クロスバイクに乗って何度もロングライドをした経験がある方は、「いつかは日本一周したい」と思うときがあるかもしれません。
ロングライドのできるクロスバイクであれば、日本一周できるはずですが、その場合は持ち物が大きく変わります。
そこで、今回は日本一周旅行の荷物の選び方やおすすめなバッグについてお話しします。
クロスバイクで日本一周する場合の荷物
クロスバイクやロードバイクで日本一周の旅をするうえで、必要な荷物を要約しました。
《メンテナンスツール》
クロスバイクの旅行は頻繁にパンクすることが予想されるため、これらの道具は不可欠です。
・パンク修理キット・ポータブル空気入れ・タイヤレバー・予備チューブ・ポータブル自転車チェーンオイル
《テント》
1万円以内のお手ごろなシングルテントがおすすめです。
しっかりした剛性を持つようなものを選びましょう。
また、重さが多少あっても、コンパクトなものだと持ち運びに便利です。
《寝袋》
冬に旅行するなら、冬用の寝袋が必要ですが、春からの場合、冬用である必要ありません。
季節に合わせて選ぶようにしましょう。
《マット》
野宿をする場合は、寝袋の下に敷くマットを持っていきましょう。
マットを敷くことにより、体温を地面に逃しにくくします。
サーマレストのマットはちょっと高価ですが、機能が良いのでおすすめです。
《コッヘル&ガスコンロ》
自分で調理をする場合は必要です。
コッヘルにはアルミニウム・チタン・鉄など、さまざまな材料がありますが、重さはありますが熱伝導率の良いアルミニウムがおすすめです。
日本一周の荷物運びにはリュックがおすすめ
バックパック(リュックサック)は多くのタイプが販売されていますが、両方の肩にしっかりと固定できる登山用のものが良いでしょう。
ザックカバーがあると、雨でも中身が濡れません。
【良い点】
安定感が優れています。
重いものも、しっかりと背負えることができます。
大きなタイプなら、相当な量を自転車で運ぶことが可能になります。
日本一周旅行は荷物が多くなるので、バックパックが役に立ちます。
【悪い点】
荷物を下ろしたり、中身を取り出したりするのが面倒になる。
何かが必要になったときに、わざわざクロスバイクを止めないと取り出せません。
だからといって、リュックをクロスバイクのハンドルに掛けるのは危険です。
少しハンドルを動かすと、バッグが大きく動きます。
バッグが前輪に当たり、破れてしまいます。
ほかにも、ペットボトルを前輪に掛けておくと、飲み口の部分が前輪に引っかかって壊れてしまうこともあります。
ハンドルや車輪には荷物を掛けないようにしましょう。
クロスバイクとの相性◎!おすすめリュック
クロスバイクで日本一周するときに、おすすめのバックパックをご紹介します。
【Deuter(ドイター):Race EXP Air】
参考価格:11,500円
自転車乗りの間では、メジャーなドイターは通気性に優れているので、長距離走行をする日本一周に最適なバッグを多く販売しています。
このバッグは自転車専用のバックパックで、背中の蒸れを防いでくれます。
肩もメッシュ素材なので、接着部分が蒸れることなく快適に走ることができます。
荷物が増えても、ファスナーで容量を増やすことができます。
また、観光するときに便利なヘルメットホルダーやレインカバーも装備されています。
【SHIMANO(シマノ):T-23】
参考価格18,000円
自転車パーツメーカーで有名なシマノは、バックパックも販売しています。
T-23は大容量の23Lで、ノートパソコンを入れる専用スペースがあるので、日本一周しながらブログなどを更新したい人におすすめです。
ポケットは細かく分割されており、日本一周に限らず、通勤にも使いやすいタイプです。
こちらも、ヘルメットホルダーとレインカバーが付いています。
肩掛け型は便利だがあまり荷物が入らない
メッセンジャーバッグと呼ばれる、斜め掛けタイプのバッグは、プロの自転車便の方が使用するタイプです。
有名どころとしては、「Manhattan Portage(マンハッタン・ポーテージ)」があります。
どこのバッグ店にもだいたい置いてあるブランドで、名前だけでピンとこなくても、ロゴを見たら分かると思います。
他にも「beruf baggage(ベルーフ)」という、創業から自転車乗りのためのバッグを作り続けているブランドがあります。
メッセンジャーバッグに限らず、バックパックも生産しているので、人と違ったバックパックがいい人にはおすすめです。
ベルーフは日本のブランドなので、同じく日本ブランドのアンカーのクロスバイクを選んで、日本一色装備で日本一周してみるのも、面白いかもしれません。
そんなメッセンジャーバッグの良い点としては、バックパックより出し入れが簡単なので、荷物を出すのに手間取らないでしょう。
また、見た目がおしゃれなものが多いので、ファッション性があります。
悪い点は、容量が小さいので、限られた荷物しか入れることができません。
また、自転車に乗っているときにずれやすいので、クロスバイクやロードバイクなどのスピードが出るタイプの自転車に乗る場合は、ハンドル操作に影響が出やすくなります。
日本一周ならクロスバイクに荷台を取りつけるという手も
日本一周では荷物が増えるので、荷台も利用するほうが楽になります。
バックパックを背負うより、体の負担が軽減するので上手に利用しましょう。
荷台を取り付ける際には、ダボ穴と呼ばれる、荷台をフレームに取り付けるための穴がなくては付けられません。
荷台を取り付ける場合は、対応しているクロスバイクかチェックしましょう。
そんな荷台の利点は、フレームにしっかりと固定されるので、荷物を安定させて固定することができます。
専用のバッグを買えばさらに安定して固定できます。
バックパックなどを取り付けるのであれば、ロープなどで縛れば大丈夫です。
専用の道具もあるので、そちらを購入するのもおすすめです。
日本一周などの長旅では、積載能力が10kg以上のものを購入しましょう。
荷台が道中で壊れたら、大変なことになるので余裕のあるものがよいです。
荷台を買う際は、自分の自転車に装着可能かどうか、耐荷重は大丈夫かを必ず確認しましょう。
クロスバイクに装着可能!おすすめの荷台
日本一周をするための多くの荷物を搭載でき、クロスバイクに取り付けられるキャリアをご紹介します。
【ミノウラ:リアキャリアMT-800N】
参考価格:3,740円
耐荷重:18kg
お手頃価格なのに耐久性が良い、コストパフォーマンスに優れた製品です。
Vブレーキのクロスバイクに適合します。
また、タイヤのサイズが27インチや700cの場合も、別途部品を設置することにより、このキャリアを装備することができます。
日本ブランドでもあるので、日本製にこだわりたい人におすすめです。
【Ibera(イベラ):PakRak自転車用ツーリングキャリア】
参考価格:3,620円
耐荷重:25kg
Iberaのキャリアはあまり知られておりませんが、完成度が高いのでおすすめです。
この製品のほかに、シートポストに取り付けるタイプもあります。
出発時の荷物は予算によって変わる
今回は荷物や荷物運びグッズについてご紹介させていただきましたが、出発時に持っていくものは、予算によって大きく変わります。
毎日ホテルや宿で宿泊できる場合はテント・寝袋は必要ありませんし、外食のお金があれば自炊グッズは要りません。
予算が多いほど荷物が少なく、快適な旅になるでしょう。
荷物と予算のバランスを考えて旅の準備を行いましょう。