあります。
逆を言えば、輪行する前からディレイラーの設定がズレているとチェックできません。
輪行前には一度、自転車屋さんで点検しておくのがオススメです。
スムーズに動かない場合は、無理せずに諦めてください。
町の小さいママチャリ屋さんだと、修理できない場合もあります。
一応、裏技としては、リアのローギア、一番軽いギアを使わないようにすれば大丈夫ということもありますが、走っているうちに使ってしまうことがありますので、オススメしません。
無理せず諦めてください。
ロードバイクに乗れなくとも、自分の住んでいるところから少し離れた街を少し散歩して、珈琲でも飲んで帰る。
それはそれで悪くない休日です。
輪行でのロードバイクの弱いところ②
次に、ロードバイクの輪行後の組み立てのときに、困ったという声をよく聞くのがブレーキです。
「ブレーキが左右にズレてしまった、どうしよー?!」
というわけです。
手で動かして見てください。
手で動かして動く場合は、それでだいたいのセンターに合わせましょう。
もちろん、帰った後で自転車屋さんに持って行って、きちんと直してもらってくださいね。
ただ、手じゃ動きそうもないという場合には、工具が必要になります。
大きくズレている場合には、ブレーキを固定している六角のボルトを緩めて調整、小さいズレの場合はプラスドライバーか六角レンチで、調整ネジをイジって調整します。
どうしても分からない、直せそうにない場合は、あきらめた方が安全です。
ブレーキは特に命に関わる部品なので、絶対に無理はしないでください。
ブレーキの左右のズレくらいなら、田舎の町のママチャリ屋さんでも修理できる可能性は高いので、頑張って探してみて、一度お願いしてみるのも良いでしょう。
輪行でのロードバイクの弱いところ③
組み立てるときに、チェックして直せるわけじゃないですが。
ロードバイクの輪行で、失敗して悲しいことNo.1は、ホイールがちゃんと固定できてなくて、フレームにガリガリと傷が付いてしまうということです。
僕も、一度やってしまったことがあります。
とにかくホイールとフレームをしっかり固定しましょう。
また、今はまだ少ないですが、ディスクブレーキの場合、とても難しくなります。
ホイール側のディスクローターが変形してしまうと、どうにもなりません。
(整備がかなり得意な人なら直せるでしょうが、多分そういう人はそういう失敗はしないでしょう)
フレームとこすれると、フレームの方もガリガリです。
とにかくしっかり固定して、ディスクローターがどこかに接触しないように、細心の注意を払ってください。
ディスクブレーキにせよ普通のホイールにせよ、一番のオススメはホイールだけ、別にホイールバッグを用意して運ぶと間違いないですし、簡単ですし、早く輪行できます。
組み立てる際に失敗しやすいポイント
ロードバイクを組み立てるときは、基本的には、
・いじったところを元通りにする
・輪行中にぶつけたりして壊れている可能性のあるところをチェック・修理する
という2点が完璧にできていれば、大丈夫です。
案外ぼんやりしていて、失敗しやすいポイントとしては、
・ホイールが、きちんと奥まで入っていない
・ホイールをはめるとき、ギアをインナートップにしていない
(アウターローのままだとチェーンテンションがかかって、ホイールをはめるのに苦労します)
・ブレーキをリリースしたまま(オープン状態)にしている
というところですね。
「そんな簡単なミスしませんよ!」
と思うでしょう。
それがですね、意外と失敗するんですよ。
普段はホイールの着脱なんて簡単という人でも、途中で袋に入れたり出したり、ひっくり返したりとかが間に入るだけで、意外と失敗するものなんです。
なので、必ずチェックしてください。
組み立て後は必ずチェック
チェックの方法としては、いつもやっている方法で一度ホイールを着脱するというのが、一番間違いないです。
普段の方法なら失敗しませんよね。
ホイールを外して、はめるだけ。
完全に外さなくてもクイックを開けて、ほんの数センチ離すだけでも問題ありません。
とにかく、いつもと同じやり方でやるというのがポイントです。
ですから、輪行をしようと思ったら、ホイールの着脱だけは完璧にしといてください。
逆を言えば、ホイールの着脱さえ完璧にできれば、ロードバイクの輪行は誰でも可能と考えてもらっても構わないでしょう。
ホイールをいつも通りのやり方で着脱してチェックしたら、車体をひっくり返すか、後輪を手で浮かせて、すべてのギアが正常に入るか確認します。
少し面倒に感じるかもしれませんが、輪行に慣れた人でもチェックは必ずします。
僕も昔、初めて海外に自転車を持っていったとき、空港で自転車を組み立ててチェックしました。
初めての異国だったので非常に怖くて、緊張しっぱなしだったのを今でも覚えています。
緊張のせいか、走り始めてから空気を入れ忘れていたことに気付きました。
電車での輪行自体は何度もして慣れていましたが、やはり緊張すれば、そういうミスもあります。
タイヤの空気なんて、初心者でも忘れないようなことなんですけどね。
電車の場合は、空気は抜かなくても大丈夫です。
飛行機も国内線の場合は、最近は空気を抜く必要はない場合も多いです。
まとめ「組み立て後のチェックさえ」
組み立て後のセルフチェックさえできれば、初心者の人でも輪行は決して怖くありません。
輪行は、ほんの千円分ほど切符を買えば、普段走っているのとまったく違う世界を走れる、魔法のような遊びです。
オートバイより、もっと遠くに行ける可能性だってあります。
決して簡単だとは言いませんが、決して難しいものではありません。
今回は組み立ての方の話でしたが、組み立てさえできれば、分解も可能なはずです。
ぜひ頑張って練習してみてください。