「ちょっとマニアック」、その基準というかボーダーラインがいったいどのあたりからなのかは明確ではありませんが、「そういえば自転車屋さんであんまり見ない」「街でもあまり見かけない!」そこのあたりを基準にして、今回は「マニアックだけどコレいいよね!」っていうロードバイクメーカーを紹介していきたいと思います。
ロードバイク、メジャーどころのメーカーは?
今回はマイナーなメーカーを紹介する、という目的がありますが、そうなると気になるのはメジャーなメーカーって何、ってことです。ちょっと挙げていきましょうか。アンカー(日本)、ビアンキ(イタリア)、ピナレロ(イタリア)、コルナゴ(イタリア)、デローザ(イタリア)、ルック(フランス)、メリダ(ドイツ)、リドレー(ベルギー)、スコット(スイス)、トレック(アメリカ)、キャノンデール(アメリカ)、ジャイアント(台湾)。まだまだありますが、ここにあげたものは生産力が高い大手メーカーだったり、歴史があったり、輝かしい戦績があったり、といったものが主なものです。イタリアのメーカーが人気あるのはやっぱりレース車両として活躍しているから、ということは充分にあります。また、需要のある価格帯に製品があることも重要です。そういったことから認知度がアップし人気は高まります。「ブランド力」というものです。これから紹介していくものに「それがない」というのは言い過ぎだと思いますが、あまり知られてないけどこんなにもいいところがある!ということをお届けしていきたいです。
ロードバイクメーカー、マイナーだけどかっこいい!①formigli
formigli(フォルミーリ)。あまり知られていないイタリアのメーカーです。家系にプロサイクリストがおり、Cino Cinelliからフレームビルダーとしての手ほどきをうけたそうです。格好いいのですが、日本版のHPが見当たらないのです。それでも欲しければもちろん通販で買うことになるのですが、ちょっとハードル高いですよね。商品を購入してからのサイクリングツアーなどもあるようです。
イタリアだなぁ、と感じられるおしゃれなカラーがとてもいいです。女性用のロードバイクもあるのですが、これまたおしゃれなのです。イタリア語がわからなくてもHPを見るとワクワクしてしまいます。是非覗いてみてください。
formigliはオーダー制のハンドメイド、伝統的なイタリアンバイクを生産する自転車メーカーです。実際の購入に至るには先ほどもお伝えした通りハードルが高いです。完全オーダーメイドということは、サイジングもカラーリングも伝えるのが難しいのです。「欲しい!」という気持ちでその困難を乗り越え購入した方は連絡を頂きたいほどです。是非見せてください。
ロードバイクメーカー、マイナーだけどかっこいい!②GUERCIOTTI
続いてはGUERCIOTTI(グエルチョッティ)。これまたイタリアのメーカーです。日本でもformigliよりは知っている人もいるはず。なかなか歴史あるメーカーです。イタリア本国ではシクロクロスのチャンピオンをサポートするなどレースにも由縁があります。さわやかなグラフィックに最先端技術を投入したフレームは存在感があります。EUREKAシリーズは人気のシリーズで、「EUREKA SHM50」はプロコンチネンタルチームに供給されている。「EUREKA SX50」は最新モデル、新世代のカーボンフレーム「ALERO」などもあります。カラーも渋めな感じから爽やか、ネオン系カラーなどあります。ネオン系カラーはいかにもレースモデル!って感じでお好みにもよりますが結構素敵!オレンジもいいし。
パーツの刻印なども含めて格好良いのです。刻印だけでなく細部にイタリアンカラーをちょい使いしていたりして。イタリアのこういった「細部のおしゃれ」、粋ですよね。
このブランドは取り扱いしている店舗もあります。興味のある方は是非生で触れて頂きたいです。
ロードバイクメーカー、マイナーだけどかっこいい!③blue
blue(ブルー)はアメリカのメーカーです。「レースに勝つ」ことを目的に作られているロードバイクは、多くのレースでタイトルを獲得しています。「レースに強い」という信念が全てのモデルに共通している、と聞いただけで、もうカラーがとかデザインがとかそういうレベルでない、メーカーに対する憧れのようなものがわいてきます!
blueのカーボンフレームは独自の製法で作られており、採用されるカーボンチューブはF1のマシンなどにも用いられる技術、ハイパクト製法というものです。これによってカーボン繊維間の密着度をアップさせ、フレームの高い剛性、軽量化の両立を実現し、あらゆるライディングスタイルにも対応、その性能を充分に発揮しています。
また、小柄な方・女性にも選びやすいように、小さいサイズも用意されています。blueを選ぶ方には女性も多い、というのはこういった理由もあるようです。
エントリーモデルももちろんあって初心者向けです。パーツを少し交換すればレースにも対応できるような、良い意味で癖のないモデル。国内でも見つけやすいと思いますので、選択肢の一つにどうでしょうか。
ロードバイクメーカー、マイナーだけどかっこいい!④cinelli
正直cinelliはマイナーではないですね。メーカーとしてはそんなにマイナーではありませんが、価格が高いので街中ではそんなに見かけないかもしれません。誰でも気軽に乗れるという感覚はないでしょう。もちろん個人の趣向にもよりますが見た目は抜群におしゃれです!パッと見は非常にスマートな印象で男女ともにウケが良さそう。
モデルによって異なりますが、どれもカラーに特徴があったり、ロゴの入り方や、細部への色使いなどが細かくおしゃれ。モノトーンですら。
しかしながら価格。少しお高めです。興味の一つとしてはすごく良いと思いますし、なによりあまり見かけないメーカーですから、個性的なバイクで差をつけたい、という方にはおすすめです。
ロードバイクメーカー、マイナーだけどかっこいい!⑤Vivelo
最後はVivelo。名前を見て、「どこの国の...」と思うでしょう。実はこれ日本!日下周一さんという方により生み出されたフレームブランドなのです。日本の職人がフルオーダーで、って聞いただけでわくわくしませんか。「フルオーダー」って響き、高いんだろうなぁと思うかもしれませんが意外とお手頃価格の様です。おおよそ20~30万円程度で自転車が組めるようです。それならば!!職人の方とこだわりの話をしながら作業を進めていく、その感覚を味わってみてはいかがでしょうか。外注をいっさい行わないスタイルなのだそうです。カラーや細かい部分までオーダーできる、まさに「世界に一つだけ」のMY自転車、MYバイク!大きな感動が待っていると思いますよ。
まとめ
ロードバイクの主要メーカーなどはたくさんの情報がありますし、専門店に行けば実際に見ることも出来ます。「個性的なものを」「人とは違うものを」と考えている方には、持っているだけでちょっと差がつく、そんなメーカーを取り上げてみました。主要メーカーの中でもマニアックなモデル、っていうのもありますよね。
ロードバイクに求める価値観は人それぞれ。マイナーだけど格好良い、そんな一台を見つけるのもまた一つの楽しみです。