ロードバイクに乗り始めたけど、なかなか加速のコツが掴めない…
加速しようとしても、すぐに疲れてしまう。
そんなことはありませんか?
そこで、今回はロードバイクの加速のコツをご紹介します。
ちょっとした工夫・意識をすれば、加速も簡単にできるようになるかもしれません!
ロードバイクの加速の基本は体の使い方にあり!
ロードバイクのスピードを上げたければ、効率の良い身体の使い方を身に付ける必要があります。
最初は身体を慣らすために、時速15kmくらいから走り出して、徐々に加速していくと良いでしょう。
なお、加速は一気に行うとあっという間に疲れてしまい、速く走るどころか平均速度を維持することもまともにできなくなるので、焦らずゆっくりと進んでいくようにしてください。
コツは身体に余計な力を入れないことです。
これは自転車に限らず、どんなスポーツでも言えることです。
ペダルを漕ぐ際に力みすぎると、必要以上の酸素が失われるので、疲労が蓄積しやすくなります。
まずは深呼吸をして、全身の力を抜いてから、めいっぱいの体重を掛けて漕ぎましょう。
ギアも軽いものから、だんだんとシフトアップさせていきます。
力を適度に抜いていく感覚を掴めば、脚に負担を掛けることなく、スピードをコントロールすることができます。
体力も長持ちするので、慣れてくれば、長距離走行も難なくこなせるようになるでしょう。
ロードバイクを加速させるには、自分に合ったギア比が重要!
ロードバイクを加速させたければ、ギア比を最適なものにする必要があります。
それを決める基準として重要になってくるのは、「ペダリングの重さ」です。
そもそもギアとは、自転車を動かすために組み込まれた歯車のことを指しており、歯の数と大きさを変えることで、スピードを調節することができます。
ペダルに近いギアは「チェーンリング」、後輪のそばにあるギアは「スプロケット」と呼ばれています。
そして、ペダルを1回漕いだときの、タイヤの回転数を「ギア比」と言います。
ギア比の比率は「チェーンリング:スプロケット=ギア比」となっており、この数値が大きくなるほど抵抗も上がるので、それだけ重くなっていきます。
小さければ、軽くなります。
もしも、自転車を漕いでいてペダルが重いと感じたら、チェーンリングの歯数を減らすか、スプロケットの歯数を増やせば良いのです。
軽いのなら、これとは逆のことをしてください。
ギアが軽い場合は、坂道を上りやすくなりますし、重い場合は、少しでも速く走りたいときに役立つでしょう。
ロードバイクの加速には最適なケイデンスを!
ロードバイクを効率良く加速させるには、ケイデンスをきちんと測定することをおすすめします。
ケイデンスとは、1分間でクランクがどれだけ回転するのかを示したもので、分かりやすく言えば「乗り手がペダルを漕ぐ速さ」になります。
単位は「rpm」を使用します。
測定するにはケイデンスも調べられるサイクルコンピューターを使ったり、一定のテンポを設定したメトロノームを使い、それに合わせてペダルを漕ぐという手もあります。
あくまでも理論上ではありますが、自分にとっての目安を手っ取り早く知りたければ、ネット上にある計算ツールを使うのも良いでしょう。
なお、サイクルコンピューターは有線と無線の2種類があり、同じメーカーから販売されているものでも値段にかなりの幅があります。
単純にケイデンスを測定することだけが目的なら、速度計を購入すれば事足りるかと思われます。
スピードはギア比とケイデンスが大きく関わっており、ギアの重さよりも現在出している速度を保つことの方がどちらかというと重要です。
なので加速よりも、まずは速度を少しでも長く維持するところから始めてみましょう。
ロードバイクを加速するときは、ペダリングを意識しよう!
ロードバイクは、ペダリングを意識すると加速しやすくなります。
乗り始めたばかりの頃はママチャリなどのシティサイクルの感覚で、ケイデンスを低く、ギアを重くした状態でペダルを踏み込んでしまうことが多いようです。
これでは脚への負担が大きすぎるので、50kmほど走ると疲れが溜まって脚に限界が来ます。
だからといって、いきなりケイデンスを高くするとコントロールしにくくなるので、まずは今まで設定していたギアを2枚ほど軽くして、ケイデンスを若干上げるようにしてください。
数値で表すなら90~100rpmが目安です。
最初はこの辺りから慣れていき、徐々に数値を上げていきましょう。
高いケイデンスで走れるようになれば、長距離走行だけではなく、でこぼこ道や坂道、停止することが多い道などでも、平地と変わらない走りをすることができます。
そうすれば、スピードアップに重点を置けるようになります。
自分の運転技術を引き上げたければ、ケイデンスを高くすることは必須になるため、早めに慣れておくことをおすすめします。
ロードバイクで加速するには、ダンシングを無駄遣いしない!
ロードバイクに慣れていないうちは、筋力が足りていないため、緩めの坂でもダンシングを使ってしまいます。
しかし、それでは途中で疲れてしまい、てっぺんに到着するかしないかという辺りで、息切れを起こしてしまうでしょう。
ダンシングは全身の筋肉を使うので、あまり長くは維持できません。
上り坂でも、進めるところまではサドルに腰掛けた状態で乗るようにしましょう。
ケイデンスを高くしたペダリングと、筋肉を主に使用するペダリングは別物なので、この2つを使い分ければ、ダンシングを行わなくても坂を上ることができます。
ダンシングは加速したいときの手段として使い、普段は座ったまま運転するようにしてください。
ですが、いざという時にのみ使うからこそ、ダンシングを長持ちさせたいところです。
ロードバイクでは脚の筋肉は発達しますが、上半身は鍛えられません。
そこで腹筋をメインに上半身のトレーニングを行ってください。
まんべんなく鍛え上げれば、姿勢を崩さずに乗りこなせる上、持久力も上がります。
平日の夜や天気が悪くて走れない日などは、積極的に身体を鍛えるようにしましょう。
最適なポジションで、ぐんぐん加速!
ロードバイクを加速させるには、正しい姿勢を取ることが大事です。
ロードバイクには、ドロップハンドルという特殊な形をしたハンドルが使われており、これを握ると自然と身体が前に傾くようになっています。
ですが、前傾姿勢を長く続けるのは慣れていないと難しく、すぐに首や肩、背中などが痛くなってきます。
そのため、上半身を起こせるように、サドルを低くして、ハンドルの高さを上げる人も多いようです。
しかし、この姿勢は空気抵抗を大きく受けてしまい、お尻に負担が掛かるので長距離走行には向いていません。
疲れが蓄積すると姿勢も崩れてくるので、見た目も格好悪くなります。
一方、前傾姿勢は空気抵抗を軽減できる上、エネルギーをスムーズに車体へ行き渡らせることができます。
早めに身体へと馴染ませておき、いつでも切り替えられるようにしておきましょう。
サドルは高い位置に設定して、ステムもコラムスペーサーを1枚分ずつで良いので、徐々に下げていってください。
こつこつと、ゆっくり慣れていきましょう。
前屈みになることがつらいと感じる場合は、腹筋などのトレーニングで上半身を鍛えてください。
そうすれば一気に負担を減らせます。
走っている姿もきっと様になることでしょう。
ロードバイクで加速するには、基礎が大切!
今回は、ロードバイクで加速するコツをご紹介しましたが、改善できそうなところはありましたか?
トレーニングも大切ですが、意外と基本的なことが重要ではなかったでしょうか。
ちょっとの工夫・意識で、大きく成果が出てくるかもしれません!
これを機に、一度基本を見直してみてはいかかでしょうか?