こんにちは、自転車ライターふくだです。
「ロードバイクで有名なメーカーってどんなところがありますか?」ということを初心者の人に聞かれました。
今回は有名なロードバイクメーカーを見ていきましょう。
販売台数の多い自転車メーカー
・GIANT(ジャイアント)
台湾の自転車メーカージャイアントが今のところ販売台数世界No.1じゃないでしょうか。自社ブランドの販売台数もさることながら、自社工場ではOEMで様々なメーカーの製品を作っています。日本では安物というネガティブなイメージもありますが、技術力、経営の力などトータルして考えると世界No.1ブランドと言えるかもしれません。
ロードバイクでの有名車種はTCRとプロペルですね。
クロスバイクのエスケープシリーズでも有名ですね。
クロスバイクからロードバイク、マウンテンバイクとスポーツ車なら何でも作っている総合メーカーです。
・TREK(トレック)
アメリカメーカー。ジャイアントとTREKが世界トップ2とよく言われます。ランス・アームストロングのツール七連覇を成し遂げた伝説のロードレーサーMADONE、その材質OCLVカーボンで一躍知名度を上げました。(ランス・アームストロングの七連覇は後にドーピングが発覚して、取り消されてしまいましたが)
ジャイアントと同じで、クロスバイクからロードバイク、マウンテンバイク、トレックはシティー車、子供車までなんでも作っている総合メーカーです。
一昔前は、アメリカ四大メーカーと言えば、トレック、スぺシャライズド、キャノンデール、GTとよく言われましたが、結果的に経営母体が買収や合併などせず独立し続けているのは今のところトレックのみです。
ロードバイクの有名車種はMADONE、DOMANE、EMONDAです。
アメリカのロードバイクメーカー
・SPECIALIZED(スぺシャライズド)
アメリカ四大メーカーの一つですね。ツール・ド・フランスなどの大きいレースに参加するプロチームへの車体供給がとにかく多いです。
特に最上位モデルは、S-WORKS(エスワークス)という特別なロゴが大きく入ります。プロ選手が多く使っていること、S-WORKSの特別感があってか、レース志向の人にファンが多いです。エントリーモデルも作っていますが、特にレース向きの車体について高い評価があります。
スペシャと略して呼ばれることが多いですね。
有名車種は、ターマック、ルーベでしょう。
・CANNONDALE(キャノンデール)
やはりアメリカ四大メーカーの一つ。
今の時代に珍しくアルミにもかなり力を入れているメーカーです。アルミロードバイクCAADシリーズは、『アルミのカーボンキラー』の異名さえあります。もちろん、カーボンの車体も軽くて硬いと定評があります。
とにかく他メーカーと違ったことを好みます。分かりやすいのはデザイン、他メーカーとは一線を画した派手なCANNONDALEの大きいロゴとビビットな色使い、非常にカッコ良くファンが多いですね。キャノンデールの真似は他のメーカーはなかなかできません。
もちろん、見た目に限らず技術でもBB30、レフティなど非常に斬新なものを世に送り続けて来たメーカーです。
有名車種はCAAD12(キャドトゥウェルブ)、スーパーシックス、シナプスです。
我ら日本のロードバイクメーカー
・ANCHOR(アンカー)
フルネームで言えば、ブリジストンアンカーですね。そう僕ら日本人には非常に親しみの深い、あのブリジストンです。
ママチャリだけじゃなく、ロードバイクもやっています。小柄な日本人の体格にフィットしやすいフレームサイズで作ってくれます。また値段も初心者にも優しいラインナップをしっかり揃えてくれています。
特筆すべきほどに人気が高いのはクロモリのロードバイクRNC7。海外の超有名メーカーと比較しても、RNC7が欲しいという人もいます。
もちろん、カーボンも作っています。
最高クラスRMZや、リーズナブルで自転車部の学生さんにも優しいRS8も有名ですね。
・PANASONIC(パナソニック)
そう、あの松下電器のパナソニック。実は自転車も作っています。しかも、かつてはツール・ド・フランスにも出場していますし、ビッグレースでも勝ちを上げています。実はすごいんです。
そして、現在でも当時と同じようにクロモリのロードバイクを作り続けてくれています。チタンもやっていますね。しかも、オーダーシステムオンリーです。
はっきり言って脅威的です。オーダーなのに納期が1か月程度という早さ。安いものであれば完成車で20万円を切ります。
自転車業界ではありえないです。さすがパナソニック、経営母体のレベルが違います。
PANASONICのクロモリに乗っていると、自転車オタクが目を輝かせるでしょう。
・FUJI(フジ)
今はもうアメリカだか中国だかの会社のメーカーになってしまいましたが、元は日米富士自転車という日本の自転車メーカーでした。今は名前だけ日本らしさが残っていて、製品については日本は特に関係ないというメーカーですが、一応、日本のロードバイクメーカーに入れておきます。
ロードバイクより街乗りで使うのに便利なブレーキ付きのピストバイクなどが有名です。
・YONEX(ヨネックス)テニスのヨネックス。
・BOMA(ボーマ)元々カーボン屋さんだったのが、自転車事業も展開。
・GRAPHITE DESIGN(グラファイトデザイン)隠れた人気があったが、残念ながら2016年で自転車部門は休止。
・CEEPO(シーポ)トライアスロン専用ロードバイクを作る世界でも珍しいメーカー。
ロードバイクの本場!?イタリアメーカー
・Bianchi(ビアンキ)
創業130周年を越える世界で最も歴史あるイタリアの自転車メーカー。
イタリア語で青空の意味であるチェレステカラーが印象的ですね。老舗だけにラインナップも広く初心者向けの10万円台で買えるアルミロードバイクNIRONEシリーズ、カーボンロードバイクの中堅どころのセンプレ、ハイグレードラインナップのエアロロードバイクのオルトレ。2016はフラッグシップモデルに超軽量ロードバイクSpecialissima(スペシャリッシマ)を発表しています。
上位グレードはさすがイタ車、高額です。
・PINARELLO(ピナレロ)
イタリアの名門メーカーですね。ツール・ド・フランス総合優勝回数も非常に多いです。特に近年はチーム・スカイに車体提供し、このチーム・スカイがツールを勝ちまくるので、非常に人気が高いです。フラッグシップモデルのドグマは自転車乗りの憧れの一台です。
・cinelli(チネリ)
かつては自転車のお手本とまで言われた名門メーカー。
今でもクロモリのスーパーコルサは自転車乗りの憧れ。
・COLNAGO(コルナゴ)
やはり名門。マニアのよだれが止まらないC60は今では珍しいカーボンラグフレーム。かっこよすぎます。
・DE ROSA(デ・ローザ)
やっぱり名門。クロモリ、チタンの製品に熱狂的なファンがいる。今の時代の素材、カーボンでも頑張っている。ハートマークが人気。
・WILIER TRIESTINA (ウィリエール トリエスティーナ)
イタリアの老舗メーカー。
イタリアは伝統ある良いメーカーが多すぎるのでこの辺にて。
まだまだある自転車メーカーたち!
まだまだいくらでもあるのですが、詳細を書いていると字数がはみ出ますので駆け足に簡単に紹介していきます。
・TIME(タイム)
ビンディングペダルでも有名なフランスの高級メーカー。カーボンが得意。
・LOOK(ルック)
こちらもフランス。ビンディングペダルの産みの親。カーボンフレームの権威。値段は高いが、他メーカーから見れば異常というレベルでカーボンの開発に情熱を傾けて来た素晴らしいメーカー。「いつかはルック」と昔から言われ続ける憧れのメーカー。
・BH(スペイン)
スペインの100年を超える歴史を持つ老舗メーカー。
・BMC(スイス)
ツール・ド・フランスにも出ているスイスのメーカー。赤がおしゃれ。
・CANYON(キャニオン)
やはりツールにも出ている。ドイツの新興メーカー。近年、メーカー直売のシステムを世界に先駆けて確立しつつあり、急激に人気が上昇している。日本でもキャニオンジャパンが最近出来ました。
・MERIDA(メリダ)
やはり、ツールに出ている。ジャイアントと同じく台湾のOEM出身のメーカー。ジャイアントと同じく高い技術を持った自社工場を持っている。多くの他社メーカーのフレームの生産もしている。高性能で価格も安い。近年、知名度も上がって来て、急激に人気上昇している。ツールにも出場するチーム、ランプレ・メリダは2016は日本人新城幸也選手を迎え、日本での人気の加速の可能性大。
・SCOTT(スコット)スイスのメーカー。
・LOUIS GARNEU(ルイ・ガノ)カナダメーカー。日本ではクロスバイクや価格の低いロードバイクで有名だが、レースに使えるラインナップも作っている。
・GIOS (ジオス)イタリアのメーカー。ジオスブルーで有名。
・CARRERA(カレラ)イタリアのメーカー。
・CERVELO(カナダ)値段は高いけれど人気もあるメーカー。一切エントリーモデルがない。エアロ系が得意。トライアスロンでの人気が高い。
・EDDY MERCKX(エディメルクス)ベルギー。伝説の自転車選手エディ・メルクス。
・NEILPRYDE (ニールプライド)ニュージーランド創業、現在は香港に本社。つい最近ロードバイクを作り始めたが、日本国内でもこっそり人気がある。
・ORBEA(オルベア)スペインの老舗メーカー。
・RIDLEY (リドレー)ベルギー。「TESTED ON PAVE」(石畳でテストしました)で有名。ベルギーのロードレースでは昔ながらの石畳のコース、パヴェ区間が多い。コストパフォーマンスの良いフェニックスや軽量なヘリウムなどのロードバイクが有名。。
まとめ「自転車メーカー本当にいっぱい」
どうでしょう。何か書き忘れているメーカーがある気もしますが、許してください。そういえば、ラレーとか書いてなかったですね。結構好きなメーカーなんですが。いやはや本当にいっぱいありますよね。
そして、どこもそれぞれの個性があってカッコいいです。
でも、一度に乗れるのは一台だけです。物欲に負けて増やし過ぎないように気を付けましょう。