近年はスポーツ自転車ブームとも呼ばれ、街中でも普通にロードバイクやクロスバイクに乗っている人を見かけます。
また、通勤・通学に自転車を使用している人も多いようですが、目的地までの時間は把握していても、距離が少しイメージしにくいかもしれませんね。
一般的に徒歩の時速は4キロと言われていますが、自転車はどうでしょうか?
検証してみたいと思います。
4キロを移動する時間をイメージしよう
今回は自転車で4キロ走る意味を考えていきますが、まず4キロという距離をイメージしてもらうために、具体例を挙げてみましょう。
東京駅から東京ドームまで、大阪駅から大阪城までが約4キロです。
電車で行くと4~5駅、時間にして20分前後といったところです。
また、冒頭でもお話したように、地図サイトなどが採用している平均時速によると、歩く速度が時速4キロに設定されているので、1時間歩いてたどり着ける場所をイメージしてもらうと良いかもしれません。
どうでしょう、皆さんは1時間歩き続けたことがあるでしょうか。
エクササイズやダイエットを意識してウォーキングをしているという人には適度な距離のように思えますが、単なる移動手段と考えると、さすがに目的地まで1時間かけて歩くというのは、現実味が無い気がします。
まして通勤・通学となると、朝からかなり体力を使ってしまい、1日の能率に影響が出てしまいそうです。
自転車で4キロ走ると時間はどのくらい?
さて、自転車で4キロ走ったら、どのくらい時間が掛かるでしょうか。
自転車はスピードの差が大きいので、種類別に検証していきます。
まずは一般的なママチャリですが、信号待ちや坂道を考慮して、時速13キロ程度と言われています。
そのため、4キロ走るのに掛かる時間は18~19分となります。
徒歩に比べると、グッと現実味にある数字になってきましたね。
このくらいであれば、日常的にもお買い物や、お子さんの送り迎えで体験している方が多くいると思われます。
ママチャリのスピードも侮れませんね。
次にスポーツ自転車の中でも街乗り向けと言われているクロスバイクですが、時速は18キロ程度と言われています。
4キロを13分前後で移動できる計算になりますので、こうなってくると通過点くらいの感覚でしょうか。
そして、自転車の中で最もスピードが出ると言われているロードバイクをみてみましょう。
平均時速は25キロとなり、約10分で到着しますので、物足りないと思う人も出るかもしれません。
人間が1時間掛けて歩く距離を、わずか10分で行けるロードバイクは、もはや人力の域を超えていると言っても過言ではないと思います。
4キロ圏内なら自転車通勤!
もし今から、自転車通勤を始めようと思っている人で通勤距離が4キロ以内であるなら、上記のシュミレーションを見て頂ければ分かるように、明日からでもすぐに始めてみてください。
まず、自転車通勤はストレスが少ないですね。
個人的にも経験がありますが、朝の通勤ラッシュの満員電車は身動きが取れないほどの混雑で、ストレス以外の何物でもありません。
また、自動車通勤には渋滞が避けられません。
工事や事故の影響を受ける可能性もあるので、時間が読めないのも車通勤のデメリットと言えるでしょう。
この世知辛いご時世で、ガソリン代や高速料金を会社が負担してくれる保証もありません。
その点、自転車通勤はストレスの要因が無いですね。
もちろん体力は使いますが、恐らく4キロ程度は慣れてくれば、苦も無くいけると思います。
また、自転車ですから渋滞も関係ありませんし、お金も掛かりません。
天候に左右されますが、雨の日は電車も自動車も通勤が厳しくなるのは一緒ですし、余りにもひどい天気になれば、公共交通機関を使えば良いのです。
自転車が一番時間が掛からない
非常に興味深いデータをご紹介します。
都市部で行われた実験ですが、色々な交通手段で通勤した場合の距離と所要時間を比較しています。
例えば電車通勤であれば、自宅から駅までの時間や乗り換えも考慮に入れ、車や自転車なら出入庫に掛かる時間など、とにかくドアtoドアで通勤時間を計測しました。
その結果、5キロまでなら一番早く目的地に到達できたのが自転車でした。
電車の場合は、自宅から最寄駅までの平均所要時間が12分と掛かっていることが大きく、自動車やバスは渋滞がネックになります。
そのため、今回テーマにしてきた4キロの通勤は、自転車が最も早く通勤できる手段ということになるのです。
都市部での実験なので、渋滞や電車の乗り換えも多いので、必ずしも全国的に当てはまるかどうかは分かりませんが、自転車が通勤に適しているという証にはなるデータですね。
自転車通勤はダイエットにも最適
ダイエットと言えば、高い意識と強い意志が必要ですね。
あとはジムに通ったり、炭水化物を控えたりすると、継続するのが大変です。
そこで、自転車通勤の出番ということになります。
どういうことかと言いますと、ダイエットに効果があるのは、脂肪を燃焼させる有酸素運動になります。
有酸素運動は体に酸素を取り入れながら、ゆっくりと身体を動かすのが基本になります。
ウォーキングやジョギングがそれに該当しますが、自転車運動も有酸素運動です。
また、自転車は下半身だけの運動と思っている人も多いと思いますが、結構上半身にも負荷が掛かっています。
全身を動かすことで代謝が上がり、さらに脂肪燃焼を高めてくれるので、上半身も動かせる自転車が最適という訳です。
自転車で4キロ走るのに掛かる時間を、もう一度おさらいしますと、ロードバイクが約10分、クロスバイクが約13分、ママチャリが約18~19分でした。
このくらいの時間だと、少し短いかもしれませんので、帰宅時に少し遠回りをするなどして、距離を稼ぐと良いと思います。
ただ、無理をして速く走ろうとすると無酸素運動になってしまい、競輪選手のようなたくましい太ももは作れますが、脂肪燃焼には効果が低いので注意してください。
自転車通勤に無理は禁物
さて、通勤距離が4キロ圏内であれば自転車がおすすめというお話をしてきたのですが、正直4キロという通勤距離は、かなり恵まれた条件だと思います。
東京都内に公共交通機関を利用して通勤している人の平均所要時間は1時間ということなので、距離にすればおそらく20~30キロと思われます。
さすがに往復40~60キロは許容範囲を大幅に超えていると思いますので、自転車通勤をおすすめする訳にもいかなくなります。
個人差もあるでしょうが、無理のない距離を意識しなくてはいけません。
自転車通勤におけるダイエットやエクササイズは副産物で、本来の目的は当たり前ですが通勤です。
始業前から疲弊していたのでは全く意味がないので、やらない方が良いでしょう。
ですから、自分が疲労感を覚えない距離を把握して、その圏内であれば自転車通勤を考えましょう。
まず自転車に乗ってみることが大切なので、最初は自宅から最寄りの駅まで自転車で行くだけでも良いのではないでしょうか?
まず自転車に乗りましょう
今回は自転車で4キロ走ることを考えてみました。
改めて検証してみると、自転車のスピードの速さに驚かされましたし、4キロって意外と短い距離なのかなとも思えました。
それくらい自転車は距離が稼げるということですし、快適に走れるのだと思いますね。
それでダイエットにもなるなら、何も迷うことなく自転車に乗ってみようじゃありませんか。