こんにちは、じてんしゃライターふくだです。
自転車で日本一周シリーズ、今回は予算のお話です。
自転車で日本一周するのに一番大事なものは、時間?お金?
いいえ、熱意です。
熱意があれば、時間もお金も用意できます。
日本一周するには、どういった予算が必要になるのか、そんなお話をしていきましょう。
自転車日本一周に掛かる予算①
自転車で日本一周するのには、意外とお金が掛かります。
日本ですからね。
先進国はお金が掛かるんです。
それに自転車って時間も掛かりますからね。
時間が掛かれば宿代、食費とたくさん掛かります。
・宿代
通常の旅行のように宿に泊まって旅行しようと思うと、安宿を探しても1泊5,000円くらいは掛かります。
100日で計算すると、宿だけで50万円です。
1泊2食付きの宿なら8,000円くらいでしょうか、100日で80万円。
宿だけで、そんなに掛かるとツライです。
テントを持って行きますと、1泊ゼロ円と言いたいところですが、実際には洗濯や風呂も入りたいので、テントでもいくらかお金は掛かります。
さらに充電なんかも考えると、やはり時々は、宿にも泊まることになります。
それでも、かなりの節約になります。
あれこれ節約術はあるのですが、食費や宿代をひっくるめて、1日2,000円以内に抑えられれば十分というのが、一般的な日本一周族の常識でしょうか。
1日2,000円なら30日で6万円、100日で一周してしまうなら20万円。
「予算が20万円なら日本一周しても良いかな?」
そう思えたら、日本一周チャンスかもしれません。
具体的な節約術は、後でまた書いていきます。
自転車日本一周に掛かる予算②
頑張って20万円でやりくりするには、少々装備が必要になります。
装備に掛かる費用、初期費用を考えていきましょう。
・自転車
自転車については、10万円程度のものを用意するという人が多いです。
一番人気の車種は『ジャイアントのグレートジャーニー』ですね。
グレートジャーニーは、初期装備でサイドバッグなども付いています。
その気になれば、初期装備のままでも、途中で修理しながら走れば、日本一周できるでしょう。
クロスバイクに荷台を付けて、グレートジャーニーみたいにするというのもアリです。
グレートジャーニーは最初からセットになっているというだけで、大差無いと考えて問題ないでしょう。
ランドナーという、旅専用の自転車を使うのも良いですね。
僕は日本は、クロモリのロードバイクで旅していました。
ロードバイクは、荷物があまり積めませんが速いです。
1日150km以上進むことも可能です。
疲れますけど。
期間が短い旅なら、ロードバイクも良いです。
さらに、クロモリのロードバイクで旅するメリットは旅が終わった後、普通の生活に戻った後も、趣味として遊びやすいという点もあります。
レースにだって出ることができます。(レースに使うにはちょっと重いですが)
いずれにせよ、荷台を付けるなどで、安くても10万円前後掛かるというイメージですね。
もちろん、もっと値段をかける人もいます。
僕が知っている自転車旅行者が使っていた中で一番安かった自転車は、アサヒの4万円のクロスバイクですね。
日本一周じゃなかったですが、1ヶ月くらいの自転車旅行なら何とかなるようです。
日本国内であれば、自転車屋さんを探して修理もできるので、安い自転車でも割と何とかなってしまう場合も多いです。
ただ、10万円くらいは予算を用意しとくほうが、何かと安心です。
カスタムとしては、タイヤだけシュワルベのマラソンというものに換えておくと、何かと安心できます。
あとは好みで良いでしょう。
自転車日本一周に掛かる予算③
・テントなどのアイテム
日本一周を1日2,000円の予算で生活をするには、テントは必須です。
テントは安いものなら、1万円程度でも手に入ります。
5万円ほど出せば、海外でも安心して使えます。
軽さや丈夫さなどが違います。
寝袋は1万円ほどのものが良いと思います。
眠るのは大事です。
マットは3,000円くらいの銀マットで十分です。
ピクニック用じゃなく、登山用品店で買うのが良いです。
分厚さ、快適さが違います。
調理器具、バーナーとかクッカー類については不必要です。
日本国内だと、公共の場所では火気厳禁という場所が多いですから。
ただ、冬場は寒いので、温かいご飯を食べたいです。
調理器具があると助かります。
テント内で調理するときは、テント内火災、一酸化炭素中毒に注意しましょう。
コッヘルに米と水を入れて、適当に野菜をちぎって入れて、炊いて、塩コショウでもかけて。
味噌汁などあればベターです。
自転車で1日走って、テントで食べる温かいご飯は美味しいです。
自炊はとにかく節約できます。
米は節約最強アイテムです。
次にパスタですね。
でも、自炊などしなくても、弁当を買って食べれば良いというのも正論です。
牛丼も安いですしね。
魔法瓶があると、温かい飲み物を保存できるので、寒い時期には嬉しいです。
自転車日本一周に掛かる予算④
・その他の費用
基本的には宿代・食費・初期装備の費用が大きい出費になります。
これにプラスでかかる費用としては、観光の費用です。
例えば、お城があれば、せっかくなので入ってみるのも良いでしょう。
美味しそうなご当地グルメも、せっかくだから食べたいですよね。
そういったプラスアルファの費用は贅沢金ということで、週にいくらと予算を決めておくのも良いかもしれません。
週に一度の贅沢ということで、モチベーションも上がります。
携帯電話の費用も掛かります。
昨今の日本一周の場合、ブログを書く人も多いでしょうから携帯電話は欲しいですよね。
ノートパソコンまで持つ人もいますが、電源確保などの問題もあるので、インターネットカフェで良い気がします。
自転車での日本一周中は収入ゼロ状態ですので、安い携帯電話にしておくと良いですね。
お酒が好きな人は、お酒代なども考えておくと良いですね。
その他、人によって、かかるお金というのもあるでしょう。
普段の日々では気にしていないことでも、意外と使っているお金というのもあるかもしれません。
出発前に、きちんとチェックしておきましょう。
日本一周節約術①テントで眠ること!
さて、それでは1日2,000円以内の予算になるよう、節約テクニックを考えていきましょう。
僕は牛丼1杯走法という、無茶なやり方をしていた時期もありました。
朝に牛丼1杯食べて、昼におにぎりひとつで、夜は全てを我慢して眠る。
朝の牛丼が天国のようにおいしいです。
ただ、これは体に良くないです。
オススメしません。
学生時代に貧乏だったので行なっていただけで、何かと問題のある方法です。
とんでもない方法として、キャベツ走法というのもあります。
キャベツは安いですし、傷んできたら外側をむいて捨ててやれば良いので日持ちします。
キャベツを1玉積んで、そればかり食べて走るというわけです。
本当にキャベツだけで、1週間くらい走り続けていた人もいました。
これも、体に悪いのでやめましょう。
基本的に食事についてはケチり過ぎると体調を崩して、逆にお金が掛かることになります。
自転車を漕ぐのは自分の身体なので、ある程度は、きちんと食べましょう。
ただ、節約するためには外食だとお金がかかるので、お弁当屋さんで一番安いのり弁で我慢するなど、工夫はある程度必要です。
一番の節約は、テントで眠るということに尽きます。
食費をケチるのと違い、テントで寝るのは、特に何も問題がありません。
いや、治安の悪そうな場所などで眠ると危険です。
あまりに寒い日も危険かもしれません。
ただ、正しい知識で注意していれば、食費をケチるほどの実害はないと思っても良いでしょう。
テントで寝るか、ホテルで寝るかで5,000円の差、これは大きいです。
宿は眠るための場所じゃなく、野宿スポットが見付からない日の避難所、あるいは体を洗ったり、洗濯物をしたり、カメラなどの充電をするために時々泊まる場所という風に考えると、ぐっと節約できます。
ただ、あまり節約し過ぎるとひもじくなるので、予算を切り詰めた日本一周といえど、適度に宿にも泊まりましょう。
日本一周節約術②水道水を愛すること!
日本一周で食費をケチるのは危険ですが、朝昼晩と外食ばかりしていては、予算の計算や節約は難しいです。
バーナーなどの調理器具があれば、米かパスタを茹でるのが一番の節約になります。
ただ、どこでもできるわけではありませんし、道具を揃える費用も考えると、やや微妙です。
自炊はプラスアルファくらいで考えて良いでしょう。
一番手軽にできて、節約できる方法は、水道水を愛することです。
日本の水道水は安全です。
特に夏場は、水を毎回買っていると、結構な値段になります。
水道水は抵抗があるという場合には、水は2ℓのペットボトルで買うようにしましょう。
500mlの水やジュースは、節約の敵です。
洗濯だって直接身に付ける肌着類だけなら、トイレの水道でも十分です。
日本の水道は自転車乗りの味方なんです。
まとめ「日本一周を楽しむのが一番の目的」
予算の話と節約の話をしてきましたが、一番コストが掛かるのは宿代です。
野宿さえできれば、宿代を削れているぶん、それ以外はあまり細々と貧乏暮らししない方が良いようにも思います。
時々、貧乏旅武勇伝を語る人もいますが(僕も含めてですが)、楽しく旅していれば貧乏旅でも、リッチな旅でもどちらでも良いわけです。
ただ、日本一周と言えば、学生さんの夏休みでしょうから、そんなにお金はない場合が多いですよね。
お金が無いから旅をしないというのは、つまらないことだと思います。
お金が無くても、自分が行ってみたい場所、やってみたいことのために頭と体を使う。
日本一周や自転車旅で一番大事なのは、そういうことだと思います。