PINARELLO(ピナレロ)と言えば、イタリアの名門ロードバイクメーカーです。
人気メーカーや主要メーカーの話となれば、すぐに名前が挙がるくらい評判なメーカーです。
イタリアには名門メーカーが多くありますが、今回は、そんなピナレロを改めてみていきましょう。
PINARELLO(ピナレロ)はどんなメーカー?評判は?
ピナレロ (Pinarello) とは、イタリアの名門ロードバイクメーカーとしての地位を確立している老舗メーカーです。
ロードバイク以外にもクロスバイク、トライアスロン用自転車など、あらゆる種類の自転車を製造しています。
創業は1953年、プロレーサーでもあるジョバンニ・ピナレロ氏によって創業したメーカーです。
イタリアバイクメーカーの代表格であり、コルナゴ・ビアンキなどと並び、超一流のメーカーです。
1990年代にはフレーム供給したチームが、ツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアなどのトップレースで勝利を挙げたことで、一躍日本でも認知度が上がりました。
デザインが特徴的なのが有名で、独特の形状をしたフォークを開発するなど、他社と一線を画していると思います。
また、ホリゾンタルフレームを採用している数少ないメーカーのひとつでもあります。
他社がカーボンフレームに力を入れている現在において、金属フレームを得意とするピナレロの地位は、低下しつつあるという評判もありました。
しかし、意欲的に新フレームの開発に取り組むことを行っており、他社に負けず劣らず、現在も超一級レーシング・メーカーとしての地位を確立しています。
さらに「ピナレロ」以外にも、姉妹ブランドとして「オペラ」があり、同様に高い評価を得ています。
PINARELLO(ピナレロ)はなぜ評判が良いのか
ロードバイク乗りなら、一度は聞いたことがあるであろう超有名メーカーのピナレロ(PINARELLO)ですが、なぜ評判が良いのかを説明していきましょう。
先ほどもご紹介しましたが、元プロロードバイクレーサーのジョバンニ・ピナレロ氏が作ったメーカーです。
ジョバンニ・ピナレロ氏は、プロロードバイクレーサーとして、5勝もしている超一流選手だっだのです。
このジョバンニ・ピナレロ氏は、プロチームに所属していた頃の繋がりを上手く使ったのだとは思いますが、なんと創業して7年後には、プロチームに機材を提供し始めているのです。
その15年後の1975年に、世界3大ツールのひとつ「ジロ・デ・イタリア」で、ピナレロに乗った選手が優勝します。
15年という年月は短かったのか長かったのか、どう思うかは自由ですが、確かな実績を挙げたことに違いありません。
現在では世界3大ツール(ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・ア・エスパーニャ)全ての優勝と、オリンピックでの金メダルを獲得しており、その実力を疑う余地はありません。
また、その性能だけでなく、デザインも特徴的でカッコイイと思います。
特にフロントフォークのウネウネ感は美しくもあり、他社とは一線を画したピナレロならではのデザインだと思います。
さらに、見た目先行ではなく、剛性の高さに反して、しなやかな乗り心地を感じることができます。
PINARELLO(ピナレロ)の評判を上げた出来事
ピナレロは1998年にオペラという、姉妹ブランドを創りました。
このブランドは、ジョバンニ・ピナレロ氏の息子であるファウスト・ピナレロ氏の思想のもと、設立されました。
この時代のロードバイクフレームの主流は、アルミやスチールでしたが、そこに新たな素材としてカーボンやチタンを取り入れようと考えていたようです。
そういった時代背景もあり、ファウスト氏は新しい技術の研究や調査をするためにオペラを設立したのです。
その技術力がピナレロに還元されたのか不明ですが、メインフレームの素材はアルミ、シートステーの素材をカーボンにした「カーボンバック」という、当時は革新的とも言えるフレームの開発に成功しました。
なかでもプリンスというモデルは、名車と呼ばれるほど評判が良く、カーボンバックモデルを一躍有名にしました。
そんなカーボンバックモデルの開発を、他メーカーが黙って見過ごすことはなく、こぞって真似しました。
それでも、ピナレロのカーボンバックモデルの名車・プリンスを超えるモデルは誕生しなかったと言われています。
PINARELLO(ピナレロ)のおすすめロードバイク①
では、ここからは、ピナレロのなかで、初心者から中級者向けのおすすめロードバイクをご紹介します。
ご紹介するモデルは「RAZHA」です。
その特徴は、かつてツール・ド・フランスを2度制した上位モデル「MARVEL」と同じ形状のカーボンフレームという点です。
フレームはロードバイクの中心となる部分ですので、初心者向けでも超有名モデルと同じ形状のフレームなのは良いですね。
また、ロードバイクの駆動の源とも言えるコンポーネントは、11段階変速でシマノ・105が組まれています。
日本が世界に誇るシマノですが、その中でも105は評判が良く、初心者にとっては申し分ないグレードです。
将来、本格的にハマったとしても、上位グレードへのアップグレードが可能なので、105はおすすめです。
2017年モデルでは、レッド・ピンク・スカイ(ブルー)の3色で販売されています。
PINARELLO(ピナレロ)のおすすめロードバイク②
次におすすめしたいのが「PRIMA」です。
エントリーモデルと言えど、初心者には十分な性能を持っているので、ロードバイクを楽しむことができるでしょう。
見た目では、フォークが特徴的な形をしていて、ONDAフォークという乗り心地が快適になる評判な技術が組み込まれています。
カーボン素材なので、軽量化もされています。
コンポーネントは、シマノ「SORA」を採用しており、やや初心者向けですが、さすがのスペックを誇っています。
エントリーモデルということで、価格もピナレロの中ではお買い得です。
初めてのロードバイクとしてと購入するのであれば、他メーカーに同じSORAを採用していて、安価なロードバイクはあります。
ですが、15万円ほどでピナレロのロードバイクに乗れると考えると、おすすめできるモデルと言えます。
難点を挙げるとすれば、フォーク以外はピナレロのロードバイクとしての特徴は、弱めかもしれません。
しかし、コストを削って、より初心者の人に馴染んでもらうためにしたのだろうと思いますので、仕方のないことなのかもしれません。
PINARELLO(ピナレロ)のおすすめロードバイク③
値段的に「RAZHA」と「PRIMA」の中間に位置するのが「NEOR」というモデルです。
この「NEOR」の原型モデルとなっているのは、先述したカーボンバックモデルの名車である「PRINCE」です。
こちらのモデルにもONDAフォークが採用されているので、快適にロードバイクを楽しむことができるでしょう。
価格は、税抜きで20万円を超えるので、エントリーモデルとしては、やや高価なモデルです。
初心者の人が初めてのロードバイクとして購入するのならば、ちょっと躊躇してしまうかもしれませんが、最終的なコストパフォーマンスは十分に満足できるモデルです。
また、コンポーネントはシマノのティアグラを採用していますが、フレームは上のモデルに劣ることはない性能を持っています。
初心者におすすめできる評判のモデルです。
安価ではないけどおすすめしたいメーカー
ピナレロは初めてロードバイクを買うには、手の出しにくい値段をしていますが、確かな乗り心地を提供してくれるので、はまりやすい性格をしている人におすすめです。
高価なロードバイクを買って、少し乗っただけで放置になってしまうのはもったいないですからね。
女性向けのサイズもあるので、ロードバイク人気から乗ってみたいという女性も、候補のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。