自転車が盗難!?犯人が捕まったらどんな罪になる?

近年、自転車の盗難が大変多くなってきてます。盗難は立派な犯罪になります。では、犯人はどのような罪に問われるのでしょうか。また、自転車の盗難があったら何をすべきなのか。未然に防ぐ方法はどうすれば良いのか等を書いていきます。

自転車盗難の犯人はどんな罪になる?①

自転車に乗っている人は、避けて通れない自転車盗難!
皆さんの中にも自転車盗難の被害にあった方は、少なくないと思います。
その盗難件数は、全国で約30万件にも及ぶ年があるほどです。
それでは、実際に自転車盗難をした犯人は、どのような罪に問われるのでしょうか。
刑法上は主に2つの罪に問われることがありますので、紹介していきます。
まず最初は、「窃盗罪」です。
この刑法は、自分以外の他人の物を盗んだときに罪に問われます。
法律用語では、[不法領得の意思]いう言葉になります。
実際に起こっている例ですと、駐輪場から他人の自転車を自分の物にして使おうとする意思がある事が処罰の対応となります。
実際にどのような罰になるのかと言いますと[10年以下の懲役]又は、[50万円以下の罰金]が課されます。

二つ目は、「占有離脱物横領罪」です。
この刑法は、落とし物や放置自転車が捨ててあったときにも対応となり、どのような理由で捨ててあるか分からない物を拾って使うと罪に問われます。
放置されている自転車の持ち主の権利は無くならないのです。
ゴミ捨て場に捨てられている自転車については、持ち主が捨てていることを確認しているようなものであれば罪には問われません。
ただし、ゴミ捨て場に管理者がいる場所は、占有者の確認が必要になります。
それでは、実際にどのような罰が課されるのかと言いますと[1年以下の懲役]又は、[十万円以下の罰金]若しくは[科料に処する]ことになります。

自転車盗難の犯人はどんな罪になる?②

窃盗罪とは異なり、罪にならないですが盗難扱いされている「使用窃盗」についてもお話します。
この使用窃盗は、他人の物を了承を得ずに一時無断で使用することです。
他人の物を使用するという点については、[窃盗罪]と同じですが、「自分のものにしてしまう(盗む)」ことと「一時的に使用する」という点が異なります。
使用窃盗については、良くあるケースですと、持ち主の許可なく借りてしまい、実際に使いたいときに自転車が無く、困ってしまうケースです。
こちらにケースに関しては、窃盗罪の適用にならず、使用窃盗とみなされて罰することは出来ないのです。
しかし、必ずしも使用窃盗で処罰されないということではなく、犯人が使用した時間や犯人と持ち主の関係性、持ち主がどの程度の迷惑をしていたのか等によっては、窃盗罪の適用になることもあります。
使用窃盗と窃盗罪では、似てますが「使用した物を返す」という点が違いますね。
罪にならない可能性があるとは言え、勝手に人の自転車を使うのはやめましょう。

自転車盗難にあったらするべきこと①

最近では、スポーツバイク等の値段の高い自転車も多く乗られています。
ママチャリのようない一般的な自転車よりもスポーツバイクの方が盗難にされやすいです。
そんな高級自転車が実際に自転車が盗難されてしまった。
そんな事態に備えて、盗難された後にどう対応していくのかを頭に入れておきましょう。まずは、盗まれた地域の警察に自転車盗難の「被害届」を提出する。
このときに必要な物について書きます。

・防犯登録番号や自転車の車体番号
・盗難された場所と発覚した日時
・盗難車のフレームや色等の特徴
・盗難車の時価

上記の項目が必要になります。
しかし、警察に被害届を出したから安心なんてことはありません。
自転車の窃盗は、件数が多く一件一件丁寧に捜査してくれるというものではないのです。被害届を出す意味が無い訳ではなく、警察から自転車が捨てられていたという連絡が来ることもあり、犯人逮捕をして頂くためにも被害届は必要になります。
盗難が分かった時点で、まずは被害届の提出です。

自転車盗難にあったらするべきこと②

警察に被害届を出したが安心が出来ないという方は、是非自分でも盗難にあった自転車を探してみましょう。
犯人は特定出来ないかもしれませんが、自分の大切な自転車が戻れば一安心ですよね。
まずは、「オークションに出品されていないか確認」です。
最近では、盗難被害にあった自転車がオークションで発見されることが良くあるそうです。
窃盗のプロは、オークションに出品することで特定されることを警戒している為、オークションの利用は無いと思いますが、それ以外の犯行ですとオークションを利用して売りさばくことがあるので確認をしてみましょう。
次に「リサイクルショップを調査」です。
窃盗した自転車をお金にするのであれば、オークション、リサイクルショップの選択になると思います。
リサイクルショップ等を調査すると自分の自転車を発見出来るかもしれません。
実際に自分の自転車が見つかった時の対応についても書いていきます。
この時に自分で、販売者に犯人のことを聞かないほうが良いようです。
犯人が逃げてしまうケースや証拠隠滅等のケースもある為です。
自分の自転車と判断が確実に出来ましたら警察に調査してもらいましょう。
すぐに自分の自転車が見つかるとは限りませんが、根気強く探すことで大事ですね。

犯人から自転車を守ろう!盗難を未然に回避する方法! ①

自転車盗難にあってしまうと大変なことがお分かりになりましたでしょうか。
他人事とは思えないような自転車盗難、しっかり対策をしていきましょう。
対策方法としては、まず自転車の駐車する場所を考えて止めることです。
この駐車する場所によっても盗難されやすかったり、されにくい場所があります。
駐車位置としては、人通りの多い場所を選んだりことが大切です。
一通りが多ければ、犯人も盗難がしづらくなりますからね。
また、帰りの時間が遅くなるようでしたら、明るい場所に駐車するとひと目につきやすく盗難されにくいです。
駐輪場を使用するときも注意が必要です。
犯人が駐輪場でゴソゴソ動いていても、トラブルがあって対応しているのかもしれない等で周りの人が素通りすることもあります。
又、駐輪場は、自転車が集まる場所なので、犯行しやすい場所でもあります。
駐輪場を使用する際も、カギをしっかり掛けて、2段ラックのがあるなら2段目に駐輪すると盗難にされづらいです。
自転車を置くところも重要ですね。

犯人から自転車を守ろう!盗難を未然に回避する方法! ②

やはり自転車の盗難を未然に防ぐには、鍵を掛けることです。
犯人もまず最初に見るのは、鍵が掛かっているのかということですね。
鍵が掛かっていなけえれば間違いなく、狙うでしょう。
やはり犯人は怪しまれないことが一番です。
鍵も一つより、二つ以上付けておくと更に良いでしょう。
鍵も数タイプありますので種類の違う鍵を掛けておけばより盗難されにくいです。
最近では、盗みの技術も良くなっている為、作業時間が早くなってます。
作業時間が早ければ怪しまれにくいですので、少しでも時間を稼ぐ為、鍵を数タイプ掛けることをおすすめします。
また、金額も高めの物を使うことでより、頑丈になります。
金額が高ければ良い物とは限らないですが、鍵に関しましては盗難にあってからでは遅いので、値段と相談しながらある程度良い物を使いましょう。
それに自転車に鍵を掛ける部分も重要です。
まず、タイヤに鍵を付けると最近では、ホイールを簡単に外せるタイプの自転車がありますので、鍵とホイール部分がだけが残っていて他の自転車本体が盗難にあうこともあります。
鍵をかけるならフレームの部分をしっかりした鍵で固定して、ホイールがある程度扱いやすい鍵を掛けるのが盗難されにくいですね。
鍵をしっかりつけて防犯をして下さいね。

まとめ・自転車の盗難を防ごう

自転車の盗難はとても多いです。
明日には自分が被害にあうかもしれません。
少しでも盗難にあわないように鍵を掛けましょう。
また、被害にあってもすぐに対応が出来るように防犯登録をして、自転車の画像等を保管しておきましょう。