普段、速度を気にして自転車に乗っている人は、そこまで多くないと思います。
速度を気にする人は、トレーニングを兼ねて普段使っている人だと思いますね。
では、自転車の平均速度はどのくらいで、徒歩と比較してどのくらい違いがあるのか解説していきます。
徒歩の平均速度は何km?
自転車に乗って進む速度は、人によって異なりますが、歩く速度はそれ以上に、性別や年齢、個人の基礎体力といった要素が関わってきます。
よく不動産屋の広告などには「徒歩何分」と書かれていますが、これは1分間に80m進むことを基準としています。これは女性がハイヒールを履いた上で測ったものです。
この決まりは1963年に、不動産業に携わる人達が揃って決定したもので、もし破った場合は罰金を支払ったり、自社の広告を出してはいけないなどといった処分が下されます。
ところで、1分間に80mという距離は、実際に歩けるのでしょうか。
平らな道で実験してみました。測定方法は歩いたところをネット上の地図に表示させて、「○○m」というスケールを、その上に貼り付ければ算出出来ます。すると85mという結果が出ました。
この実験を行ったのは女性ですが、男性とそんなに変わらない速さで歩けるらしいので、これは妥当な数値でしょう。何度か繰り返し測ってみても、そこまで大きな差はつきませんでした。
つまり、広告に載っている距離は、決して間違いではないのです。
自転車のママチャリの平均速度は何km?徒歩との差は?
ママチャリを知らない人は、恐らくいないと思われます。老若男女問わず愛用されている自転車で、町中では一番目にするタイプでしょう。
どうしてこんなに広まっているのかというと、使うために必要なパーツや機能は、一通り備えており、なおかつ安価であるという点が大きなポイントです。
通勤や通学、ちょっとした買い物の時に使われますね。
我々にとって、とても馴染み深い乗り物ですが、そんなママチャリの標準速度は御存知ですか?
答えは徒歩の3~4倍、大体12~19kmほどとなっています。平均値を割り出すとおよそ時速15kmになります。
ママチャリは、平らな道路を走るために作られているので、でこぼこ道などではスピードが出せず、下り坂や追い風に当たると今度は必要以上に速度が出ます。
また、乗り手の体力や運動能力によっても変わるので、あくまでもこの数値は目安として使って下さい。
無理に速く走ろうとしないで、自分のペースで乗るのが一番ですよ。
電動自転車の平均速度はい何km?徒歩との差は?
見た目はママチャリですが、電動アシストを備えている自転車も広まっているようです。今回は、そんな電動アシスト自転車の平均速度についてお話ししたいと思います。
そもそも電動アシスト自転車とは、取り付けたモーターの働きで、さらに走りやすくなるように、乗り手をサポートしてくれる自転車のことです。これのおかげで、ペダルが漕ぎやすくなります。平均速度は時速10~17km、徒歩の約3倍といったところです。
ママチャリよりはスピードが遅めですが、これは乗り手の性別や年齢、使用目的などの理由からママチャリの方が速く走れるのです。
さらに電動アシスト自転車の場合、どれだけアシスト出来るのかは、スピード次第で変わります。
10kmくらいまでは、大体2倍ほどの力を発揮してくれますが、速度を上げれば上げるほどその力は弱くなり、時速24km辺りまでになれば、普通の自転車と同じ速さになります。
普段からそこまでスピードを出さない人に向いているタイプと言えるでしょう。
マウンテンバイクの平均速度は何km?徒歩との差は?
マウンテンバイクは、大人も子供も乗れる自転車ですが、その平均速度は知っていますか? 一般的には18~25km、徒歩と比べれば5倍ほどの差があります。
マウンテンバイクは、舗装されていない道を走るのに適した造りをしており、太いタイヤやサスペンションのおかげで、安定感もしっかりしているところが、多くの方から人気を集めています。
もちろんアスファルトで、舗装された道の上も楽々と通れますから、日常生活の中で乗っても構いません。また、サイクリングなどを楽しみたい方にもぴったりです
。
ギアの切り替えも可能なので、状況に応じて調節が出来ます。さらにバランスの取りやすさから、下り坂でスピードを出しても滅多に転びません。ちなみに、坂の角度によっては時速70kmを超えることもあるようです。
気を付けなければいけない点は、ペダルを少し漕いだだけで、かなりのスピードが出るので、町中で乗る際には、くれぐれも事故を起こさないように注意して下さいね。
ロードバイクの平均速度は何km?徒歩との差は?
近頃、普通の自転車の中にロードバイクが混ざっているのをよく見かけます。
ロードバイクは、ツーリングやレースなどに使われるスポーツタイプの自転車で、使用目的が示す通り、速度に優れた種類です。
自転車は、スピードを出して走りながら、全身で風を受ける乗り物です。スピードを出す性能に長けたロードバイクなら、その気持ち良さをたっぷりと味わえます。
そんな、ロードバイクの平均時速は20~30kmとかなり速く、徒歩とは何と6倍もの差がついています。
さらに、走る場所がきちんと舗装されている平らな道路だった場合、最高速度は40kmとさらに上がります。
どのように改良するかで、発揮される性能は大幅に変わります。
坂道を通過する時のために、剛性を強化するも良し、平地で今まで以上のスピードを出せるようにするも良し。使用者に最も合っている自転車が作れますよ。
ただし、町中を走る時は、通行人や車にぶつからないように、普段よりも速度を落として走ることを心掛けて下さい。
徒歩と自転車の速度の計算式
徒歩と自転車の標準速度はある程度把握出来ましたね。
それでは、最後に所要時間の割り出し方を覚えましょう。
小学生の頃、算数の授業で習いましたよね。あれです。覚えている人はそのままで、忘れている人は、これから説明する内容をよく頭に入れておいて下さい。
例として、問題文をひとつ出しましょう。
Aさんは5km先にある八百屋まで買い物に行こうとしています。
移動手段を徒歩か自転車のどちらにしようか考えています。
それではここで問題です。片道で、それぞれに掛かる時間はどれくらいでしょう?
歩いた場合は時速5km、自転車を使った場合は時速15kmとします。
この数値を「時間=距離÷速さ」という式に当てはめて計算してみましょう。
すると「徒歩は1時間、自転車は20分」という答えが導き出せますね。
とはいえ、これはあくまでも教科書に載っているような問題で、現実とは違います。
実際は、個人の体力や運動能力、その日の天候などあらゆるものに左右されるので、必ずしもこれが正しいとは限りません。
家から1時間半は掛かるところへ行く時、もし上り坂が多かったり、強い向かい風が吹いていると自転車はなかなか動いてくれないので、時間はかかっても歩いて行った方が案外楽ちんだったというケースもあるかもしれません。
なお、距離を求めるなら「速度×時間」、一定距離を一定時間で進んだ速度なら「距離÷時間」になります。
自転車の平均速度は、ロードバイクが一番速い
自転車の平均速度で一番速いのは、ロードバイクでした。しかし、速いから良いわけではありません。ロードバイクは元々レースやツーリングに特化した自転車です。
また、状況によっても違いあります。
例えば、悪路の走行ではまた速度が変わります。悪路の走行であればマウンテンバイクが一番速度が出るのではないでしょうか。
このように状況によっても異なってきます。
一番は何より、安全に走行してもらうことです。
今回の記事を見て、自分の速度が気になった方は、距離と時間で速度を計算してみるのも面白いですよ。