数ある自転車メーカーの中でも、比較的、安価なgiant社製のクロスバイク・ロードバイク。
手が出しやすい価格で、これから自転車を始めようという人の自転車選びの選択肢に勧めやすいものです。
そんなgiantの自転車と評判についてまとめてみました。
giantとは?
まずはgiantってどんな会社?ということで、それについて少々ご紹介します。
正式名称「ジャイアント・マニュファクチャリング」(英語名:Giant Manufacturing、台湾語名:捷安特)。
台湾の会社なんですね。
では、その沿革について軽くご紹介します。
・1972年 自転車部品製造会社として創業
・1980年 自転車製造業で台湾第1位の年商を達成
・1986年 オランダにヨーロッパ支社を設立
・1987年 アメリカ合衆国に支社を設立
・1989年 日本に販売会社を設立
・1991年 カナダ、オーストラリアに販売会社を設立
・1992年 中国に販売会社を設立
・1996年 オランダにヨーロッパ製造工場を創設。ISO 9001認証
と、その発展、進出の具合に関してまとめてみました。
創業20年ほどで世界中に進出してるんですね(南米・アフリカ除く)。
では、なぜこんな短期間で世界に進出できたのかを調べてみました。
創業当初は他社の委託生産のみで経営は厳しく、倒産の危機が幾度かあったが、アメリカの大手メーカーの下請けに参画したことにより、多数のメーカーの委託生産を手がけ、大きく飛躍を遂げたとのこと。
さらにその中で技術も蓄積し、Tig溶接のアルミフレーム、カーボンフレームの製造の分野において、世界屈指の技術力を持つようになるまで発展。
また、高度に機械化された生産ラインを持ち、低価格高品質製品の製造を可能にしている。
こうしてみると、ホントに技術力の高い会社なんですね。
そのお陰で、安価で良質な自転車に乗れている訳なんです。
評判になるのも納得いきますね。
giant社で評判の自転車を少しご紹介
giantの数ある自転車の中でも人気で評判のクロスバイク「ESCAPE」シリーズ。
これはなんと、初めは日本人向けというか、アジア人向けに製造されたシリーズなんですね。
なぜなら、ヨーロッパメーカーの自転車は、基本的にスラっとした体型のヨーロッパ人が乗ることに合わせて設計しており、アジア人の体型には合わないことも多いからなんです。
giantは台湾のメーカーですので、日本人と体型も近く、距離も近いので日本限定企画モデルなんてもの作っております。
そんな馴染みの深いESCAPEシリーズの一部を、軽くご紹介します。
・ESCAPE Rシリーズ
普段の街乗りから週末のサイクリングまで幅広く対応。
日本でのgiant社のクロスバイクにおける代名詞的存在です。
リラックスした乗車姿勢が維持でき、やや細めのタイヤで、オンロードを走るのに最適です。
後にご紹介するRX、AIRと比べ、やや重量はありますが、そのぶん、しっとりと落ち着いた操作性です。
・ESCAPE AIRシリーズ
ひと漕ぎ目からでも、はっきり実感できる走りの軽快感を重視し、「ESCAPE R」と比べフレーム・フォーク・回転部品など、多くを部分のリファインした結果、圧倒的な軽量化を実現しています。
軽量化とともに肉薄チューブを用いて必要な剛性を確保し、安全面も安心です。
適度なしなりも出し、快適性も考慮しています。
・ESCAPE RXシリーズ
快適さと乗りやすさを「ESCAPE R」から受け継ぐだけでなく、ロードバイクに並ぶほどのスポーツ性能を発揮します。
健康のためのサイクリングやダイエットなどのフィットネスライドから、100km超のロングライドまで対応します。
スポーツ性能の高い走りを実現するため、上級グレードのアルミを使用したフレームで高剛性を確保しています。
以上、ESCAPEシリーズのご紹介でしたが、毎年モデルチェンジやマイナーチェンジをしているので、現行モデル等の詳細は公式ホームぺージでご覧ください。
giant製自転車の評判は?
では実際、気になる評判はというと。
やはり一番よく聞くのは低価格・高品質という声が大きいですね。
同価格帯での自転車を比較した際に、乗り心地・耐久性等などで1ランク上かもという声が多いでしょうかね?
価格なんて気にせず、どんなグレードの自転車も平気で買えるという方には関係ない話かもしれませんが…。
そんな人は、ひと握りの限られた上流階級の方くらいでしょう。
そうではない、一般的な消費者の立場からすると、価格と品質の兼ね合い、つまりコストパフォーマンスは重視する面ですよね。
また、良くない評判も無い訳ではありません。
デザインが好みでないとか、乗ってる人多すぎとか、安すぎじゃない?とか…。
何やら個人的すぎる評価というか、イチャモンに近いような声は聞きます。
デザインなんかは本当に人の好みによるんで、自転車そのものの本質的な評価にはならないですよね。
乗ってる人が多く、大衆化してて嫌だっていうのも、それだけgiantが評価されている証拠です。
安すぎっていう声も、それだけ大衆化して乗っている人が多いからこそ、コストダウンできてる訳で、安いのは当たり前なんじゃないかなぁと思います。
結局、giantの評判は「コスパがいい」ということで間違いないことですかね。
年代・価値観で自転車の評判は変わる?
先述した中で「安すぎ」っていう評判?悪態の評価がありましたが、それについてちょっと突っ込んでみます。
giantをお好きでない方の中にはgiantがその昔、ヨーロッパ製の自転車のコピーのような自転車をとにかく安く販売していた頃があり、それを覚えていて、その当時のイメージがあるからとの話を聞いたことがあります。
私はそんな時代があったのなんて知らないので何とも言えないですし、確かにそういう強いイメージを覆すのは難しいので、その話には否定できません。
また、自転車のメーカーは以前はヨーロッパが中心で、スペインのBH Bikes、ORBEA、イタリアのBIANCHIなどの創業100年を超える超老舗メーカーや、他にもCOLNAGO、DE ROSA、PINARELLO、CINELLIなどの老舗メーカーが多く、それに比べgiantは比較的若いメーカーです。
なので、歴史を重んじる価値観の人には、軽く見られている可能性もあります。
比較的若いメーカーといっても、現在はgiantより若いメーカーも多々あります。
老舗だから良い、若いメーカーは信用できないということはないと思います。
今はインターネットを利用して自分でも色々調べられる時代ですから、若いメーカーが高品質なものを作っているというのが簡単に分かるはずです。
価値観は人それぞれですので、メーカーをどう評価するのかはその人によりますが。
私も歴史のあるものは好きなんで気持ちも分かりますが、純粋な自転車そのものの評価をすることが大事なのではないでしょうか。
自転車の評判は人それぞれ
自転車の評価をするのは、その人の価値観による部分が大きいです。
今回はgiantに限っての記事なので、他のメーカーの自転車のことは省きますが、それぞれに良い所、良くない所はあります。
色々と自転車屋さんを回って、店員さんの話を聞いてくださいね。
実際、試乗してみないと分からないですし、パーツの組み合わせ・相性などの何やらで色々と変わってきます。
自分だけの自分のための自転車を、組むための試行錯誤が自転車の苦労する所でもあり、面白い所だと思います。
ぜひ、世界にひとつだけの、自分だけの自分のための自転車が組めるように色々頑張ってください。